【バルダーズ・ゲート3】大公爵の最終決戦と野営地エピローグ(3周目ウィル26)
見たことのないウィルを楽しもう、そう思って始めた『バルダーズ・ゲート3』の3周目。
たくさんの非道な選択を重ね、ついに最終決戦とエピローグへ。
ウィル・レイヴンガード大公爵はどんな結末を迎えるのか。
以下、ストーリー全域のネタバレあり。
<前回>ラファエルと契約、ミストラにケンカ腰ゲイル、ゴータシュ同盟後の工場爆破
上層地域に集まった仲間たち
アブソリュートと対面したウィル・レイヴンガード大公爵とゴータシュ大公。
ふたりで一緒にバルダーズ・ゲートを支配しようぜという熱い誓いもむなしく、大公があっけなく退場。
皇帝の手引きでアストラル界に移動。
オルフェウス救出を悲願としていたレイゼルの目の前で、オルフェウスは皇帝に食われた。
ハンマーいらなかったパターンだけど、まあいいんだ。
上層地域へ移動。
集まった仲間たちの待つ広間へ。
フロリック顧問、ガンドが改良した鋼の衛兵、アルダー・レイヴンガード大公爵、奇妙な牛、ヴォーロ、九本指のキーネ、エセルおばさん、アスタリオン、シャドウハート、ミゾーラ、ジャヘイラが名を連ねた。
レイヴンガード大公爵からはウィルに向けた言葉があって熱い。
でもお父さんたぶん心のどこかで「ウィルの仲間、やべーやつ多くね?」って思ってると思う。
鋼の衛兵に牛にハグにギルドのリーダーにカルト教団のリーダーにヴァンパイアロードに息子の人生を狂わせた悪魔が集まっているわけだから。
なお、ウィルが父親とミゾーラと接触するのはこれが最後で、ミゾーラとは特別なやりとりがないまま終わって物足りなかった。あんなに尽くしてきたのに。
そのあと、高城はいつもどおり不可視化で全スルー。
集まってくれた仲間は一度も呼ぶことなく、ネザーブレインのもとへ。
サクッと戦いを終えてアブソリュートを消し去る。
桟橋のエンディング
寄生生物が除去された一行は桟橋へ。
オルフェウスが死んだとき、「戦いが終わったらお別れだ」と言っていたレイゼル。
ギスの後継者は死に、私はこれからヴラーキスの審問官に追われる、もうここにはいられないと立ち去ろうとする。
そんなレイゼルを「俺のためにここに残ってくれ」と説得したところ…
レイゼルは「私はここに残る。私の運命は私のもの。ヴラーキスにもオルフェウスにも決められない」と急カーブの方向転換。
レイゼルはフェイルーンで第二の人生を始めることになった!
こんなゆるゆるふわふわな形でレイゼルが自分の人生を自分のものだと認識するようになるとは…。
ゲイルは異常なまでに冠とカーサスの力への執着を見せる。
「俺は史上最高のウィザードを超越して神になる」というゲイルの意思を尊重したら、冠を手に入れたら必ず神になって戻る、お前も神になるんだと言ってゲイルは去っていった。
ミンサラが「いつかミストラとゲイルがウィーヴの支配権で激突するんじゃないの?」とかいう、なかなかに鋭い予測をするもんだから、本当にミンミンはおもしろいね(ミンスクもミンミンや)。
コンパニオンのゲイルはウィーヴの支配権をかけてミストラに挑むなんて愚かなことしないから安心だよ。
大公爵のエンディング
大公爵として今後どのような行動をとり、どのようなリーダーになるのか。
ウィルはひとりで悶々と考える。
本来なら隣に誰かいるんだろうけども。パートナーはエリュシオンに消えた。
大公爵の今後は、バルダーズ・ゲートの復興と繁栄に重きを置きつつ、家名や燃える拳を最大限活用して自分の名を残すことも人生の目標になるのだろう。
ただ、そうやって築いた遺産も、いずれミゾーラに奪われるのではないかという懸念がつきまとう。
そんな感じの大公爵エンディング。地味だな。
あまりにあっさりしていたので想像で補完すると、大公爵のウィルはバルダランaka皇帝っぽいところがある。
人々が知るバルダランはあくまで英雄。その実態が、力に魅了されて人間を捨てたマインド・フレイヤーだと知る市民はいない。
同じように、(本プレイデータ限定で)悪逆の限りを尽くしたウィルも、偉大な大公爵として名前が残ってしまえば人々に残るのは大公爵の功績だけで、その本性や黒歴史は力なき犠牲者とともに埋もれることになる。
歴史は力を持つ勝者が作るのだ!
↑滅亡フラグ
野営地のエピローグ
多忙な大公爵はシナビの招集で6か月ぶりにバルダーズ・ゲートを離れ、野営地にやってきた。
仲間たちと久々の再会。
ほぼ全員バルダーズ・ゲートに残っているので、基本的にお互いの状況はなんとなく知っている雰囲気はあるが、各コンパニオンに大公爵向けのセリフが用意されていて特別感があった。
優れし母のシャドウハート
アブソリュートによる被害で行き場を失った人々が増え、シャドウハートは新しい信者獲得のチャンスとばかりに忙しくしている。
大公爵はいい仕事をしているらしく、シャドウハートもそれを知っているそうなんだが…
本人は「そっと観察していたんだけど、好意的な報告ばかり」とさらっと言っているけど、要するに教団員を使って大公爵の動向を監視してるってことだよね。
さすが拷問・潜伏・変装・拉致・監禁などを得意とする教団のリーダー。
まあウィルはシャー信徒がそういう組織だと百も承知だろう。シャーがカルト教団と最初に言っていたのはたしかウィルだった。
お前の近況を教えてと聞かれ、「公爵は大変な仕事だ。ミゾーラがうるさいし」と答える大公爵。
ミ ゾ ー ラ が う る さ い し。
シャドウハートは、ウィルが大公爵をやっているおかげで大きな問題が起きないことに感謝しつつも、問題がきれいさっぱりなくなると新しい信者が来なくなるからそこのところよろしくねと、教団のリーダーとしての外交も抜かりない。
闇の司法官でもハグしてくれた。
リア充レイゼル
大公爵との再会を素直に喜ぶフェイルーン在住のレイゼル。
土壇場でヴラーキス派からオルフェウス派に鞍替えさせられたのにオルフェウスを失い、とことんウィルに翻弄されていたゆるゆるふわふわなレイゼルだったが、今は信頼できる新しい仲間とともに充実したヴラーキス派討伐ライフを送っている模様。
「これもお前のおかげ」と感謝するゆるふわレイゼルが、うちのコンパニオンの中で一番真っ当に生きているのだから不思議なものだ。
「ヴラーキス派の残党退治を大公爵にも手伝ってほしい」と、大公爵にお願いする会話も。
レイゼル、こんな丁寧に人にものを頼めるようになったのか。
ギスヤンキの運命を背負ってアストラル界に戻るレイゼルもいいけど、こっちの素朴なレイゼルもぜんぜんアリだな。
野心の神のゲイル
カーサスの冠を完成させ、神格を得たゲイル。
なにをどうして神様になったかいろいろ説明してくれるが話が長い。通常運転とも言える。
「野心があれば何でもできる」と体育会系発言をするゲイルに対し、「俺の唯一の野心はバルダーズ・ゲートの人々のために役に立つこと」と答える大公爵。
ゲイルは「お前にはもっと野心がある。お前は歴史書の中に消えることに満足していない、俺には分かる」と、大公爵の深層心理かもしれないサムシングに迫る。
宗教の勧誘だな。神様直々の勧誘。
友人であればただの勧誘だけど、パートナーの場合は事情が異なる。一緒に昇格するかどうか、という決断が控えている。
パリピ貴族ライフ満喫中のアスタリオン
200年の抑圧生活を脱し、豪華な宮殿で宴三昧のパリピ貴族になっているアスタリオン。
アセンダントのアスタリオンは基本的に上から目線であるものの、権力者である大公爵に対しては「お前も俺も特別」と比較的対等な扱いなのが印象的。
強大な力とあり余る時間を使って自分の支配権を拡大しようと計画中っぽいアスタリオンに対し、大公爵は「バルダーズ・ゲートを危険にさらしたら退治するぞ」と釘を刺す。
恐れるものはなにもないアスタリオンは、バルダーズ・ゲートは俺たち両方がいても十分広いし、フェイルーンの都市はほかにもある、と余裕を見せる。
ヴァンパイア・アセンダントが脅威なのは間違いない。せっかくザール宮殿でアセンダントを消すチャンスがあったのにそうしなかったのは、辺境の刃の失敗としか言いようがないね。
お互い気を許す感じではなかったけど、パワーバランス的に大公爵とアセンダントは相性がよさそう。
ジャヘイラ
ジャヘイラはハーパーとしてバルダーズ・ゲート復興に関わっていたり、娘が燃える拳に入隊していたりと、大公爵とは共通の話題が多そうだなという印象。
ミンスク
ハグできるようになってる!
あとは近況報告で、外交と妥協の生活をしているとミンスクに伝えられる。
ミンサラ(エピローグMVP)
意外なことに、エピローグで大公爵限定トークを誰よりも繰り広げたのはミンサラだった。
今までウィルのことは空気、というかコンパニオンのような扱いだったのに、ここに来ていきなりウィルをウィルと認識するからびっくりだよ。
会話内容:
- ウィルから硫黄のにおいがする(=ミゾーラ臭)
- レディ・ミゾーラは女大公爵と呼べばいい? と意地悪を言う
- バルダーズ・ゲートの放蕩息子がデヴィルと結ばれて救世主として帰還したと皮肉る
- バルダーズ・ゲートの発展はミゾーラの利益につながる。ミゾーラが街の繁栄を後押しするのは当然だと分析
- ウィルはミンサラが問題を起こしていると考えているが、ミンサラは「おたくの燃える拳に調査されるどころか、丁寧にあいさつしてもらってるけど?」と返す
- 今のミンサラにとってバルダーズ・ゲートは家であり、なにかあれば全力で尽くす。街の平和と繁栄と同時に、ウィルがいい大公爵になることを願っている
ミゾーラと契約継続だからとりわけ会話が濃い。
ミンサラの会話だけで大公爵エピローグの満足度が爆上がりした。
その他
引き取り手がいないアウルベアの子ども。強く生きて。
ターラはゲイルが神格を得たことを大層残念がっている。
「ゲイルは独立した男だ」と伝えると「He was mine!」と反論された。
私のプレイスタイルとターラたんの幸せが壊滅的に噛み合わないんだお。
エセルおばさんに協力したので、エセルおばさんから出産報告が来た。
ミリルはふつうの会話だった。特殊な会話は野心の神のときだけなのかな。
参考↓
こんな感じで、ひととおり野営地を見て回った。
ラファエルの冠取り立て
シナビと話して、「ソード・コーストの100年の平和に」と乾杯して、大団円!
終わり!
…ではなく。
天に帰るゲイルと会話するシーンがあり、
そして。
ラファエルが現れた。
契約どおり冠を差し出せ、とゲイルに取り立てにわざわざ来た。
そうだったそうだった。冠をラファエルに渡す契約をして、契約を破棄するの忘れてた。
しかし野心の神は余裕である。
ラファエルをおちょくって怒らせ、ラファエルを指パッチンで地獄に送り返した。カーサスの力ってすごいんだね。
ゲイルがパートナーかつ野心の神で、ラファエルと契約かつラファエルが生存している場合にのみ発生するイベント。
これが見たかったんだよ。
大公爵、最後の選択
邪魔者がいなくなり、ゲイルと一緒に行くかどうか決めるときがきた。
一緒に神になろうっていうのは本気だったのか。というか、神様から誘われれば定命の者でもそんなあっさり昇格できるもんなのか。よく分からないが…
バルダーズ・ゲートの大公爵としてバルダーズ・ゲートに残るのは当然。
レイゼルを手伝う約束もしたではないか。
バルダーズ・ゲートの人々のために役に立つことが大公爵の唯一絶対の野心ではなかったのか。
……。
まあ、ウィルってカーラックが生きているときはほぼほぼ一緒に地獄に行くんだから、カーラックがいなくて主役のときくらい天に行ってみてもよくない?
最後の悪魔の選択。
バルダーズ・ゲートのウィル・レイヴンガード大公爵は、街を捨て家族を捨て責務を捨て、天に夜逃げした。
エンドクレジット。
シナビの演説。
そして、ラファエル劇場。
完。
関連動画
仲間集合シーン↓
エピローグの大公爵とコンパニオンの会話↓
エピローグとクレジット後のラファエル↓
公開した動画はいろいろ削った部分があり、桟橋以降で全部見たいシーンや会話があれば下記URLからどうぞ。
おわりに
見たことないウィルを楽しむという、ニッチな趣旨の3周目にお付き合いいただき、ありがとうございました。
好き勝手に遊べて楽しかったので、その楽しさを少しでも共有できていたら嬉しいです。
クリアはしたものの、まだアブソリュートを支配するウィル固有エンディングを見ていないし、マインド・フレイヤーになっていないし、私の中で3周目はまだ終わった気がしておらず。
ほかにも、ダークアージのデータに戻ってやってみたいことがあるし、次のパッチではフォトモードが実装されるので、BG3に関する投稿は今後も続けると思います。
よかったらまた見に来てください。
- 辺境の刃、ゼブローを殴りアラベッラを見殺しにする
- 荒廃した村にある鏡でウィルの願望を垣間見る
- 辺境の刃、エセルおばさんと取引して仲間の片目を失う
- 積荷横取り、フロリック顧問救出、パンイチ拷問、ヴォーロ手術
- 辺境の刃、ティーフリングを裏切りエメラルドの森を襲撃する
- エメラルドの森襲撃後の祝宴、ハルシンの復讐
- 辺境の刃、カーラックを狩りミゾーラの褒美を得る
- 辺境の刃、ギスヤンキのクレシュを爆破し卵を売り飛ばす
- スーラにとどめ、デリス恐喝、マイコニドゼブロー爆誕、君主グラットに味方
- ネアに味方する場合の分岐&そうだったのかグリムフォージ
- 景色一変トゥルーソウルとして歓迎されるムーンライズタワー
- イソベル誘拐に加担、《最後の光》亭壊滅、ゾンビになったネア
- ユーギルを助け、バルタザールを倒し、ナイトソングを助けない
- マインド・フレイヤーのコロニーで親子再会。仲間が冷たすぎて草
- Act2振り返りとAct3で何をするかリストアップ
- 新しく試したMODとかアストラルプリズムの発見順とか
- イエナの存在理由、恋人の猫、大公爵の息子は検問所を顔パス
- ゴータシュ戴冠式とウィル人生最大の選択。仲間が冷たすぎて草
- 売り飛ばしたギスヤンキの卵その後、イエナに化けたオーリン
- ミゾーラのロマンスイベントをできるだけ詳しく解説する
- エセルと取引、メイリーナ拒否、ナイトソング亡き世界のロローカン
- 脱スポーン、神様志望の恋人、シャーの最後の試練
- 辺境の刃、殺人事件を起こして不浄な暗殺者になる
- 辺境の刃は死んだ。俺はウィル・レイヴンガード大公爵だ
- ラファエルと契約、ミストラにケンカ腰ゲイル、ゴータシュ同盟後の工場爆破
- 大公爵の最終決戦と野営地エピローグ