【バルダーズ・ゲート3】脱スポーン、神様志望の恋人、シャーの最後の試練(3周目ウィル22)
辺境の刃が犠牲者を量産しながら進める『バルダーズ・ゲート3』の3周目。
ザール宮殿、カーサス年代記、悲嘆の館を済ませてきた。
悲嘆の館はどっちの立場で行っても悲壮感最高。
今回のトピック↓
- アスタリオン、昇格
- ゲイル、神になりたい
- シャドウハート、最後の試練
以下、ストーリー全域のネタバレあり。
<前回>エセルと取引、メイリーナ拒否、ナイトソング亡き世界のロローカン
カザドール戦闘開始前ワンパン撃破
アスタリオンの帰省でザール宮殿へ。
カザドールの話って一度聞けば十分でしょ。
戦闘開始前にぶちのめそうぜ。
目には目を、歯には歯を、儀式には儀式をということで、爆発物でそれっぽい円陣を用意して念動力を使ってカザドールを0ターン撃破。
カザドールは棺の中へ消えた。あとはザコを始末するだけ。
手順:カザドールのHPにあわせて煙火薬の樽や煙火薬爆弾を置いて、守りの秘文(炎)を設置して、念動力でカザドールを守りの秘文に落とす
爆破したあと地面が燃えるので、樽を置くのは通り道じゃないほうがよかったかもしれん。
新しいヴァンパイア・ロード
それではカザドールに代わって、我らのアスタリオンがヴァンパイア・アセンダントに昇格せん。
仲間の寄生生物を通じて背中の傷を見せてもらい、アスタリオンはカザドールの背中にナイフで詩を刻んでいく。
よかったねアスタリオン、これでもうカザドールも太陽も怖くないね!
問題があるとすれば…
魔が差してピエロのフェイスペイント状態でイベントに突入してしまったことだろうか。
アスタリオンの復讐劇が、ピエロがヴァンパイアを切り刻むB級ホラー映画の様相になった。
そんな感じでカザドールはほかのスポーンたちと同じく生贄となり、アスタリオンは儀式を完了。
新たなヴァンパイア・ロードがバルダーズ・ゲートに誕生した。
同時に、地下牢にとらえられていた7000の魂すべてが犠牲に。
ガー人の子供たちも犠牲になったので、当然ながら帰り道はガー人御一行と敵対。
その場にいたガー人をひとり残らずぶちのめす。
ガー人の大人はともかく、子供たちは残念だった。辺境の刃が関わった子供は、今のところ誰ひとり救われていない。
犠牲者の累計は、すでに両手がいくつあっても足りない人数に達しているが、今回また新たに7000の魂が積み上がった。
神様になりたい恋人
魔法小間物屋の地下へ。
ゲイルがパートナーだと、カーサス年代記を手に入れたときに「冠の意味を教えるから今夜個人的に話そう」って言われるのか。
そして大休憩でイベント。
ゲイルのつくったプライベート魔法空間で舟に乗りながら、「冠の力で神という最高の俺になりたい。一緒にその夢に向かってくれるよな?」という話をされる。
なにを言っているんだゲイル、冠の力は危険だ! お前はお前のままで十分価値があるんだ!
…なんて伝えるわけはなく。
うちのパーティー、パワーと権力と犠牲が大好きな人でなしばっかりだから、ゲイルも人間を捨てればいいじゃない。
(ターラは悲しむけどなッッッ!)
そんなノリで冠を手に入れるため協力することを誓う。
問題があるとすれば…
ピエロのフェイスペイント状態のままロマンスイベントに突入してしまったことだろうか。
この顔に「お前を見れば星々も顔を赤らめる」とかポエミーなこと言われると、どう反応していいか分からない。
要点をまとめると、ゲイルが恋人だとゲイルを定命のままにするか野心の神にするかを事前に分かりやすく誘導できるってことだ。
進路の最終決定はミストラ謁見。もろもろ終わったら行くことにしよう。
闇の司法官のクーデター
シャドウハートの帰省で悲嘆の館へ。
まず小ネタとしては、ジャヘイラとミンスクが優れし母ことヴィコニアと知り合いなので、このふたりがパーティーにいるとちょいちょい会話が追加されておもしろい。
地下の修道院に行くと、シャドウハートがヴィコニアの地位を乗っ取るべく周囲のシャー信徒への説得を始める。
女神シャーに認められたのは自分だと演説。
ヴィコニアとの戦闘は避けられないが、その場にいるシャー信徒の多くがシャドウハートの味方にまわるので、戦闘はだいぶラク。
戦闘後、ヴィコニアと会話してトドメを刺す刺さないはセルーネイ改宗時と同じだけど、シャドウハートの両親の話は一切出てこない。
そう、闇の司法官のシャドウハートには両親の記憶がなく、奥に自分の両親が監禁されていることを覚えていない。このときまでは。
シャーの最後の試練
喪失の間に行くと、シャーがシャドウハートに両親を思い出させ、最後の試練を言い渡す。
シャーの要求は、シャドウハートが両親を殺すこと。
両親を殺せばシャドウハートはシャーの右腕となり、教団を動かす権限を与えられる。両親を殺した記憶は、消してもらえる。
過去に何度も何度も両親を拷問し、そのたびに記憶を消されたシャドウハートは、今またシャーの都合で両親の記憶を戻され、最後の犠牲を捧げるため殺せと命じられる。
両親を思い出したシャドウハートは両親を助けたい。でも自分がふたりをひどい目にあわせた罪悪感でいっぱい。でもシャーを裏切ったら今まで自分がしてきたことが全部無駄になる。
葛藤するシャドウハートに対し、「正しいと思うことをしろ」を選ぶと…
「正しいことをするなんて忘れた。何も考えずにやるほうがラクだから」
そう言ってシャドウハートは両親を葬った。
両親を殺した直後はその事実を覚えていて、ひどく苦しんでいたシャドウハートだったが、シャーに記憶を消され選ばれし者として認められると、けろっとした顔で感慨にふけっていた。
お前いま両親を犠牲にしたんだけど、と伝えても「なに言ってるの? 私の親とっくに死んでるから」とまともに取り合わない。
さらに「回復していない記憶はたくさんあるけど、女神シャーは私に必要な記憶とそうでない記憶をご存知なの」とか「女神に心を導いてもらえるなんて恵まれてる」とか「私の一生はこの時のためにあった。ついになるべき自分になれた」とか、とても嬉しそうに話す。
その力と喜びと地位は、シャーの洗脳によるもの、そして自分の手で両親を殺した代償だと知らないまま、シャドウハートは教団のリーダーとして誇り高く生きる。
闇の司法官で迎える結末、このどうしようもなさ、嫌いじゃない。むしろ話としては好きなんだが。
すべての迷いから目を逸らし「なにも考えないほうがラク」と思考を止めるシャドウハートの気持ちは分かる。考えるのって大変だもんね。しかも苦しみも悲しみも忘れさせてくれるなんて、とても魅惑的だ。
人が宗教にのめり込む原理もそのへんにあり、「なんでシャーみたいなクソな神を信じる人がこんなにいるの?」という疑問への答えが見えるようなシーンだった。
シャドウハート以外の仲間はシャドウハートがなにをやったか見てるし覚えてるけどなにも言えないっていうのも残酷であり皮肉。
ジャヘイラあたりは「もっと早くヴィコニアを始末しておけばよかった」と責任すら感じている。
きっとシャドウハートがシャーのお気に入りでいられるのも、シャーに新しいお気に入りが見つかるまでのあいだなんだろう。
ヴィコニアがそうだったように、散々シャーに尽くしたあとに、シャーの新しい右腕になる者の教育を任され、その子に女神の寵愛と地位を奪われる。そんな暗い未来が浮かぶ。
シャドウハート関連の余談
シャドウハートに決めさせると両親が死ぬ件
セルーネイのときも闇の司法官のときも、シャドウハートに決断させると両親を殺すんだが、なんで?
お墓も落書きも調べたのに。今回は貴茸も与えたし隠れ家も事前に見たのに。
※お墓=墓地にあるアリスター・マーンリーの墓(X:24 Y:14)、落書き=経由地点バルダーズ・ゲートそばの壁(X:213 Y:-28)
どうやら、シャドウハートが自主的に両親を助けるためにはお墓と落書きともうひとつ必要な会話があって、その会話の発生条件がバグでレア会話になってしまっているらしい。
街のにおいがどうのこうの、という会話で、本来ならほかのふたつの会話を発生させれば!マークが出るはずだったのが、いつのパッチからかAct2から厳密に条件をクリアしていかないと発生しなくなったとかなんとか(Reddit情報)。
最新状況は違うかもだけど、シャドウハートの両親を助けたい場合はプレイヤーから働きかけたほうがいいみたい。
ちなみに、闇の司法官でもシャーを裏切って両親を救うことは可能。
貴茸シャドウハート版の結末
アンダーダークで使った貴茸で、シャドウハートはティーフリングの男の子の友人がいたことを思い出している。
ついにその人物に再会することになる。
ノクターンのことだった。
まあ該当する人物はノクターンしかいないよな? とは思ったけど。
つまりノクターンはレナルドだったけど、違和感があってノクターンとして生きることにしたということらしい。
はっきりとは名言されてないけど、違和感は性自認のことだと思われる。
貴茸シャドウハートルートがこれにて完結!
ノクターンはシャドウハートの帰還を喜びつつも、闇の司法官シャドウハートに対しては恭しくmy ladyと呼ぶのが印象的だった。
裏切りと競い合いまみれの修道院で、リーダーのシャドウハートの友達として振る舞うことは、周りからいらん嫉妬を招いてノクターンの立場を危うくするらしい。
悲嘆の館はおもしろいな。闇の司法官でも行けてよかった。
パワーと権力と犠牲と喪失が大好きな一向の旅は続く。
関連動画
カザドール30秒クッキング↓
貴茸その後まとめ↓
アスタリオンの儀式に肯定的なシャドウハート↓
試練のあと、ジャヘイラに不遜な態度をとるシャドウハート↓
続き

辺境の刃、殺人事件を起こして不浄な暗殺者になる|バルダーズ・ゲート3
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