【ポルトガル2024】日帰りで楽しむオビドス:行き方、見どころ、現地体験談
リスボンから日帰りで訪れることができるオビドス。
石畳の路地や城壁に囲まれた風景は、小さな町ながら多くの観光客を引きつけている。
本記事では、リスボンからオビドスへの行き方、町の見どころ、実際に訪れた体験談を紹介。
さらに、オビドスとエヴォラのどちらに行くか迷っている方向けに、簡単な比較も書いてみました。
オビドスはどんな場所か
オビドスは、町全体が城壁に囲まれた中世の町並みが特徴。
石畳の通りが広がり、2時間ほどで見て回れるコンパクトな町となっている。
観光地として人気が高く、土産物店やレストラン、カフェが充実しており、チェリーリキュールのジンジーニャ(ジンジャ)を提供する店も多い。
また、オビドスはユネスコの創造都市ネットワークで文学の街に認定されており、文学フェスティバルやイベントが盛んに開催されている。
オビドスへの行き方(バス)
オビドスへはバスと電車の両方でアクセスできるが、バスのほうがオビドスの入口に近いので私はバスを利用した。
バスの時間を調べる方法
バスは予約不要だが、時期によっては1時間に1本だったりするので事前に運行スケジュールの確認をおすすめ。
私はバスの運営会社Tejo社のサイトで時刻表を調べた。
▼ 手順
- Rodoviária do Tejoにアクセス
- 出発地と目的地を入力する
- Origem:LISBOA (CAMPO GRANDE)
- Destino:OBIDOS
- 日付を選ぶ
バス乗り場について
オビドス行きのバスは、リスボンのCampo Grande駅東側にあるバス乗り場から出発する。
Campo Grande駅を背に横断歩道を渡ると、左手にカフェがある。
カフェの右奥方向に進むとバス乗り場。
「Rapida Verde」の看板がオビドス行きのバス停の目印になる。
初めての場合は少し迷うかもしれないが、人気の目的地だけあって出発時刻が近づくと人が集まるので、雰囲気でバスを見つけられると思う。
バスの乗り方や料金
オビドスに行くバスはカルダス・ダ・ライーニャ(Caldas da Rainha)行きで、途中停車駅にオビドスがある。
バスは出発の20分前くらいから乗車可能になり、運転手に行き先を伝えて料金を払えばOK。
支払いは現金で片道9.05ユーロ(2024年11月時点)。
10ユーロ札を出すと「5セントある?」と聞かれることもあるが、なくても問題なくお釣りがもらえる。
リスボンからの所要時間は約1時間。バスから水道橋が見えたらオビドスまでもうすぐ。
オビドスの見どころ
オビドスの見どころを簡単に紹介。
ポルタ・ダ・ヴィラ(Porta da Vila)
オビドスを象徴する建造物であり町の入り口。
バス停からすぐの場所にあり、青と白の美しいアズレージョが圧巻。
門をくぐると、鮮やかなタイルや植物で彩られたオビドスの町並みが広がる。
城壁
オビドスの町全体を囲む城壁には、所々にある階段から上ることができる。
城壁からはオビドスの町並みはもちろんのこと、町の外にある水道橋などの景色も一望できる。
一周してもいいし、ポルタ・ダ・ヴィラからオビドス城を目指す半周コースを歩いてもいい。
町歩き
ポルタ・ダ・ヴィラから続く石畳の通りには、レストランやカフェ、おしゃれな土産物店が並んでいる。
建物ごとに個性的なアズレージョがあしらわれており、細部まで眺めてみるのも楽しい。
散策のお供にジンジャを味わうのも一興。
本屋(Livraria de Santiago)
文学の町オビドスらしいスポットとして紹介したいのが、オビドス城の近くにある本屋Livraria de Santiago。
礼拝堂を改装した本屋で、知的さと厳かさが融合した独特の雰囲気が漂う。
お土産にしやすいポストカードやブックマークなども売られている。
私が行ったときは13〜14時が昼休みで閉まっていたので、訪れる際は時間に注意。
サンタ・マリア教会(Igreja de Santa Maria)
町の中心にある広場に立つ教会。
アズレージョで装飾された壁や絵画で彩られた天井が美しい…らしい。
私が訪れたときは閉まっていて中に入れず。昼休みだったのかもしれない。
オビドス日帰り体験談
以下は、私が実際にオビドスに行ったときの様子。
メトロのストライキに当たる
10時発のバスに乗るためにCampo Grande駅に行こうとしたら、まさかのメトロがストライキ。
地下鉄が動いていないため、やむを得ずBoltでタクシーを手配する。
しかし、マッチングを2回キャンセルされ、予定していたバスに間に合わず。
さっそく予定がうしろにずれたものの、「ヨーロッパに来たって感じ」と妙に納得しながら次の11時発のバスを待つことにした。
オビドス到着
バスに乗って約1時間後、オビドスに到着。
コンパクトながら歴史を感じる城壁やおしゃれな町並みに心躍る。観光客がたくさんいるのも理解。
特別派手な観光地ではないけれど、城壁を歩いたりお店を眺めたりカフェに入ったりと、きれいな町でのんびり過ごす時間は格別。
首都から気軽に行けるヨーロッパの小さな町といえばイギリスのライ(Rye)もあったなと思い出す。あちらは英国らしい家が並んでいた。
イギリスでは屋外で猫を見た記憶がないけど、ポルトガルでは4日間で3匹も猫を見た。
カフェでセンスのなさを発揮
昼食はオビドス城の近くにあるカフェ、Nata Obidosでキッシュとパステル・デ・ナタを。
パステル・デ・ナタはエッグタルトのこと。
一度の食事で卵成分ON小麦粉生地のメニューをダブルで注文するというセンスゼロなランチをかます。
あとはエスプレッソとミルク半々のコーヒー。
なんでヨーロッパで飲むコーヒーって日本で飲むよりおいしく感じるんだろう。ヨーロッパの牛乳は低温殺菌が主流というのも関係あるのかな。つまりおいしいのはコーヒーではなく牛乳のほう?
城壁を歩き、帰りのバスへ
城壁はポルタ・ダ・ヴィラからオビドス城まで半周する。
オビドス城はポサーダ(宿泊施設)になっているので、中には入っていない。
11月だけど日差しが強くて暑い。日焼け止めをリュックに入れてこなかったことを後悔。
観光客でにぎわうメイン通りに比べ、城壁は高所のためか人が少なく静か。
オビドスには2時間ちょっと滞在してバス停へ。
それっぽい時間に来たバスの電光掲示板には「Caldas da Rainha」と表示されていたので、運転手に「リズボア?」と確認してから乗車。無事にリスボンへ帰還。
リスボンに戻る頃にはメトロが再開していた。あとで調べたら、どうやら午前中だけストライキというのが事前に告知されていた模様。
オビドスとエヴォラ、どっちに行く?
今回私はオビドスを訪れましたが、リスボン発の日帰り旅行先としてはエヴォラも人気。
日程が限られている場合は、どちらに行くか迷うかもしれない。
エヴォラは2011年に行ったことがあるので、私の記憶と「地球の歩き方」を参考に比較ポイントを挙げてみる。
オビドス
- アクセス:リスボンからバスで約1時間
- 特徴:コンパクトで観光しやすく、中世の雰囲気が魅力
- 見どころ:ポルタ・ダ・ヴィラ、城壁、かわいらしい町並み。SNS映えする写真が撮れる
- 所要時間:半日あれば十分
エヴォラ
- アクセス:リスボンからバスまたは電車で約1時間半〜2時間
- 特徴:観光スポットが広範囲に点在し、歴史好きにおすすめ
- 見どころ:ローマ時代の遺跡、大聖堂、人骨堂など
- 所要時間:1日じっくり楽しめる
エヴォラの人骨堂は、変わったものが見たい人にはとてもおすすめ。
壁も柱も人骨で埋め尽くされた礼拝堂で、神聖さと不気味さが共存する不思議な空間だった。
2011年撮影 |
オビドスに行くかエヴォラに行くか。
短時間にフォトジェニックな町を散策するならオビドス、歴史や遺跡を1日楽しむならエヴォラでしょうか。
見どころが多いのはエヴォラなので、迷っているならエヴォラかなと個人的には思う。
もしシントラかオビドスかエヴォラかという話なら、まずはシントラです。
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