【ポルトガル2024】リスボン旅行まとめ:見どころ、食事、治安、お土産など
13年ぶり、2度目のポルトガル旅行に行ってきました。
今回は主に首都リスボンを観光。治安の良さや人の親切さ、食事のおいしさは変わらず健在でした。
本記事は「ポルトガル旅行、こんな感じでした」ということで、ポルトガルの基本情報から見どころ、食事、治安、事前準備、お土産までをざっと振り返ります。
※2024年11月時点の情報になります
ポルトガル基本情報。日本人は少ない
ポルトガルはどんな国なのか。2024年現在の基本情報は以下のとおり。
- 面積:92,225平方キロメートル(日本の約4分の1)
- 人口:1,031万人(2023年、東京都と同じくらい)
- 言語:ポルトガル語
- 宗教:カトリックが多数
- 主要産業:製造業(機械類、衣類、履き物、コルク製造)、観光業など
- 2024年失業率:6.5%
- 在留邦人数:872人(2023年)
- 在日ポルトガル人数:752人(2023年)
ポルトガルに住む日本人は872人と少なく、イギリス(6万人以上)や隣国スペイン(9,000人以上)と比べても少数派。
ただ、ポルトガル政府が導入したデジタルノマドビザによって、今後日本人の移住が増えていくかも?
<参考>
ポルトガルの見どころ
スペインのように「バルセロナならサグラダ・ファミリア! アンダルシア地方ならアルハンブラ宮殿!」といった超有名観光スポットはないものの、小規模で趣ある見どころが多いポルトガル。
ガツガツ観光するよりも、アズレージョを堪能したり、のんびり街歩きを楽しんだり、ローカルな生活に触れたりするのが心地よい国だと思う。
リスボンで訪れた場所
ベレン地区:大航海時代の象徴である世界遺産エリア。ベレンの塔やジェロニモス修道院、発見のモニュメントがある。
セニョーラ・ド・モンテ展望台:リスボンの街並みを一望できる絶景スポット。
アルファマ地区:古い街並みが残るエリアで、トラムや狭い路地が魅力的。
そのほかにはボルダロ・ピニェイロ美術館やグルベンキアン美術館などのミュージアム系へ。さらに、イベリア半島最大のショッピングモールであるコロンボショッピングセンターにも足を運んだ。
時間があればアズレージョ美術館にも行きたかった。
リスボン以外で訪れた場所
オビドス:半日で訪問した小さな城壁の町。
シントラ:日帰りで訪問。ペーナ宮殿やムーアの城跡、レガレイラ宮殿、ロカ岬など、見どころが集中した観光地。
シントラはペーナ宮殿、ムーアの城跡、レガレイラ宮殿、ユーラシア大陸最西端のロカ岬をすべて公共交通機関でまわってきた。
シントラ詳細
リスボンには4日滞在していたけど、上り坂と階段がとにかく多くて毎日足が崩壊する勢い。歩きやすい靴は必須!
2011年の旅行時はリスボンやシントラに加え、エヴォラとポルトにそれぞれ日帰りで行った記憶。
ボルトは眺めが最高なので、日数に余裕があればぜひ訪れることをおすすめします。
食事おいしい。ポルトガルで食べたもの
ポルトガルの食事は、個人的にヨーロッパで食事のおいしい国ランキングの上位に入る。
食事:味付けや特徴など
ポルトガルは海鮮料理が豊富で、米を使った料理やスパイスの爽やかな風味付けが特徴的。
特に、シーフードリゾットは今回の旅行で一番おいしかった。
また、肉料理でも魚料理でもコリアンダー、ガーリック、オリーブオイルの組み合わせが絶妙でやみつきになる味。
ヨーロッパの料理でコリアンダーが使われるのは珍しい。イスラム教徒のムーア人支配の影響によるものらしい。
おやつ:パステル・デ・ナタとケイジャーダ
ポルトガルで有名なのは、なんといってもパステル・デ・ナタ。エッグタルトのこと。
日本では味わえないバキバキの生地にトロトロのカスタードがたまらん。ほぼ毎日食べてた。
パステル・デ・ナタばかり食べていたので、ポルトガル伝統菓子のケイジャーダは帰国前に空港で駆け込み摂取。
シントラ名物なのにシントラで食べなかったのが不覚。
ケイジャーダは不二家の「世界のお菓子」というサイトで「チーズを使ったタルトのような食感の焼き菓子」と紹介されているけど、チーズの味は皆無だった。
<参考>ケイジャーダ(ポルトガル共和国) | 世界のお菓子 - 株式会社不二家
オレンジ味やアーモンド味などバリエーションがたくさんあり、地域ごとの特色もあるらしい。奥が深そう。
飲み物:オレンジジュースやお酒など
飲み物はスペインと同じように、コーヒーとフレッシュオレンジジュースがどこでもおいしい。
オレンジジュースマシンはスーパーにもあり、1ユーロくらいでしぼりたてを気軽に買える。
お酒は今回飲まなかったものの、有名なのはポートワインやヴィーニョ・ヴェルデ、甘いチェリーリキュールのジンジャ。
昔の私のメモいわく「ジンジャ甘くておいしい!」。オビドス名物なのにオビドスで飲まなかったのが不覚。
チップ事情
レストランではチップは必須ではない。
ただし、サービスが良かった場合は料金の5~10%やお釣りを渡すこともある。
イギリスのように、クレジットカードで料金を支払ったら端末にチップの金額を入力するオプションが表示されることはない(私が見た限りでは)。
11月のリスボンの気候。秋でも強い日差し
11月のリスボンは東京と同じくらいの気温で、服装は東京と同じ感覚で問題なかった。
(当時東京が18〜22度。しかし経由地のフランクフルトが5度。乗り継ぎ時だけ凍えた)
リスボンの日差しは強くて、昼間はTシャツ1枚でも過ごせるくらい暖かい。
日中は肌がヒリヒリしてきて、3日目になってようやく日焼け止めを使い始めた。必要に応じてサングラスを用意したほうがいいかもしれない。
天気は滞在中ずっと晴れ。朝は曇っていても、だんだん晴れてきた。
同じ時期のロンドンは4日のうち3日は雨だというのに。秋のポルトガル最高。
治安は良好。ひとり歩きも問題なし
リスボンはほかのヨーロッパ主要都市と比べても治安がいい。
夜遅くに出歩かない、貴重品を後ろポケットに入れない、といった基本的な注意を守れば怖くないと思う。
街の雰囲気からも治安のよさは感じられる。
あくまで私の見た範囲での話になるが、路上生活者の数が少ないし、駅には現金の使える自販機が普通に置いてあるし、周りをジロジロ見ている若者集団はいないし、街全体が清潔。
物売りや物乞いは観光客にも近寄ってくるけど、断るとすぐに立ち去る。あっさりすぎて逆にびっくりした。
アジア人観光客が少ないせいか、フランスのように「ニーハオ」とか「コニチワ」とか声をかけてくる輩がおらず、平和な印象。
もちろん油断は禁物だし、女性ひとり旅などの場合はどこでも警戒は必要だけど、全体的にリスボンはヨーロッパの中でも気楽に歩けるほうだと思う。
英語はまあまあ通じる。通じなくてもフレンドリー
ポルトガル語ができなくても旅行に困ることはない。
リスボンに関しては、観光地や主要エリアでは英語が通じる。ただし、配車アプリで呼んだタクシーの運転手や小さな駅の係員など、まったく英語を話さない人もいる。
観光地以外では、英語が通じるかどうかは人による。
それでも全体的な印象としては、英語が通じても通じなくても親切に笑顔で対応してくれる人が多い。
イギリスやアイルランドやフランスのように、現地語ができないと分かった途端に塩対応されることはなく、ポルトガルでは心穏やかに過ごせる。
カードが使えるところは多いが、現金もたまに必要
リスボンではだいたいの場所でカード払いが可能。
現金が必要になる場面は、バスの運転手に料金を直接払うとき(一部例外あり)や、有料トイレを使うときなど。お店によっては少額のときは現金のみということも。
逆に、観光客向けフードコートのTime Out Marketはカード決済のみで現金不可だった。
ネットにはよく「海外旅行におすすめのクレジットカード」の紹介があるけど、真のおすすめはタッチレス決済対応のデビットカードだと思う。
(クレジットカードばかり紹介されるのは、たぶんアフィリエイトの都合)
今回私はクレジットカードではなくネット銀行のデビットカードを使用。使った金額が日本円ですぐに引き落とされるので分かりやすかった。
事前準備したこと
観光の下調べ以外で準備して役立ったことを紹介。
タクシー配車アプリの登録
ポルトガルに行くときは、UberかBoltといったタクシー配車アプリを事前に準備しておくと安心。
「空港からのタクシーはぼったくりに遭うことがあるので、配車アプリを使うべき」という情報は、日本語の情報だけでなく海外旅行掲示板にも書かれていた。
そのため、私は事前にBoltをインストールしてアカウント登録しておいた。Uberが使えるならそちらでOK。
リスボン空港に夜遅く到着した際、Boltでタクシーを利用。アプリで目的地の指示や支払いを完結できるため、乗って降りるだけでスムーズに移動できた。
空港からタクシーを使う予定がなくても、予期せぬ事態に備えてアプリを準備しておくのはおすすめ。私の場合、リスボンの地下鉄ストライキに当たって急遽Boltを利用することがあった。
ちなみに、リスボンのホテルスタッフも「普通のタクシーは、観光客は距離感が分からないからと料金を高めに請求することがある。配車アプリのほうがいいよ」とアドバイスをくれた。
ヨーロッパで使えるSIMの用意
現地でのインターネットは、SIMフリースマホにヨーロッパ対応のプリペイドSIMを差し替えて利用した。
事前にイギリスのThreeという会社のヨーロッパ対応プリペイドSIMをAmazonで購入。価格は2,000円未満で、現地で買うより安いかもしれない。
このSIMはヨーロッパ主要国の行き来なら特別な操作なくそのまま使える。
経由地ドイツの空港で自分のSIMと差し替えたら、ポルトガル着陸後すぐにインターネットに接続できた。
次回の海外旅行では、eSIMを試してみたい。
ポルトガルのお土産
お土産にはイワシの缶詰、コーヒー豆、ハチミツを購入。
オリーブオイルやポートワイン、コルク製品、石鹸なども定番と言われている。
缶詰はリスボンやシントラなどにオシャレ缶詰ショップがあるけど、「そういう店は観光客向けで高いからスーパーで買え」とポルトガル人YouTuberが英語で警告していた。
【動画】Lisbon: 10 Things NOT To Do!
個人的におすすめはハチミツ。100%ポルトガル産で、スーパーのプライベートブランド商品なら4ユーロ以下で買える。
リスボン郊外のコロンボショッピングセンターにはポルトガル大手チェーンの巨大スーパーContinente(コンチネンテ)があり、私はお土産のほとんどをここで調達した。
▼ 書く予定のこと
- リスボンで訪れた場所
- オビドスの行き方や見どころ
- タクシー配車アプリBolt使い方
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