【バルダーズ・ゲート3】ゲイル主人公のエンディング分岐と感想。冠放棄・昇格など(1周目ゲイル22)
『バルダーズ・ゲート3』の初心者が、何も分からず主人公にゲイルを選んで何も分からなかったなりに楽しく進めていたプレイ記録。
ラスボスを倒して迎えるゲイルのエンディングについて書いています。
以下、ネタバレあり。
ネザーブレインを倒す
今回は自爆しないで仲間と一緒にネザーブレインを倒した。
桟橋では、
- マインド・フレイヤーになったオルフェウスに殺せと頼まれたけど殺さなかった
- レイゼルはオルフェウスの意志を継ぎ、ギスヤンキを率いて去った
- カーラックはウィルとアヴェルヌスに行った
以上。
オルフェウスから譲り受けたレッドドラゴンに乗って旅立つレイゼルのかっこよさよ。
ネザーブレイン戦でレイゼルが鬼神のごとき猛攻でレッドドラゴンのHPを1ターンで270削ったのを見て、ギスヤンキの新たな希望になれるのはレイゼルしかいないと思った(ドラゴンに怪物金縛り+ドーピングでレイゼルの筋力27+怒涛のアクション)。
ゲイル主人公のエンディング分岐
桟橋のシーンのあと、ゲイルはミストラと会う。
カーサスの力の後継者となったお前は冠をどうするのかとミストラに問われ、ここでの選択が結末の分岐になる。
冠をどうするかでの結末:
- ミストラに冠を渡し、オーブやカーサスのウィーヴから解放される
- 冠を自分のものにして野心の神に昇格する
- ミストラの神性を奪おうとして死ぬ
それ以外の結末は、
- ネザーブレインをオーブで破壊して死ぬ
- ネザーブレインを倒したあとアブソリュートになる
がある。
ほかにも、マインド・フレイヤーになってクリアした場合や、ラファエルと契約したままクリアした場合などで細かなバリエーションがある。
たぶんほかのキャラに比べて死ぬ結末が多い。
ゲイルが野心の神になった場合
私が(自爆を除いて)最初に選んで、かつ一番気に入っているのは、ゲイルが野心の神になるエンディング。
え、ゲイルそんなするっと神様になれるの? なっちゃえ! 野心の神ってろくな信者がいなそうだけど!
と思いながら選んだもの。
ゲイル役のTim Downieも、自分だったら冠を渡さないとインタビューで答えていたので、きっとそういうもんだ。
ミストラに冠を返すのがいわゆるゲイルのグッドエンドなので、野心の神になるルートというのはいろいろ思うところが出てくる。
ただ、そのいろいろ思うところこそプレイヤーとしてはかなり楽しいエンディングなのです。
だいたい、このゲームのキャラクターは主人公があれこれ干渉するから平和な道を歩めるのだ。誰にも何も言ってもらえない主人公が平和な結末を迎えられるわけがない。
神格を得たゲイルは新参者の神で立場が弱いとか、いつ破滅してもおかしくないとか、定命の者に対して上から目線だとか、友人に崇拝を求めるとか(神自ら布教活動)、多くの課題が見られるけど、そんなことよりも最大の難点はターラに絶交されることね。
ターラのことだけがつらい。
ゴッドゲイルにできること
シナビ開催の野営地パーティーに降臨したゲイル。
ネザーブレインを倒して6か月しか経っていないのに、エリュシオンで過ごすゲイルは時間の感覚を失っていてどのくらいの月日が流れたのか分からないらしい。
そんなゴッドゲイルのステータスを見てみよう。
レベル12のウィザードのままではあるものの、能力値がすべてアップしている。
特筆すべき点は「可能性のオーラ」。野心の神のそばにいる味方はあらゆる能力値判定が+10ボーナスを得られるというもの。
活用の機会がなくて残念になるほど神の恩恵はすごい。
さりげなくアクションにレベル9の呪文が3つ追加されているのも注目ポイント。
- 力の言葉:破滅
⇒ 破壊のビームを3本放つ(それぞれ50~100力場ダメージ)。たいていの定命の者ならイチコロだが、野営地で人に使うとシナビに追放されてエンドクレジット直行。 - 姿の変容:トレッシム
⇒ クリーチャーをゲイルの愛するターラの姿に変えるボーナスアクション。ボーナスアクション! - 神の宴会
⇒ 周囲のクリーチャーにオットーの我慢できぬ踊りを1ターン付与し、かつファイアーワインの樽を1個呼び出す。ただの宴会芸。
神の宴会 |
姿の変容:トレッシムは、誰かにかけるよりもゲイルにかけてダブルターラを楽しむのがおすすめ。
姿の変容:トレッシム |
世界設定上レベル9呪文が使えるのはレベル17らしいので、神様はやはり強いのだなと。
同時に、ゲイルは寂しいんだなというのを感じる。
ターラが冷たくて寂しい
野営地にいる仲間たちの中で、ゲイルへの態度が露骨に変わったのはターラ。ゲイルを「デカリオスさん」とも呼ばない。
ターラは、ゲイルがカーサスの道をたどったことに大きなショックを受けている。
できることなら神性を放棄してターラやゲイルの母のもとへ戻ってきてほしいと思っているが、頑固なゲイルがそうしないことをターラはよく分かっていて、悲しそうにゲイルに別れを告げる。
ターラはそのままのゲイルが好きで、神の力がなくてもゲイルは優秀で未来があると誰よりも信じていた。
プレイヤーがコンパニオンに伝えるようなことを、主人公のゲイルに伝えるのはいつもターラだった。
今のゲイルを認めないターラに対し、「ターラを毛のない猫に変える」という残酷な選択肢が。
いくらターラが思いのほかそっけないからといって、なんてこと考えるの?
大人げないよゲイル!
お気に入りのトレッシムにそんなことしちゃダメだよ!
ターラを毛のない猫に変えた |
うう、ターラ………。
ゲイルだって本当はターラにそばにいてほしいのだ。だからクリーチャーをターラの姿に変えるなんていう実利性皆無の魔法が使えるのだ。
本人が気づいているかは分からないけど、友人たちともどんどん疎遠になるだろう。恋人とは別れたことになっていたし。
今はまだ多くの人が「本当に昇格したんだ、すごいね」くらいの反応だけど、カーラックはゲイルの尊大さを敏感に察してすでに距離を置こうとしている(選択次第ではいつもどおりの反応なので、そこはプレイヤーのさじ加減ではある)。
力を求めた者は孤独になる。力の代償だ。
野心の神の領域を広げ、信者を増やせば寂しさは紛れるのかもしれない。
でもゲイルが神として確立すればするほど、大切な仲間たちの心は離れていくように思う。
仲間たちの反応
野営地での仲間たちの反応を簡単に。
シャドウハート:(たぶん関係ないが)元カレが神になってもまったく動じず今までどおり接する。「パンテオンでは新顔だから友人を作るのも大変そうだよね」と鋭いことを言いつつ、ハグしてくれたり「定命の私たちのこと忘れないでね」と感傷的なことを言ってくれる。
レイゼル:元々の性格とアストラル界にいることが相まって、ゲイルが何だろうと関係なさそう。私は神じゃないからヴラーキスを倒すのにも時間がかかるんだ的なことを言ったくらい。それよりギスヤンキの卵が孵化した話のほうが大事である。
アスタリオン:以前だったら莫大な力にあこがれていたし、ゲイルの領域に興味がないわけではないけど、大きすぎる野心の行き着く先は見てきたから今のままで満足だ、でもお前のことは嬉しい、という感じ。アスタリオンが力を得るのを止めた張本人がこのザマで笑える。
カーラック:「ゲイル様って呼んだほうがいい?」「元気そうでよかったけど」「縁があったらまた会おうか」など、現時点でゲイルに対してもっとも複雑そうな反応。それよりウィルと一緒にいて幸せそうでよかった。
ウィル:あまりに反応がなくてこっちが「え!?」ってなった。あとで知ったのは、ウィルがひとりで地獄に行ったときのほうがウィルのセリフは豊かだということ。もうウィルは他人のために人生を捧げないほうがいいんじゃ…。
ミンスク:ゲイルの話を聞いて「本当に退屈そうに聞こえる」「神のゲイルよ、まったく変わっていないようでうれしいぞ!」と屈託のない笑顔で言う。「本当に退屈そう」の一言が核心を突いている。
ミリル:新参の神に嫉妬を隠さず、君が初級呪文を覚えたころから神というものをというものを知っていたぞと噛みついてくる。が、詩歌の王ミリルに敬意を表すと友好的な態度に。
もはやウィルより専用台詞が多い |
エルミンスター:手紙の内容が、ゲイルが神になったかならないかで大きく異なる。
エルミンスターがゲイルに会ったのは、ゲイルが8歳くらいのときだそう。
バラに火球を放って(8歳で火球って天才?)母親のそばで泣いていた、優しく繊細だったころのゲイルを知っているエルミンスターは、ゲイルの選んだ道に心を痛め責任を感じているようだ。
「あの子はどこにいる?」「彼がどこにいようと、私を許してくれることを願っている」の文章が重い。
関係ないけど、メイリーナがあの騒動のとき妊娠中だったのに心底驚いた。
ミストラに冠を渡した場合
ミストラに会い、カーサスの冠とウィーヴを放棄した場合について。
冠を返すとミストラはゲイルの働きを大いに称え、ネザリルのオーブを消してくれる。
ゲイルはミストラと今後どういう関係でいたいかを選ぶ。
もう会わない、もう1度選ばれし者になりたい、また恋人になりたいの3択だけど、どれを選んでも先の展開は変わらない。
ちなみに、選ばれし者にはしてくれるが、恋人にはなってくれない。
すでにパートナーがいる場合はお前はもう他の者を愛しているからそこへ戻れと言われ、独り身の場合は「焦るな。時を待て」と言われる。
「焦るな、ゲイル」 |
神と人間では時間の感覚が違うのは分かったが、ミストラのじらすような態度がゲイルに道を誤らせたんじゃないか疑惑。
定命の者として生きるゲイルのその後は、パートナーがいればそのパートナーに応じた行き先になり、独り身であればウォーターディープの塔で暮らす生活になる。
野営地では、いたってふつうに仲間たちと再会を懐かしむ。
何気に一番感慨深いのは、ゲイルの胸元のオーブがきれいに消えたことかも。
ターラは今までと同じようにゲイルにデレている。
ゲイルとはそこそこの頻度で会っている様子だけど、ゲイルが旅に出ていることが寂しいみたいで、いつかウォーターディープに帰ってくるのを待っている。
ターラがシナビと仲がよくて、シナビがターラとゲイルのお母さんの昼食会の常連だというのには笑った。
やっぱりゲイル主人公の醍醐味はターラとのふれあいだね。
個人的には、ゲイルが独り身でもターラのセリフがまったく同じだったのが不服である。ゲイルはウォーターディープにいるはずでは(ミストラとターラのセリフに違いがあるのか確認するためにわざわざ破局してやり直した)。
その他のやりとり。
パートナーのシャドウハートによる唯一ともいえる専用セリフ「私の愛するゲイルがいれば毎日が冒険」。
アスタリオンはなぜか恋人だったことになってたので、「恋人のゲイル」ということにしておいた。
野心の神を見たあとだと、円満なハッピーエンドが物足りなく感じるのが恐ろしい。
アブソリュートになるエンディング
簡単に見られるので、アブソリュート版も一応見た。
カーサスの力を持つゲイルがアブソリュートになる必要性ないだろ、と思ったので違和感満載だったけれど。
最後にゲイルが「In my name」と言うのを見て「ゲイルがカットシーンでしゃべったー!」とひとりではしゃいでいた。
今さらゲイルがしゃべっただけでぎゃーぎゃー騒ぐの私だけな気がする。
おわりに
とりあえず、すぐに確認できるエンディングは見たはず。
コンパニオンのゲイルだったらミストラに冠を返してそのままの自分に満足して生きてほしいけど、自分で操作するゲイルなら孤独だろうと神としてやれるだけやってみてくれ応援するから、という気持ち。
野心の神の今後については好きに解釈すればいいと思う。めっちゃ気になるのはゲイルが野心の神に選ばれし者とどんな付き合い方をするかだな。
私はゲイルがどんな人なのかいまだにちゃんと分かっていないので、これまでの感想にとんだ勘違いがあるかもしれない。でもすごく楽しかった。
2周目の前にとれそうなトロフィーはとって、あとは希望の館に行く前のデータからやり直してラファエルと契約した状態でクリアしたいので、次に書くことはそのあたりになると思います。
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