【バルダーズ・ゲート3】ミストラ謁見、オルフェウス解放、ネザリルのオーブどうする(1周目ゲイル21)
『バルダーズ・ゲート3』の初心者が、何も分からず主人公にゲイルを選んで何も分からなかったなりに楽しく進めているプレイ記録。
ゲイルがミストラに謁見して、折り返し不可地点を越えて、アレしてクリアしたという話。
そう、クリアしたのです。一応。
以下、ネタバレあり。
ゲイル、ミストラに謁見する
ストームショア礼拝堂へ行き、ミストラに会いに行く。
何を着て謁見しようかな~という超絶どうでもいい悩みが発生し、いろんな服を試した末に出した答えはゴータシュの服だった。
野心に燃えたゴータシュの服がゲイルほど似合う人もいないでしょう。
終わってみれば服装にこだわるようなイベントじゃなかったけど。
ミストラに会って、ゲイルのイヤリングはミストラのと同じだったんだと思いながら会話を聞く。
ちゃんと理解できたかは怪しいけど、ゲイルがミストラに追放されるきっかけになったのはカーサスのウィーヴを呼び出したからで、胸のオーブにはカーサスの力が宿っているってことでいいのかな。
ミストラの言っていたことを挙げるとこんな感じ。
- お前は私の恋人で選ばれし者ですでに価値があったのに、忍耐が欠けていた
- お前が解き放ったのは私のウィーヴではなくカーサスのウィーヴだ。カーサスのウィーヴは存在する魔法を使い果たす、物質界の基礎を揺るがしかねないもの
- カーサスのウィーヴがお前に入ってお前の技がむしばまれた。お前の力以外に何も消費しなかったのは奇跡だ
- 今オーブが眠っているのは真のウィーヴから力を得ることを許したから
- オーブでアブソリュートを倒さないなら、どうにかして冠と宿主を切り離せ。終わったらカーサスの冠を私に渡せ
- 務めを果たせばお前のオーブを除去しお前を許す
- 神に別の神の創造物を破壊する権利はないのでお前がやれ。カーサスの力を持つお前にしかできない
- 魔法の未来はお前の肩に掛かっている
ミストラの最優先事項はウィーヴの安定のようで。
そういう点では、ミストラはシャーとかベインとかベハルに比べるとだいぶまともな神では? 比較対象がおかしいのか。
定命の者など取るに足らない、脅威にはならない、と神様目線なところはありつつも、ミストラはゲイルがどういう性格でどんな価値があったか分かっているので、ちゃんと人を見てはいるみたい。
カーサスのせいでウィーヴが大変なことになった歴史があるから、ミストラとしてはできればカーサスの冠を破壊してもらいたいし、破壊できないなら自分の手の届くところに置いておきたいということかな。
神に別の神の創造物を破壊する権利はないという神様ルールは初耳。
だからどの神も選ばれし者や信者に仕事を丸投げしていたのかという妙な納得感があった。
ミストラに何と答えるか
主人公の指針はプレイヤーが選べるので、ミストラに対するゲイルの返答は私が好きに選ぶことができる。
冠を渡すよう言われたときの選択は、大きく分ければ素直にミストラに冠を返す約束をするか、冠は俺のもんだバカヤローとケンカを売るかのふたつ(誇張してる)。
ひとつだけ「少し考える時間がほしい」という都合のいい選択肢があったので私はそれにしたのだけれども。
まあ、ここで何を選ぶかはたぶんあまり重要ではない。
主人公にとって重要な選択は最後の最後だと思う。
ちなみに、冠は俺のものだと答えるとミストラに「自分を王にすることがどれほどの重荷になるか学ぶといい。その重荷で潰れなければ私が潰す」と脅される。
カーサスの力を宿していようと、ミストラにとってゲイルは脅威ではない。
ゲイルが少しでもウィーヴの安寧を乱すようなことをすれば、ミストラは容易にゲイルを消すのだろう。
その一方で、ミストラは、マインド・フレイヤーのコロニーでゲイルが命令に背いたことをとがめなかったし、冠を渡さないとゲイルが宣言しても「やれるものならやってみな」程度の反応だ。
ウィーヴに危害が及ばなければ何をしても構わないと言っているように聞こえる。
ミストラ謁見を終えたゲイルへの仲間たちの反応は人それぞれだったけど、一番よかったのはレイゼルのコメントだった。
「ミストラが冠で正しいことをするとは思えないが、お前はもっとダメ。お前は力への欲望に飲み込まれてしまうかもしれないからミストラに渡しなさい」
という鋭い意見。
あとはウィルの「冠は定命の者が持つには危険。ミストラにとっても危険かもしれないけど、人間よりは神に持っていてほしい」も、なるほどなと思った。
オルフェウス王子を解放する
折り返し不可地点を越えてエルダー・ブレインのもとへ行く。
なんやかんやあってアストラル界へ行き、ネザーブレインを倒すためには皇帝にオルフェウスを吸収させるか、自分がマインド・フレイヤーになってオルフェウスを吸収するか、いずれかが必要という話になる。
皇帝に覚悟は? と聞かれたときの選択肢に「俺にはまだオーブがある。石などいらない」が。
しかし、皇帝には「お前は一度失敗してるからダメだ。石を渡してくれゲイル」とバッサリ却下された。
これ、皇帝に石を渡したらオルフェウスは助からないんだよね?
オルフェウス、ここまで来たからには解放したいよねー。
ということで皇帝と敵対。皇帝はネザーブレインの味方になった。
皇帝、変わり身が早くない?
そしてハンマーでオルフェウス解放。
オルフェウスは最初こそ不服そうだったけど、話は分かる人で大構想を止めるにはこんなところでもめている時間はないとすぐに理解していた。
しかしイリシッドはどうしても必要で、誰かがマインド・フレイヤーにならないといけない。
ここでまた、「俺は呪文だけでブレインを破壊できる。俺も死んでしまうが」という選択肢が!
しかし、オルフェウスには「尊い申し出だが、よく知らないお前に世界の命運を賭けるわけにはいかない」とバッサリ却下された。
マインド・フレイヤーにはならないって選んだら、オルフェウスがマインド・フレイヤーなってくれた。
ギスヤンキを救うために、この世で一番憎い種族に自ら変身するなんて。オルフェウス王子、真の英雄すぎる。
上層地域へ
アストラル界を出たら上層地域に着いた。
集めた仲間が集結していて圧巻。
なんのために仲間を集めていたんだろうと思っていたけど、上層地域の戦闘で呼び出したりバフを受けたりするためだったのね。
その後のネザーブレイン手前の集団戦では、戦闘終了後にイニシアチブロールが止まらなくなるバグが発生してしまう。
クイックセーブしてロードしてもどうにもならず、泣く泣く戦闘前のデータからやり直した。
オーブを使うかの決断
脳幹にたどり着いて、ネザーブレインと対決だ!
その前に、ゲイルがオーブを使うかどうかの最終決断を下すことになる。
オーブを爆破させるとその後の戦闘をすっとばしてクリア扱いになるので、トロフィー目当てなどの戦略的事情でゲイルに自爆させるプレイヤーは多いと思うんだよね。
(会話選択でゲイルが自爆しなくても、戦闘開始後に手動でネザリルのオーブ爆発を選べばクリアになる。たぶん仲間は巻き添え)
でも主人公となれば話は別。トロフィー目当てなんかじゃない。
最初に選ぶのは自爆だと、エルミンスターに会ったときから私は決めていたのだ。
ゲイル主人公のゲイル自爆エンド
初見プレイでゲイルを主人公にしてゲイルを自爆させるのは、格別の体験かもしれない。
ゲイルが自分ひとりで行くと宣言したあと、仲間が誰も止めてくれないのがちょっと寂しかったけどね。
もっと悲しんでくれたりハグしてくれたりしても…。期待しすぎか。
ゲイルが仲間を逃がして、ひとりで脳幹をのぼって、ひとりでネザーブレインの前に立って。
ゲイルは自分の胸にナイフを突き刺して、今まで聞いたことのない叫び声とともに散っていく。
アブソリュートは消え、世界は救われた。
「あなたがしたこと、あなたが犠牲にしたこと、すべてに価値があった」
そのとおりだよ。
このナレーションを聞いてボロ泣きすることはもうないだろう。
実際は泣いてないけど、こみあげるものがあったのは本当。
その後、カーラックが死ぬシーンが流れた。死に際にそばにいる約束をすっかり放棄したゲイルの代わりに、シャドウハートとウィルとハルシンがカーラックの最期を見届ける。
私が初めて迎えたエンディングはそれはそれは悲惨だったけど、初めてのエンディングだからこそ悲痛もひとしお。
こんな気持ちになれるのは最初で最後だと思う。
ラストは死んだゲイルがシナビに今のお気持ちをどうぞと聞かれて終わる。
これはゲイルにというよりプレイヤーに向けた質問だよね。
ミストラからのねぎらいの言葉は、特にない。
定命の者の死など神にとってはそんなもんか。
初めてのD&Dの世界で、よく分からないまま手探りで進めてプレイ時間は余裕で100時間を超えて、ずっと操作してきた主人公が世界のために自分を犠牲にして終わった。
あっさりエンドクレジットに入ってしまうけど、私は『バルダーズ・ゲート3』で初めて迎えたエンディングがこれでよかったと思っている。
後悔はない。必要ならまたやる。
ゲイルの自己犠牲は尊くない
私がゲイル自爆エンドに感動したのは事実だけど、自己犠牲は尊く見えるエンタメだと思う。
本当に尊い自己犠牲だったのか、それを疑うこともまたエンタメ。
ゲイルは仲間を危険にさらすことなく、自分ひとりの犠牲で世界を救った。自分のように冠の力に魅入られる人が出ないよう、エルダーブレインもろとも冠を破壊した。
どちらも勇気と優しさに満ちた高潔な志に見える。
でも、ゲイルに慢心や焦りはなかったのか? と私は疑ってしまう。
これは俺にしかできないことだ、俺がやらねばならないことだ、世界の命運は俺にかかっているのだ、と思わなかっただろうか。
残された大切な人や大切な猫の気持ちは考えなかったのだろうか。
ゲイルひとりで世界を背負う必要はなかったのだ。一緒にネザーブレインと戦ってくれる仲間がいたのだから。
ちゃんとラスボスと戦って自爆しないエンディングを見た感想は、次の記事に書きます。
- キャラクリをあきらめた初心者はゲイルを選び、仲間に首を噛まれた
- 眼球をくり抜かれたり、シャドウハートと接近したり
- 野営地のパーティーで誰と過ごすのか。思ってた展開と違った
- アンダーダークへ。助けたノームと再会する
- ギスヤンキのクレシュへ。遺物のことを知る
- エルミンスターがミストラの無茶振りを伝えにきた
- 影に呪われた地へ。アスタリオンの背中の傷の意味が判明
- 影のウィーヴを飲み込むか、浄化するか
- パートナーの決定、シャドウフェルでのシャドウハートの決断
- マインドフレイヤーのコロニーでアブソリュートの正体を知る
- ピエロのフェイスペイント4人組で行くリヴィントン
- ウィルの人生最大の決断にウィルが何も言わない件
- 下層地域に到着。カーサス年代記、メイリーナの強メンタルなど
- 鉄の玉座脱出ゲーム完遂、オーリンの成りすましが鬱展開
- 鋼の衛兵の真相、クソ野郎ゴータシュ、カーラックの復讐
- 殺人法廷、ベハルっ子オーリンから人質救出、5000Gの彫像
- 悲嘆の館、シャドウハートの喪失、喪失の鏡リセマラ
- ジャヘイラとミンスク関連、毒親カザドール、アスタリオンの自由
- バルダランの試練ゴリ押し、ウィルの将来や目標のこと
- ラファエルのラファエルによるラファエルのための希望の館
- ミストラ謁見、オルフェウス解放、ネザリルのオーブどうする
- ゲイル主人公のエンディング分岐と感想
- ラファエル契約ルートがゲイル主人公のもっとも悲惨な結末だった
- ゲイル主人公のマインドフレイヤー版エンディング