【バルダーズ・ゲート3】悲嘆の館、シャドウハートの喪失、喪失の鏡リセマラ(1周目ゲイル17)

バルダーズゲート3 アイキャッチ

『バルダーズ・ゲート3』の初心者が、何も分からず主人公にゲイルを選んで何も分からなかったなりに楽しく進めているプレイ記録。

悲嘆の館へ行き、シャドウハートのクエストが完了。とてもよかった。

以下、ネタバレあり。

悲嘆の館へ

悲嘆の館に行くぞ。

と思ったら、道を歩いているだけでレディ・ジャナス邸のポルダーガイストと戦闘状態になり、先にそちらを済ませた。

屋敷の全ポルダーガイストと戦闘になったのは、たぶんヴォーロの義眼の永続不可視視認のせい。

芸術家オスカーの話は省略するけど、神秘のキャリオンと戦うときはクレリックの英雄たちの饗宴を事前に使うと難易度爆下がりになることだけは明記しておきたい。


ということで悲嘆の館へ。

中ではシャドウハートが何をしてきたのかをいろいろ聞くことができた。

たくさんの変装道具がある部屋。

変装はシャー信徒にとって常套手段で、シャドウハートの人生は常に別人になることだったという。

戦闘員だったり、バードだったり。ドレスで舞踏会に潜入したこともあると。

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ドレスは何の任務だったかは思い出せないようだけど、ハニートラップとかさせられていてもおかしくないよなと思う。

尋問部屋では、拷問器具を見たシャドウハートがこれで何人の心と体を壊したのか…とつぶやく。

ゴブリンの野営地あたりでシャドウハートは拷問慣れしているなと思ったけど、日常的に拷問の手伝いをしていたならそりゃ拷問に詳しいわけだ。

シャー信徒はカルト集団というよりスパイ組織みたいで恐ろしい。ベハル信者たちもおっかなかったけど。

優れし母の遺物作戦

悲嘆の館の奥で、優れし母ヴィコニア・デヴィアと会話。

なぜシャドウハートは遺物を入手することになったのか聞くことができた。

遺物の入手はシャーの命令ではなくて、ヴィコニアがシャーの信仰を生かし続けるためにシャドウハートに命じたことだった。

館にあったメモには、遺物作戦には5人が任命されていて、優秀な者ではあるがあくまで使い捨てにしてよい者と書かれている。5人のうち生き残ったのはシャドウハートだけ。

シャドウハートは命を賭けて遺物を悲嘆の館に持ち帰ろうとしていたけど、師匠であるヴィコニアには捨て駒として扱われていたことになる。

ヴィコニアにシャドウハートを引き渡すのは当然拒否。

大量のシャー信徒を相手にする戦闘は、ヴィコニアを真っ先に叩きのめしたあと、ただただ順番待ちと暗闇がうっとうしかった。

シャーがシャドウハートを求めた理由

戦闘後、シャドウハートがヴィコニアに両親のことを聞く。

シャドウハートの両親は喪失の間にずっといて、シャドウハートが洗脳され変わっていくのを両親は見ていたという。

シャドウハートは何度も両親と会っていたが、そのたびにヴィコニアに記憶を消されていた。話を聞いていると、シャドウハートに両親を拷問させていたんじゃないか疑惑すらある。

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シャーがヴィコニアに命じていたことも明かされる。

それはセルーネイ信徒の子をさらってシャーに引き渡すこと。シャーは闇が光を支配すると示すため、ヴィコニアの代わりにシャドウハートを右腕に据えようとしていた。

シャドウハートが闇の司法官になることをヴィコニアが拒否していたのは、シャーの右腕にしないといけなかったからか。

誰よりもシャーに忠実でシャーに尽くしていたヴィコニアにとって、シャドウハートは自分の地位を脅かす存在。でもシャーのためにシャドウハートを育てないといけない。

ヴィコニアはヴィコニアでシャドウハートが憎かっただろうなと思う。遺物作戦にシャドウハートを行かせたのは、遺物が手に入ってもシャドウハートが死んでも、どちらもヴィコニアの利益になるからなんだろうか。

なんにせよ、シャドウハートは人生と家族を台無しにされたわけなので、シャドウハートがヴィコニアを「好きにして」と言ったときは問答無用でヴィコニアを殺した。

シャドウハートの両親

シャドウハートの両親は、エルフの父親とヒューマンの母親。

お母さんがシャドウハートの見た目のわりに年齢高めに見えるなと思ったけど、あとで寄宿舎に行ったとき、シャドウハートは40年も悲嘆の館で過ごしていたと知って腑に落ちた。

シャドウハートが40年間シャーに利用されていたのが衝撃であると同時に、ご両親が子供を奪われた上に40年も監禁されていた事実に言葉が出ない。

特にお母さんは、人生の半分以上が監禁生活だったわけでしょう。

(ふと、エルフが自分より寿命のはるかに短いヒューマンを伴侶にするってどんな感覚なんだろうって思った)

お父さんとお母さんを助けられたらよかったけど、シャーがそんな優しい神様なわけはなく、シャドウハートがシャーから解放されるには大きな痛みを伴わないといけない。

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こちらが何も言わなくても、シャドウハートは両親の願いを聞き、自分でやるべきことをやり、自由を手に入れる道を選んだ。

ウィルと似たような境遇だったのに、なんでこうもウィルと違うのか(そしてウィルのお父さんは助かったという皮肉)。

闇の娘、完了

シャーという神は、苦痛を与えて絶望に追い込んで自分に救いを求めるよう仕向けるそうで。

シャドウハートの記憶はほとんど失われたまま。戻ってきた記憶は、痛みや苦しみのものばかり。

でも、どんなにつらくてもシャドウハートはシャーのもとには戻らない。

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シャドウハートは戦い、痛みと引き換えに自由を手に入れた。

奪われたものは戻らない。でもこれからは自分のために生きていける。

シャドウハートもシャドウハートの両親も、これ以上は苦しまなくていい。

クエスト「闇の娘」が完了した。


寄宿舎にシャドウハートの友人ノクターンがいた。

シャドウハートはノクターンのことを覚えていなかったけど、ふたりはとても親しかったようだ。

動物が好きだとか、三つ編みポニーテールと前髪はノクターンが整えたのだとか、シャドウハートの隠れ家があるとか、ノクターンはシャドウハートのことをいろいろ教えてくれた。

あと、寄宿舎にあった資料から、ヴィコニアがアストラル・プリズムのことを知ったのはギスヤンキの捕虜に尋問したからだというのも分かった。尋問というか拷問だろう。


シャドウハートの隠れ家は武器庫の奥にある。

バリケードを壊した先にあったのは、ナイト・オーキッドの花が咲く洞窟だった。

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隠れ家に入って、すぐに居心地のよさを感じたというシャドウハート。

ああ、だからナイト・オーキッドの花が好きって言ってたんだね。

残されていたメモが切ない。

「記憶を奪われてしまう。自分が誰かを忘れたくない。私は花が好きで、動物が好きで、私の名前は…」

ヴィコニアに記憶を消される直前に書かれたと思われるシャドウハートのメモ。

悲嘆の館から少し離れた場所にもシャドウハートの古い落書きがあって(X:215 Y:34あたり?)、きっとシャドウハートはジェネヴェルだったわずかな時間に、自分が自分である証拠を必死に残そうとしていたんだと思う。

遺物作戦を経て、信仰に疑問を抱いて今に至ったシャドウハートが、こうして過去の自分のメッセージを受け取ったことが感慨深い。

シャドウハートの喪失とこれから

就寝後、セルーネイ像の前でシャドウハートと話す。

シャーの虚無ではない本物の喪失感を感じて、シャドウハートは涙を流す。

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月の塵となった両親は私を慰めてくれない、私が小さいころどんな子だったか教えてくれない、と悲しむシャドウハートを見て、シャドウハートが失ったものは両親だけではないのだと気づく。

シャドウハートの両親が亡くなったということは、シャドウハートがどんな子供で、どんなふうに愛情を注がれたのか知る者がもういないということ。

本人が思い出せない以上、シャドウハートの子供時代は永遠に失われ、シャーに洗脳される前のシャドウハートはどこにも存在しないに等しい。

40年ぶりに再会した両親と、取り戻せたかもしれない子供時代の思い出を、自分の手で一度に失ったことの喪失感は計り知れない。

それでもシャドウハートは、つらい決断も過去も失った両親も記憶も、自分の選択が正しかったのか分からなくても、すべて受け止めて前に進もうとしている。

「今はジェネヴェルじゃなくてシャドウハート。前よりもシャドウハートは私にふさわしい。光なくして影はできない」という言葉。

シャドウハートがシャー信徒だった自分を否定せず、大事な自分の一部としてとらえている。

それはきっと遺物作戦や寄生生物のことを含めた、今に至るまでの旅があったからなんだろうと思う。


このイベント、どこかも分からないセルーネイ像の前で突っ立って話を聞いているだけなのに、とってもよかった。

気分的には今すぐエルダー・ブレインに突撃してもいいくらい。

余談:喪失の鏡

話は悲嘆の館に戻る。

喪失の間の奥にある喪失の鏡、スキルチェックをパスすると能力値を上げられるらしい。

詳細:

  1. 魔法学か宗教のチェックをパスして鏡が何なのかを調べる
  2. シャーに祈りを捧げる宗教のチェックをパスする
  3. 祈りが通じて記憶の一部を捧げる選択肢が出て、選んだ内容に応じた能力が2下がる(呪いの除去で治る)
  4. 見えない判定が行われ、希望の能力値を2上げる選択肢が出るか、出てこなければ魅力が1上がる

ひとり1回まで挑戦のチャンスがある。

セルーネイ信者になったシャドウハートのみダイスロールが不利になり、恩恵を受けるのがほぼ不可能になっている模様。

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成功時の選択肢

ゲイルだけ成功するまでやって知力20 → 22にしたけど、5回くらいロードし直した。宗教の値が低いキャラだともっと時間かかるはず。

シャーに祈りを捧げるスキルチェックの難易度が高い上に、スキルチェックに通っても能力値アップできるかどうかはランダムで決まるようなので、本気でやるなら過酷なリセマラになりそう。

今の難易度ではそこまでがんばる必要ないと思ったので終了。

参考:Mirror of Loss - Baldur's Gate 3 Wiki

続き:ジャヘイラとミンスク関連、毒親カザドール、アスタリオンの自由


主人公ゲイルのプレイ記録

  1. キャラクリをあきらめた初心者はゲイルを選び、仲間に首を噛まれた
  2. 眼球をくり抜かれたり、シャドウハートと接近したり
  3. 野営地のパーティーで誰と過ごすのか。思ってた展開と違った
  4. アンダーダークへ。助けたノームと再会する
  5. ギスヤンキのクレシュへ。遺物のことを知る
  6. エルミンスターがミストラの無茶振りを伝えにきた
  7. 影に呪われた地へ。アスタリオンの背中の傷の意味が判明
  8. 影のウィーヴを飲み込むか、浄化するか
  9. パートナーの決定、シャドウフェルでのシャドウハートの決断
  10. マインドフレイヤーのコロニーでアブソリュートの正体を知る
  11. ピエロのフェイスペイント4人組で行くリヴィントン
  12. ウィルの人生最大の決断にウィルが何も言わない件
  13. 下層地域に到着。カーサス年代記、メイリーナの強メンタルなど
  14. 鉄の玉座脱出ゲーム完遂、オーリンの成りすましが鬱展開
  15. 鋼の衛兵の真相、クソ野郎ゴータシュ、カーラックの復讐
  16. 殺人法廷、ベハルっ子オーリンから人質救出、5000Gの彫像
  17. 悲嘆の館、シャドウハートの喪失、喪失の鏡リセマラ
  18. ジャヘイラとミンスク関連、毒親カザドール、アスタリオンの自由
  19. バルダランの試練ゴリ押し、ウィルの将来や目標のこと
  20. ラファエルのラファエルによるラファエルのための希望の館
  21. ミストラ謁見、オルフェウス解放、ネザリルのオーブどうする
  22. ゲイル主人公のエンディング分岐と感想

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