【FF16】2周目を終えてのエンディング感想。クライヴは…(2周目プレイ記録9)

FF16 エンディング感想 アイキャッチ

『ファイナルファンタジーXVI』の2周目(FFチャレンジ)のプレイ記録。

2周目クリアしたので、エンディングなどで思ったことを好き勝手に書いています。

エンディングまでのネタバレあり。

アルテマにおもしろさを求めるのは違う

FF16を情緒なく説明するなら、アルテマのつくった世界でアルテマの言うことを聞くか聞かないかの話だと思う。

そうである以上、「バルナバスがアルテマの傀儡ではなく、本気でクライヴたちを殺す気でいたらよかったのに」なんてことは考えても仕方がないのだよ。

と、オーディン戦以降やる気が激減した自分に言い聞かせてアルテマと戦った。

(バルナバスについてはDLCか何かで、もうちょっと何か明かされるだろうと漠然と期待してる)

それにしてもアルテマって面白味ないよなと思ったけど、おもしろさというのは自分と違う存在を認めて初めて成立する気がするので、自分たち以外は存在しないも同然のアルテマにおもしろさを求めるのは根本的な間違いだと悟る。


アルテマに関してもっとも印象に残ったのは、最後の最後にクライヴに質問したことかな。

多くの困難が訪れると分かっているのに、なぜ立ち向かってきたのかと。

自分のつくった土塊が成長して自分より強くなって初めて、アルテマは人の意思に興味を持ったみたい。

クライヴの考えを聞くだけ聞いてアルテマが最後に「せいぜい苦しめ」と負け惜しみのようなことを言うのは、2周目だとなんか笑えた。

エンディング感想:ジョシュア

エンディングはプレイヤーが好きに解釈してOKと見なし、まずジョシュアに何が起きたかを。

1.ジョシュア復活

アルテマがため込んだエーテルでジョシュアはレイズされた。

アルテマの力を吸収したクライヴはジョシュアを蘇生し、アルテマの理を消し、魔法が消えるまでにジョシュアを地上のどこかへ降ろした。

(その後なぜクライヴだけ海に流されたのかは知らない)

クライヴの役割は人が人として生きられる世界をつくることと、もうひとつはジョシュアを守ることなので、その両方をアルテマの力で成し遂げたパターン。

2.ジョシュア転生

ジョシュアは、

エッダの子に転生しました。

理由は以下。

  • クライヴの回想が、時をさかのぼって最後は生まれたてのジョシュアで終わる
  • エッダの子は男の子である(代名詞がhe)
  • 転生の炎はそういう意味だ(誤用)

隠れ家みんなの子として愛され育った人生2周目のジョシュアは、紫の飛竜草の世話をしたり、ジルの旅についていったり、エンタープライズを空に飛ばす夢をミドと追ったりする。そしてハルポクラテスの羽ペンで歴史書の執筆に励む。

なお、私が最近『推しの子』を読み始めたことは、本件とは絶対に無関係。


いずれにせよ、本を書いたのはジョシュア本人。

兄がつくった新しい世界は、自由だけど混沌に満ちた世界。

ジョシュアの役割は、そんな世界で人々が生きられるよう手助けすること、そして歴史を紡いでいくこと。

クライヴが破壊したクリスタルの牢獄は、人が自分の意志で生きる世界としてジョシュアが再生させていくのだ。

罪人らしいことをしなかった唯一のドミナントであるジョシュア。あの終わり方はあんまりだと思ってこうなった。

エンディング感想:クライヴ

FF16 フォトモード 画像

次にクライヴに関して。

2周やって、私はクライヴ死んだ説で行こうと思う。

エンディングのカットシーンで「Starlight, say goodnight」と歌われたあとに海岸のクライヴが目を閉じる演出が完璧すぎたし、「My Star」の歌詞に「あなたはずっと私の心の中にいる」的なものがあるので(「月を見ていた」もそんな気配する)。


エンディングで見たままの情景で思ったのは以下。

クライヴは、最後はジョシュアの兄として生き、クライヴ・ロズフィールドとして死んだ。

人が人として生きられる世界をつくり、シドとの約束を果たした。ジルが旅に出られるよう、夜が明け日が昇る世界を取り戻した。

ジルが「大事なのはその力を誰からどうやって得たかじゃなくて、どう使うか」と言っていたとおり、クライヴはアルテマの力を人々のために使い、アルテマの因果を断ち切り、誰もが自分の意志で生きられる世界をつくった。

「オリジン」から始まった新しい世界で、クライヴはロゴスでもミュトスでもイフリートでもドミナントでもフェニックスのナイトでもなく、ただのクライヴとして生を終える。

新しい世界の負の側面には、クライヴの進む道を信じたジルや隠れ家の仲間たち、協力者たちが対処していくだろう。

黒の一帯が広がりすべての生命が死に絶えようとしていた世界で、空が晴れ太陽が昇り新しい生命が生まれ、これからは人々が自由に生きて命が続いていく。

失ったものは大きいけれど、暗闇に一筋の光が差し込んだようなエンディングだった。

以上、クライヴ死亡パターンの感想。


とはいえ、いやクライヴ生存でしょ、と思う要素が多いのも事実。

手だけ石化しても死ぬわけじゃないとか、ジルのサイドクエストで「必ず夜は明ける」「あなたはいつも私のもとに来てくれた」と言っていたとか(英語)、戦いが終わったら剣をペンに持ち替える話をしていたとか、最初と最後のナレーションがクライヴだとか。

クライヴがジョシュアの名を継いで本を書いても不自然ではないくらい、土台はできている。

18年前のジョシュアも、死んだと思わせて死んでなかったしね。


ところでFF16というのは、登場人物の心情とプレイヤーの心情を一体化させる工夫が散りばめられているゲームだと思う。

たとえば、クリスタル自治領でバハムートが市街地を攻撃したとき。

当時いきなりの出来事に「あのディオンがなぜ?」とわけが分からなかったけど、それはジョシュアも同じで。

バハムート暴走の事情説明が後回しになったことで、プレイヤーはジョシュアと同じ気持ちを体験できた。

もしクライヴが生きているのであれば、エンディングでもそういった手法が用いられたと考えられる。

あえて詳細を伏せることで、プレイヤーは「クライヴはもういない」と悲しむジル、トルガル、ガブと気持ちを深く共有できる演出だ(違うかもしれないけど)。

ただ、「それエンディングでやる?」という感じが強く、個人的にはクライヴ死亡のほうが割り切れる。

エンディングは、クライヴとジョシュアのどちらに生きていてほしいかで見方が変わるのではと思う。

2周目(FFチャレンジ)を終えて

FFチャレンジのクリアで取れるトロフィーは無事にゲット。

その後、残りのトロフィーをとってトロコン完了。

リスキーモブは全スルー、サイドクエストはほぼスルーして進めたのに、1周目と同じくらいクリアまで時間がかかった気がするのは、たぶんフォトモードの起動しすぎが原因。

なんにせよ2周目も楽しかったです。

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