【FF16】不死の騎士と主の関係を考えてトルガルに至る(2周目プレイ記録7)

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『ファイナルファンタジーXVI』の2周目(FFチャレンジ)のプレイ記録。

主にストーリーに関して、2周目で感じたことや気づいたことなどを書いていきます。

今回はバルナバスの隣にいる騎士長についての私見と、英語版で発見したことを。

メインストーリー全域のネタバレがあるので、1周クリア後の閲覧がおすすめ。

要するにトルガル(私見)

1周目を終えた時点では、私はスレイプニル・ハールバルズに対してオーディンの付属品というテキトーな感想しかなかった。

が、2周目のあるときから考えが変わり、

「バルナバスとスレイプニルの関係はクライヴとトルガルの関係に近いのでは?」

と想像するようになる。


初見時、スレイプニルの正体が分かったときは「なんだ魔法生物だったのか…」というちょっとガッカリな気持ちがあった。

スレイプニルの言っていること、やっていることは全部バルナバスの意思で、人気のない場所で「バルナバス様」と言ってひざまずいたり、死に際に「バルナバス様」と言って倒れるのは、全部バルナバスの趣味なんだと思っていた。

(それはそれでおもしろいんだけれども)

ただ、ウォールード王国の国旗は6本脚の馬=スレイプニルだし、ストーンヒルには6本脚の馬の像があちこちにある。

王を差し置いてウォールードの象徴になるような存在で、バルナバスにグングニルを使わせてもらえるような個体が、バルナバスのおまけってことはないなと、ぼんやり思っていた。

そんな2周目のロザリス城で、変身したトルガルを見たガブが「いつかしゃべりそうだ」と言った。

トルガルがしゃべることはなかったが(期待はした)、「そういえばオーディンの馬はしゃべるよね」と思い、ある方向で考えてみた。

  • クライヴとトルガルは常に一緒に行動する
  • トルガルはクライヴの相棒で対等に見えるが、トルガルから見たクライヴは主人であり、忠誠の対象。確固たる主従関係が存在している
  • トルガルはクライヴの理想が正しいものだと信じ、頼まれたことは何でもするだろう
  • 仮にクライヴが隠れ家のメンバーで独立国をつくったとしたら、国旗のモチーフは狼になるかもしれない
  • 仮にトルガルが敵にやられたとしたら、最期の言葉は「クライヴ」になるだろう

比較事項が少ないのはさておき、バルナバスとスレイプニルに置き換えてもいい感じに通る。

付き合いの長さで言えばクライヴたちより遥かに上。バルナバスとスレイプニルは40年以上、二人三脚で灰の大陸の歴史をつくってきたことになる。脚の数で言うと二人七脚…?

バルナバスにとってスレイプニルはどんな姿だろうと信頼できる相棒で、スレイプニルにとってバルナバスは絶対的な主。

つまり、クライヴとトルガルのような関係ってことでいいのでは。

じゃあスレイプニルは、人の姿を得てドロドロの政治のあれこれまで対応できるコミュニケーション能力を身につけたトルガルだ。

そういうことに私の中でなった。

誰もいない場所でひざまずくのも、死に際に主君の名前を呼ぶのも、本人が望んでやっていることだったんだね。

死んでもまた生み出されて主に仕えることができ、主が死んだら共に消えることができる。ある意味トルガルより恵まれているかも。

なお、魔法生物の記憶や自我がどうなっているのかは考えていない。

魔法生物である意義

なぜウォールード国王の側近が魔法生物なのかなと不思議だったけど、これは魔法生物じゃないといけなかったのだろう。

スレイプニルは人間ではないから、「人の救済」に自分は含まれない。存在意義は、バルナバスの言葉だけを聞きバルナバスのためだけに働くことにある。

人であれば、バルナバスに近ければ近いほど、その理想におかしな点があることに気づいてしまう。前の騎士長のシドがそうだったように。

魔法生物なら主人の言うことに口を挟むことも疑うこともないし、心が揺れることもない。

創造主以外の人間に存在価値を感じないから、人がどう生きるかに関心を持つこともない。

人を人でなくすことを目指すバルナバスを支えるのは、人の姿をした人でない者が最適だった。きっとそういうことかなと思う。

「不死の騎士」の違和感が英語版で解決

ゲームのテキストを英語に変えて用語解説を眺めていたら、スレイプニルの異名「不死の騎士」の内容が日本語と英語で違うことに気がついた。

日本語は「不死の騎士」、英語は「the Constant Knight」になっている。

「不死の騎士」は、魔法生物のため倒れてもまた現れることから来ている。

「the Constant Knight」は、スレイプニルの一貫した冷淡な振る舞いと、バルナバスへの揺るがぬ忠誠心が由来となっていて、魔法生物とは特に関係ない。

(constantには「不変の」や「忠実な」といった意味がある)

英語版のほうがスレイプニルの本質を突くような異名でしっくりくる。

というのも、「不死の騎士」にはずっと違和感があった。

魔法で何度も生み出されるのは「不死」と言うのか?

「不死の騎士」と周りに認識される=人前で死んでいるってことでは…?

と思っていたので、英語版に納得のいく説明があってよかった。

用語解説って英語から日本語にしてるのかな。

続き:ディオンが強いのは当然。ついでにアナベラの結末のこと

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