【ゲームデック】サイバーパンク世界で仮想ゲームの探偵になるRPG感想(ネタバレなし)

ゲームデック レビュー記事 アイキャッチ

サイバーパンク探偵RPG『ゲームデック(Gamedec)』をSteamでプレイしました。

会話選択でストーリーが進む、戦闘もレベルもないテーブルトークRPGです。

本記事では、

  • 『ゲームデック』はどのようなゲームか
  • Gamedec Definitive Editionの本編のみ一度クリアした時点での感想

を書いています。

ネタバレはありません。

Steam公式:Gamedec - Definitive Edition

『ゲームデック』はどのようなゲームか

『ゲームデック』の舞台は22世紀のワルシャワ。

プレイヤーは、仮想ゲームの中で起きた問題に対処する専門家・ゲームデックを操作し、聞き込みや調査で情報を集めて事件を解決していきます。

本作に戦闘やアクションはなく、ストーリーは移動と捜査、そして会話選択で進行します。

ゲームの大きな特徴は、集めた情報から謎に対する答えを自分で推理し、選んだ答えによってシナリオが分岐することです。

ゲームデック 推理 画面

また、いろいろな仮想世界を行き来するうちに世界の真相が明かされていくのも見どころとなっています。

ゲームの雰囲気としては、『サイバーパンク2077』の世界観にムービーとアクションのない斜め見下ろし視点の『デトロイト ビカム ヒューマン』が組み合わさったもの、というのが私の一方的なイメージです。

全体的な感想

『ゲームデック』を遊んでみての感想は、

  • 推理はそこまで難しく考えなくてもいい
  • シナリオが深い
  • たまに「で、次どうするの?」となる
  • たまに「やりたいのはコレジャナイ感」がある
  • ふつうのノートPCとマウスで手軽に遊べる

といった感じです。

SFが好きで多少の暴力表現がOKならおすすめ。

推理はそこまで難しく考えなくてもいい

『ゲームデック』では、ストーリーを進めるために推理が必須です。

推理するためには、現場や周りのNPCに様々なアプローチをして情報収集せねばなりません。

集めた情報は、謎に対する答えを考えるヒントとして推理画面にメモされます。

ゲームデック 推理 画像

ただ、推理に必要な情報をすべて集める必要はなく(むしろすべて集めるのは不可能に近い)、直感で推理してもストーリーは進みます。

重要な推理でシナリオが分岐することはあるものの、犯人を間違えたとしても最終的に行き着く先は同じです。

正解を目指す探す場合は徹底的に聞き込みや調査をしたほうがいいですが、ただゲームを進めたいだけであれば推理はそこまで難しく考えなくても大丈夫です。

シナリオが深い

『ゲームデック』で一番の魅力はシナリオの深さです。

テクノロジーが発達し、AIが人間を超えた世界での人々の生き方が、リアルとバーチャルの双方で描かれています。

登場する人物も多様で、肉体がなく魂だけ生きている人や、企業によって作られた人なども出てきます。

ストーリー中盤は少々退屈なこともありましたが、終盤に向けておもしろさが増していき、エンディングの直前には「この世界の人々にとってはどういう生き方が幸せなのだろうか」と何とも言えない悶々とした気持ちになりました。

『ゲームデック』は人間の精神、自我、生死に強くフォーカスしている作品で、このシナリオはゲームだからこそ高い没入感があるのだと、最後までプレイすると実感します。

いまいちだったところ

プレイしていて不満だった点もあります。

ひとつは、何をすればいいのか分かりづらいクエストがいくつかあったこと。

特にKnight's CodeというステージがUIもシステムも不親切で、プレイ中はロードを繰り返して少しずつ理解していったり、英語でネット検索して解決したりしていました(適当にやっても問題ないと今は分かるのですが)。

もうひとつは、やりたいのはコレジャナイ感がある場面があること。

ゲーミングカウチに横たわって仮想ゲームの世界に行くのはワクワクします。

ゲームデック 画像

しかし、行き先はアメリカ西部劇っぽい場所だったりオリエンタルな空間だったりリゾート地だったり。

ゲームの舞台はサイバーパンク世界なのに、ゲーム内ゲームの舞台はそうでもない。

もちろん近未来的な場所もありますし、いずれの舞台もチートやバグが捜査の手助けになるので世界観は一貫しているのですが、全編サイバーパンクを期待しているとがっかりすることがあるかもしれません。

しかも無料スマホゲームのような作業をさせられることがあって、これは退屈でした。

ゲームデック 農場 画像

Harvest Timeの農場ミニゲームは捜査に関係ない要素ではありましたが(実績解除には関係ある)、終わってみないとそんなの知らんがなという話。

ノートPCとマウスで手軽に遊べる

サイバーパンクの世界でシナリオが分岐するゲーム、これはゲーミングPCが必要なのでは?

と私は最初思ったのですが、必要なシステム要件を見たらそうでもありませんでした。

『ゲームデック』の最低限のシステム要件は以下のとおりです。

64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です

OS: Windows 10 64-bit

プロセッサー: Intel i5-3570 / AMD FX-8140

メモリー: 8 GB RAM

グラフィック: Nvidia GTX 760 / AMD Radeon R9 270

DirectX: Version 11

ストレージ: 17 GB 利用可能


引用元:Gamedec - Definitive Edition(Steam)

うちの2017年に買ったノートパソコン(レノボ)でも問題なくプレイできました。

推奨スペック未満だとグラフィックはあまりきれいではありませんが、パソコンとマウスがあれば遊べるのは手軽です。

プレイ時間・実績について

ゲームクリアまでのプレイ時間は約15時間でした。

実績は全部で53個あり、中には名探偵モードというオートセーブしかできないモードでのクリアが条件のものがあるため、最低でも2周は必要です。

全実績解除までの所要時間は約30時間でした。

>> 全実績(アチーブメント)解除の攻略まとめ


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