【FF4ピクセルリマスター版】カインとエッジの対比構造がおもしろい(プレイ日記6)
ピクセルリマスター版『ファイナルファンタジーIV』プレイ日記その6。
バブイルの巨人、ラストダンジョン、そしてさくっとラスボスを倒しました。
クリアして思ったのは、FF4の対比構造で案外おもしろいのはカインとエッジではなかろうか、ということです。
ストーリーのネタバレあり。
バブイルの巨人へ
月でフースーヤを仲間にしたあと、地上に戻るとバブイルの巨人の侵入イベントに突入。
ドワーフ、ヤン、シド、ギルバート、そして長老に助けてもらったパロムとポロムが集結する感動的なイベントである。
長老、もっと早くパロムとポロムを治してあげてよと思わなくはない。
バブイルの巨人では、ゴリラ竜騎士カインの離脱による戦力の大幅低下が懸念されたが、雷の爪を左手に装備したエッジが大活躍。
常に5000近くのダメージをたたき出す新たなゴリラが誕生した。
(これ、スーファミ版のときはアイテム欄がすぐいっぱいになっていたので、ヤンの装備は持ち歩いていなくて装備できなかった思い出)
また、雷の矢がちょうど3本あったので、ローザ、リディア、フースーヤに装備させて魔道士ズも物理攻撃で突撃。
ローザがエッジに次ぐゴリラとなり、ほかの2人もまあまあな戦力に。
問題は主砲のエッジが防御力ペラペラなこと。ペーパーゴリラ。
エッジに死なれると困るが、ローザは回復しないで攻撃してほしい。
そこで。
セシルが1ターン目でエッジにかばうを使うことにした。
手動のかばうなんていつ使うんだよと思っていたけど、セシルのかばうは王子様を守るためにあったんですね。
回復はフースーヤかリディアのシルフ召喚に任せる。
力を合わせた四天王
バブイルの塔で、ゼムスの力で復活した四天王と戦闘。
力を合わせて戦うことを学んだルビカンテは、今回も紳士にセシルたちを回復してくれた。
力を合わせて戦うといっても、ただの4連戦で戦うのは1体ずつなのだよね。
まとめてかかってくれば四天王に勝機があったかもしれないのに。
バブイルの巨人を止める
その後、制御システム戦でリディアがうっかりメテオをぶっ放し、即死攻撃の重力199で大変なことになった。
フースーヤさん、防御システムが制御システムを回復することは教えてくれたけど、
防御システムと迎撃システムを先に倒すと制御システムが重力199で味方2人を即死させる上に、防御システムと迎撃システムを復活させる
なんて大事な話は聞いてないよ?
システムを破壊したことでバブイルの巨人は止まり、フースーヤがゴルベーザを正気に戻し、ゴルベーザがセシルの兄だと判明し、ゴルベーザとフースーヤがゼムスのもとへ向かい、「僕は兄を憎んで…」とセシルが動揺し、カインが心を取り戻し、一同は月にいるゼムスのもとへ。
月の地下渓谷
ラストダンジョンである月の地下渓谷は広いし、道が少々複雑。
ピクセルリマスター版はいつでも中断セーブできるからいいけど、昔はセーブポイントでしかセーブできなかったのだから、ずいぶんと気軽に遊べるようになったとしみじみ思う(だから当時ザコは全部逃げていた)。
しかも矢を消費しなくなったので、竜族特効のアルテミスの矢をローザとリディアの両方に装備させられるのが大変よい。
実績解除のため、地下5階でピンクのしっぽを手に入れるまでアラームを使ってプリンプリンセス5体と戦闘。
ドロップ率の緩和もあり、運よく10戦ほどでピンクのしっぽを入手した。
いったん蒼き星に戻ってピンクのしっぽをアダマンアーマーに交換。
アダマンアーマーは防御力100、全能力値アップの恩恵があるスーパー防具である。
アダマンアーマーを装備したエッジは、立派なゴリラの仲間入りだ!
それじゃ、きみの装備していたリボンはローザに渡してもらおうか。
ラスボス戦とエンディング
月の地下渓谷の最深部でゼムスと戦闘中のゴルベーザとフースーヤに追いつく。
「パワーをメテオに!」「いいですとも!」から始まるWメテオなどいろいろな演出を見たあと、ラスボス戦に。
せっかくなので、ダークマターを盗むまで粘ってみた。
エッジが盗んでいるあいだはひたすらゼロムスの攻撃に耐えるだけ、という苦行を20ターンほど続けてダークマターをゲット。
これが噂のダークマター…!
だがしかし、ピクセルリマスター版にダークマターの使い道はない。
エンディング後にできるセーブはラスボス直前の状態が保存されるので、ダークマターがアイテム欄に入ることさえない。
つまり、ダークマターを盗むことはまったくもって無意味。
ダークマターを盗んだあとは包丁など投げつけてさくっとラスボス撃破。
エンディングはカイン以外全員集合の大団円で、きれいに終わった。
FF4で注目したい対比構造はカインとエッジ
バブイルの巨人から脱出後、今度こそ正気に戻ったカインに「また操られたりしなけりゃいいんだがな」と言うエッジに、カインが「その時は遠慮なく俺を斬るがいい!」と返す場面がある。
これはカインとエッジが言葉を交わす数少ないシーンであると同時に、多くを語らないカインがエッジによって個性が引き出されたシーンでもある。
FF4で目につきやすい対比はセシルとカインだったり、セシルとゴルベーザだったりするけど、実はカインとエッジも対極の存在といえる。
カインはセリフが少なく、まして自分の気持ちを語ることなどほとんどなく、それこそゾットの塔でローザに「きみにそばにいてほしかった」と言ったときくらい。
一方でエッジは、リディアへの思いやらルビカンテへの怒りやら両親を失った悲しみやら、登場直後から喜怒哀楽がよく表に出ていた。
視覚的にも2人は正反対の特徴があり、カインは目元が隠れていて、エッジは口元が隠れている。
(口元を覆っているエッジが一番よくしゃべるというのは、それはそれでおもしろい点ではある)
また、プレイヤー目線での話になるが、カインの胸中は劣等感、後悔、罪悪感が混じった複雑なものと思われるけど、その心のごちゃごちゃに対して戦闘ではジャンプしかやることがないというシンプルさ。
エッジは言うこと為すこと感情のままで分かりやすい性格なのに、戦闘では敵の弱点にあわせて武器を持ち替えたり、忍術を使ったり(ほとんど使わなかったけど)、盗んだり(ほとんど使わなかったけど)、投げたりと(ラスボス戦しか使わなかったけど)、いろいろな選択があってカインより操作が複雑になる。
カインとエッジはあらゆる点で真逆で、それがどうしたという話だけど、カイン対エッジの構図は興味深いなというのが約30年ぶりに遊んだFF4最大の感想かもしれない。
おわりに
FF4はストーリーがコンパクトにまとまっていて、手軽に遊べるゲームでした。
すべての実績解除までやってプレイ時間は約21時間(そのうち4時間はパロムとポロムのレベル上げ)。
ストーリーは一本道でやり込み要素もほとんどないので、一度プレイしたら十分ではありますが、久しぶりのFF4は改めて感じることもあり楽しかったです。
- 「うわあ」芸人ギルバートのセリフに泣いた日
- 試練の山でパロムとポロムに全魔法を習得させる
- パロムとポロムの例のシーンに感動しなかった
- ゾットの塔でカインの心中お察ししてみる
- セシルよりHPが高いリディアとバブイルの塔や月へ
- カインとエッジの対比構造がおもしろい
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