【FF14】暁月のフィナーレ感想④ Lv88~90メインクエスト
『ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ』のメインクエストを終えたので、旅路を振り返りながら感想をまとめました。
今回はLv88メインクエストからエンディングまで。
メインクエストの最後までのネタバレがあります。
Lv88メインクエスト
第一世界に向かった冒険者が古代世界にまで行ってきたことを、暁のメンバーが誰ひとり驚かないことに私は驚いた。
「古代にまで行ってきたのかい? 君には本当に驚かされるよ」くらい言われるかと期待したのに。
ゼノス
パッチ5.5を終えたときに私が思ったのは、ゼノスやファダニエルは思考が理解しがたい連中で、そんな相手に対話を重視してきた暁のメンバーはどう対処していくのだろう、ということだった。
暁月を始めてみると、ファダニエルはファダニエルなりの理由で世界滅亡を望んでいたことが分かったし、ゼノスは思っていた以上にちゃんと話ができるやつだったということが分かった。
ユルスになぜ望んで祖国を崩壊させた? と聞かれたゼノスは、しっかりと自分の考えを述べた。
さらに、相手が一緒に愉しめるよう考えないからお前はダメなんだ(意訳)とアリゼーに手厳しく指摘されると、ゼノスは怒ることもなくその言葉を聞き入れた。
ゼノス、対話できるじゃん!
しかも「理由を他者に求めるな」と至極真っ当なことを言う。
残念ながらゼノスには興味がなかったため、過去にゼノスが何を話していたかほとんど覚えていない。
(紅蓮編で「俺とともに生きてみないか?」と聞かれて「ゼノスの友として生きる」と答えたのに本気にされなかったことは覚えている)
ただ、ゼノスはゼノスでガレマール帝国の中でたくさんの陰謀や策略や裏切り行為を見て今のゼノスがあるのだろうと思った。
エクスアダマント集め
レポリットたちとラヴィリンソスを見学しているときにアンビストマがいて「おおっ!」となった。
無事にイデアに登録されて世界に放たれたらしい。
ラヴィリンソスで悩みを抱えた人を8人探すクエストは、最後の1人がなかなか見つけられず同じところをグルグルグルグルして20分くらいかかった。
生け垣がスプリントジャンプしないと越えられない絶妙な高さなのはなぜ。
そのあとのウリエンジェ感動シーンは、ウリエンジェが悲しみや喜びといった自分の心を素直な言葉で伝えることにグッとくる一方、こんな大衆の面前でこのシーンやらなくても… と冷静になってしまう自分がいた。
各地からシャーレアンの港にエクスアダマントが集まるシーンは、これまでの冒険の集大成。
アライアンスレイドなどのサブクエストのクリア状況に応じて登場キャラやセリフまで変わるのが細かい。
私はエウレカが全然終わっていないので、たぶんエウレカ関連のセリフだけ入っていなかった。
そしてアルフィノとアリゼーがフルシュノと和解するところは、「フルシュノさん、こんなやさしい顔で笑う人だったんだね」と涙ウボァーになりそうだった。
一方でウリエンジェのときと同様、こんな大衆の面前でやらなくてもと思ったのと、フルシュノ親子の長いやりとりをこの場に集まったたくさんの人が直立不動で聞いていることを奇妙に感じてしまう自分がいた。
なんだろう、プライベートな会話のはずなのに聴衆がいることで大衆向けに用意したような会話に見えてしまうのかな。周りが解散していたら印象は違った気がする。
Lv89メインクエスト
私の中で「暁月のフィナーレ」のピークはLv89討滅戦でした。
それ以降は感動に疲れている傾向あり。
Lv89ID
アイティオン星晶鏡ほど初見未予習が効力を発揮するダンジョンはあるまい。
死した魂が流れ着く場所で、冒険者に恩を感じている魂もいれば恨みを持つ魂もいる、と聞いてワクワクして行ったら、ボスがリウィアとリットアティン!
うん、そうですよね、恨まれて当然ですよね、メインクエストルーレットや公開負荷テストなどで全世界の冒険者が散々ボコボコにしてきたもの。
でも彼らの魂は洗われずに、冒険者への恨みがこんなに残っていたのか…?
星海に残っているならガイウスのことをウォッチしていればよかったのに。エメトセルクが冒険者を監視しているように。ウェルリト戦役のガイウスはよかったぞ。
そして3ボスは誰かなと何も予想せずに進んだら、アモン!
あまりのしつこさに思わず笑ってしまったけど、アモンの猛攻に死んですぐに顔面蒼白になった初見未予習CF突入の私(賢者さん以外初見だった)。
ダンジョンの道中もいろいろな仕掛けがあって、どれが誰の想いを反映しているのか分かるとすごく熱いのだろう…。
パパリモとオルシュファンは調べるまで分からなかったなんて言えない(リセがパパリモに思いを馳せ、アルトアレールとエマネランがオルシュファンに祈るシーンがあったのはそういうことか)。
アサヒの登場はよかったです。
アサヒの生きる意味はゼノスのためとハッキリしていて、ファダニエルといい対比だった。
Lv89討滅戦
ゾディアーク討滅戦の時点でハイデリン討滅戦も来そうだなと思っていたけど、NPCと一緒に討滅戦ができるとはまったくもって想定外。
この流れのまますぐに暁のメンバーと戦闘開始できるのは最高だ、からの仲間が頭割りに入ってくれなくて「やっぱりCFで行けばよかった」と絶望したときのギャップも、ここでしか味わえない貴重な思い出である。
ハイデリン
冒険者たちがハイデリンを倒したことで、ヴェーネスはようやく人のためにできることをやり遂げ、死ぬ理由を見つけられたのだね。
ヴェーネスがひとりの旅人として冒険者と話してくれたこと、星を救うために世界を14分割してひとり苦しみ戦い続けていたことを思い返す。
クエストでヴェーネスの人柄と生き様に触れる機会があったからこそ「今までありがとう」と心の底から思うことができる。
ハイデリンに「長い間ありがとう、ハイデリン」と言うか「人はもう大丈夫だ、ヴェーネス」と言うか。
「ハイデリン」と呼ぶのは少しよそよそしい気はするのだけど、「ハイデリン」を選ぶとハイデリンが「生まれてきてくれてありがとう」と言ってくれて、これはこれで非常に泣ける。
あなたこそ生きていてくれてありがとうですよ。
ハイデリンから姿なき者に形を与えられる力をもらったときは、きっとここぞという場面で使うのだろうなと思ったけど、
まさかあの短時間で9人もの人間に形を与えるとは思わなかった。「数度かぎり」とはいったい。アゼム強い。
旧友の夢
星海から戻ってバルデシオン分館で休んだとき、冒険者の夢に出てきたのはヒュトロダエウスだった。
セリフの内容からヒュトロダエウスとエメトセルクが星海でとてつもなく久しぶりに再会したというのは分かったものの、次の日ウリエンジェの夢にはムーンブリダが出てきたと聞いて、なぜ冒険者の夢にはヒュトロダエウスが? と疑問に思った。
でもこの夢は冒険者の魂が見たものだ、と考えると自然なこと。
アゼムにとってヒュトロダエウスとエメトセルクは、ウリエンジェとムーンブリダの関係に匹敵するような親密な間柄だろうから。
最後のマップ
オミクロンベースで不審な個体を探すところでアンビストマ発見!
古代、現代、宇宙… アンビストマの歴史は深い…。
仲間全員に死亡フラグが立ち、ひとりずつフラグを回収していくウルティマ・トゥーレ。
正直に言うとこのあたりは、特にグ・ラハとアルフィノ&アリゼーのところは手放しで感動したかというとそうでもない。
冒険者に感謝の気持ちを伝え幸せを祈る彼らの姿は、背景、音楽、キャラクターの言葉と表情、あらゆるものが見事に調和していて芸術かと思うような美しさがあった。
同時に、あまりにも美しすぎて作り物感が強い。
フィクションだからそもそも作り物だし、作り物だからこそ非の打ち所がない美しいシーンが完成するのは分かっている。素直に感動できない自分が悲しい。
アルフィノは今から命をかけようとしているのに、独り残される冒険者のことを心配してくれる。それを見て「どうせすぐに復活するんでしょ」と思ってしまうひねくれた自分もイヤだ。
エメトセルクに関してもそうで、冒険者の呼びかけに応えてから去っていくまでは「なんだこの尋常じゃないかっこよさは」と圧倒されたものだけど、振り返るとちょっと出番が多すぎやしないかと思ったり。
まあ、そういう感想もありますということで。
ヤ・シュトラも言っていた。「他人の出した「唯一無二の答え」は、私にとっての絶対じゃない」と。
ただし。
創造魔法でメーティオンの周りに一面のエルピスの花畑が現れたときは泣いた。
エルピスで過去視したヘルメスとメーティオンの会話の、いつか君に花を贈ろうの部分はきっとどこかにつながるのだろうとは思ったけど、こんな、こんなきれいな結びかたがこの世に存在するのか。
Lv90メインクエスト
「暁月のフィナーレ」最大の奇跡はゼノスなのでは…。
Lv90ID
メーティオンの見てきた、滅びゆく星をめぐりながら進むダンジョン。
初見のときは必死で周りを見る余裕がなかったので、エキルレで当たったらデジョンで戻って資料とか読もうと決めたのだけど、エキルレがことごとくスマイルトンとスティグマ・フォーで困っている(フェイスのシナリオモードか自由散策で行ってこい)。
とはいえ、初見未予習CF突入ならではの楽しさもあった。
初見は私を含めて2人。タンクはEndwalkerの称号をつけたナイト氏(E言語)。
このナイト氏がなかなか面倒見のいい人で、3ボス前にイベントを見ていたらチャットが入り、何かと思ったら「ここで写真とる?」とわざわざ聞いてくれた。さすがにボス戦の前で撮る必要はなかったので断ったが。
ボス戦のあいだも、私がひとりで範囲攻撃に当たりまくったときや蘇生されたてのときにクレメンシーしてくれた。
そしてクリア後はエモートでハグ。
節目のダンジョンで先行プレイヤーに祝ってもらえるのはいつだってうれしい。
Lv90討滅戦
まさかラスボスはゼノスを足場にして戦うことになるとは。
天の果てまで愉しみを求めてきたゼノスは「暁月のフィナーレ」でびっくりしたことトップ5のひとつ。
冒険者がレポリットや哲学者議会やエクスアダマントを集めた人たちなどたくさんの仲間の協力でたどりついた天の果てに、たったひとりで来てしまったゼノス。
呼んでないのに、勝手に来た。
ということは、ハイデリンがアゼムの言葉を借りて言っていた「先を拓いてくれるのは、その術で喚ばないもの」が指すのはゼノス?
アゼムはいったい誰に助けられたのだろう、気になる。
あと、ゼノスを宇宙に送り込んだクルルさんの交渉力も何気にすごいと思う。
討滅戦はふつうに難しくてびっくりした。
感慨にふける余裕もなく、終わるころにはドライアイが痛くて目に涙がいっぱいになった。
ゼノスその2
ゼノスにあれこれ言われて「しつこい」を選んだ私です。
でもゼノスの話も分かる。初めて制限解除も超える力もない極コンテンツをクリアしたときの高揚感は忘れない(極ダイヤウェポン)。
それに、「暁月のフィナーレ」ではアルフィノとアリゼーを護るというプレッシャーをかけられていた。
ルヴェユール夫妻から直接頼まれたのもあるし、ヴリトラからも、あれはアルフィノとアリゼーに限った話ではないと思うが、そばにいる者を護り抜けと言われた。
しかし、この場にいるのは冒険者とゼノスだけ。
大切な暁の仲間たちは安全な場所に転送済み。
終焉は倒したからエオルゼアで待つ人たちも安全。
誰かを護るとか何かを救うとか、「英雄」に対する期待や重圧はこの空間に一切ない。
最後の最後にただの冒険者として己の愉しみのために全力で戦う機会が与えられたことは、よい流れだったなと思う(プレイヤーが愉しいかは別の話)。
冒険者の渾身のパンチfeat.パイッサリング。
戦いのあと、ゼノスを置き去りにしたのは笑ってしまったけど(いっそゼノスを事件屋に出してほしい)、出発時に石の家にいた全員で無事に帰ることができてよかった。
楽しい冒険に感謝です。
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