【サイバーパンク2077】預言者ギャリーの話とメイルストロームの密会(2周目プレイ日記8)

『サイバーパンク2077』2周目プレイ日記です。

今回はサイドジョブ「THE PROPHET’S SONG/預言者の唄」で気になったことや思ったことを書き連ねました。

預言者ギャリーの話と、廃工事でのメイルストロームとコーポのやりとりをちゃんと聞いて、関連するものをあれこれ挙げてはみたけれど結局よく分からん話が大半。

※ゲーム全般にわたるネタバレあり。未クリアの方はご注意ください

預言者ギャリーのジョブ概要

預言者ギャリーとは、ミスティの店のそばでケンタウルス座アルファ星による人類侵略を演説しているホームレス。

支離滅裂で陰謀論にも聞こえるギャリーの話の中には、サブロウの復活やサイバー空間の不良AIを示唆するものがある。

5回ほど通うとサイドジョブ「預言者の唄」が発生し、ギャリーの話のとおり廃工場で怪しい取引を目撃することになる。

取引されていたチップを奪ってギャリーのもとへ戻ると、ギャリーは何者かに連れ去られたあとだった。

預言者ギャリーの言葉

「預言者の唄」発生前のギャリーの話5種を簡単にまとめ、私が思ったことを付け足した。

ギャリーの言葉をどこまで信じるか、ミスディレクションもあるのではないか、というのは一応考えたほうがいい気はするが今は考えないことにした。

<その1>

アラサカ家の連中は年を取らない。

サブロウはこの世から消えていない。不老不死の体を手に入れようとしている。

ケンタウルス座アルファ星の科学魔術師の助けを借りている。

アラサカはサブロウが不死でいるための隠れ蓑だと主張している。

サブロウはヨリノブに殺されたが、その記憶痕跡は残っており、アラサカルートでサブロウはヨリノブの体を乗っ取ってよみがえる。

サブロウの記憶痕跡が残っていることや、記憶痕跡を他者に移植して実質の不老不死になれる研究(新型Relic)のことはかなり限られた人間しか知らないはず。

となるとそれを知っているヘルマンの怪しさが急上昇だが、このジョブによると科学魔術師はメイルストロームらしいので、ギャリーの話が本当だとするとサブロウとメイルストロームに関わりがあるということになる。

謎。

ちなみにハナコに会ったあとだと選択肢に「たしかにハナコは80歳を越えているのに全然そうは見えない」というのが出た気がする。

<その2>

人生はすべて見世物だ。

カメラはあちこちにあり、我々の中にもある。

監視しているのはケンタウルス座アルファ星の権力者だ。

監視カメラや目のインプラントを通じて何者かに監視されていることを主張している。

ギャリーいわく体の一部を金属に取り換えたら心でさえ連中に操られてしまうらしい。

「自分はただの駒で、知らぬ間に連中の目的を果たしているのかも」という言葉から思い浮かぶのはジェファーソン・ペラレス。

Vの「ヴィクにキロシの目を入れてもらって以来、誰かに見られてるような気はする」という言葉が本気なのか適当に話をあわせているだけなのかは不明。

<その3>

サイバー空間の本当の名はパンデモニウム。

ネットにいる者の声を聞いたことがある。

命ある者があちらの世界へ行ったら魂を持って行かれるので導いてはならない。

奈落の底の邪悪の門を開けたのはケンタウルス座アルファ星の科学魔術師たちだ。

生きた人間はサイバー空間に行ってはならないと主張している。

ネットにいる存在の声を聞いたことについて質問すると、

「人間の言葉は話さなかった。まるでこの世での姿を永遠に奪われ、苦痛とも叫びとも取れるようなわめき声だ」

「その中に、ある女の声があった。氷のような声をした女王リリスだ」

といったことを聞ける。

苦痛の声をあげているのはソウルキラーで命を奪われた人々のことだろう。

リリスというのは不良AIのことだそう(いろんなところでそう書かれているので受け売り)。

そのリリスをメイルストロームがブラックウォールの向こう側から呼びだそうとしていたのが「サイバーサイコ目撃:血の儀式」になる。

<その4>

コーポの重役たちは支配を強調する。

やつらは冷たく青い目をした爬虫類人。

何世紀も前に南極の氷床で生まれた怪物で、真の姿を人間の皮膚という仮面で隠している。

爬虫類人は創造物の頂点たる人間をその座から引きずり下ろそうとしている。

連中の創造主はケンタウルス座アルファ星の科学者だ。

爬虫類人は人類の敵だと主張している。

青い目というとミスター・ブルーアイズが真っ先に思い浮かぶが、コーポの重役が関係しているのか?

さらに爬虫類人の創造主=ケンタウルス座アルファ星の科学者となると、爬虫類人の上にいるのがメイルストロームということになるけど、どういうことだ。

メイルストロームの怪しさが膨らみすぎてビッグバン。

<その5>

連中はバッドランズをトラックで横断するが、満月が上ると人間の仮面を脱ぎ去る。

その下の素顔は爬虫類人ではなく狼人間だ。

かつてケンタウルス座アルファ星の船がバッドランズに不時着した。

船にはアラサカの吸血鬼が求める謎の物質が積まれていて、それが狼人間を生んだ。

狼人間は爬虫類人の掟に縛られない自由な獣だ。

一番よく分からない話。ノーマッドは狼人間だと主張している。

狼人間は爬虫類人の掟に縛られない=ノーマッドはコーポの掟に縛られない、は成り立つ。

アラサカの吸血鬼(=サブロウ)が求める謎の物質って何だ。

ギャリーいわくアラサカの吸血鬼は謎の物質を使って敵を狼人間に変えて服従させようとしたが、事故で計画は頓挫したらしい。

敵が何なのか、事故は何なのか、なぜ狼人間に変えると服従させられるのか、いろいろ謎。

5つめの話の最中にアルデカルドスがギャリーを襲うので返り討ちにすると、ギャリーに爬虫類人がカブキの廃工場に集まるからケンタウルス座アルファ星の何かを奪うといいと言われる。

ここでサイドジョブ「預言者の唄」発生。

ギャリーは頭に連中の演算装置を埋め込まれたから連中の秘密の通信が聞こえるようになったらしい。

この連中というのは爬虫類人でいいのかな。

メイルストロームとコーポの密会

カブキの廃工場に集まったのは爬虫類人ではなく、科学魔術師(=メイルストローム)だった。

そこにスーツ姿のコーポの人間(爬虫類人?)が2人現れ、怪しいやりとりとチップの受け渡しが行われる。

コーポの人間の名はジョン・ドーとジェーン・ドー。

ジョン・ドーもジェーン・ドーも身元不明者の名前に使われたり名前を明かしたくない人が使ったりするものなので、要するにうさんくささ全開。

(ジョン・ドーといえば映画『セブン』だよね)

ここでのメイルストロームとジェーン・ドーの会話は何のことを話しているのかさっぱり分からないけど書き起こしは以下のとおり。

ジ:狼の父は、地上に降り立つ月の船になんと伝える?

メ:我は人と影がおりなすこの地を守ってきたが、今この世界を守るは、父殺しという名の我らが子供たちなり

ジ:父は過ちを犯し、森の中で道を見失った

メ:リリス、先祖たちの目から第十の円を隠さん

ジ:カルペ・ノクテム、ラミア

メ:デチェット・ディエム・エクセクラリ

サイバーパンク2077の父殺し代表といえばヨリノブだけど「今この世界を守るは、父殺しという名の我らが子供たちなり」に関係あるかは不明。

メイルストロームの「リリス、先祖たちの目から第十の円を隠さん」という言葉は、「サイバーサイコ目撃:血の儀式」にいたメイルストロームも死に際に発している。

(リリスというのはユダヤ民話では悪魔を指す。「デーモンをアップロード」という表現はここから来ているのかなと思ったり)

最後の「カルペ・ノクテム、ラミア」と「デチェット・ディエム・エクセクラリ」はラテン語。

このフレーズの元ネタはミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』だよ、ってRedditに書いてあったので調べたら本当だった。

原語が「Carpe noctem, lamia! Decet diem exsecrari」で、英語が「Seize the night, vampire! It is right to curse the day」だそう。

参考:TANZ DER VAMPIRE - LIBRETTO (ENGLISH TRANSLATION)

このフレーズの意味は何かということよりも、「Seize the night, vampire!」にナイト・コープの「night」とアラサカの吸血鬼の「vampire」が含まれていることが重要な気がする。

でも、ナイト・コープとアラサカがどう関係しているかは不明。「night」はナイトシティのことかもしれない。

「カルペ・ノクテム」といえば、サンドラ・ドーセットのサイドジョブに出てくるチップのタイトルが「カルペ・ノクテム作戦」だった。

チップにはナイト・コープがAIを使って従業員を洗脳したことが書かれている。

廃工場のやりとりを聞いても分からないことだらけだが、「カルペ・ノクテム」という言葉が出てくることからメイルストロームと謎のコーポ人間がナイト・コープと何らかの関係があることは間違いないだろう。

「確認後必ず処分せよ」のチップ

取引されたチップを奪ってクラックすると「確認後必ず処分せよ」という件名の意味不明な文書が出てくるが、各区切りの頭をつなげて「オラクル計画発動」と読めるのは周知のとおり。

英語版だと「Project Oracle Command Execute Plans」。

ギャリーのもとへ戻るとギャリーの姿はなく、ギャリーの信者だけが残っていた。

「ギャリーは青い目をしたスーツの連中に連れて行かれた」と聞いたとき私は既にミスター・ブルーアイズの存在を知っていたので、「ん?」となったのは青い目をしたスーツの「連中」というところだった。

つまりミスター・ブルーアイズみたいなのは何人もいて、太陽エンドのVが会ったミスター・ブルーアイズはその中のひとりに過ぎないという可能性がある。

問題は、そのうしろには誰がいるのか? という点に尽きる。

(いろいろ英語の動画とか書き込みとか見ていたらミスター・ブルーアイズを動かしているのはモーガン・ブラックハンドじゃね? という予想があった。どっちもイニシャルがMBだしね。真相やいかに)

さて、例のチップをギャリーの信者に見せると、彼女は恐怖をあらわにして「私たちを人形みたいに操る計画が始まったのよ!」と言った。

オラクル計画が何なのかはまだ分からないが、カルペ・ノクテム作戦が不良AIで人を洗脳することで、オラクル計画がそれを本格的に不特定多数に実行するということかなと思っている。

ヴードゥー・ボーイズが恐れていた危機もオラクル計画なのだと推測。

ジングウジの指輪

預言者ギャリーもミスター・ブルーアイズと同じジングウジの指輪をしている人物のひとり。

ネットの情報によると、人によってマークのデザインが違ったり、リング部分がゴールドだったりシルバーだったりするらしい(全然わからない)。

エリートのヘルマンとジェファーソンだけなら「たまたまジングウジのスーツと指輪なんじゃない?」となるのだが、ギャリーは道端の汚いマットレスで寝ているようなホームレス。

明らかにジングウジの指輪を買える人種ではない。

だからジングウジは怪しいのだ。

まあ、事故に遭う前のギャリーはバリバリのスーツ族でジングウジファッションだったという可能性も全否定はできないけど。

いずれにしても例のジングウジの指輪をしているのは男性だけなので、女性はどうなっているのかという疑問は残る。

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