【サイバーパンク2077】Relic設計者ヘルマンの特徴あれこれ(2周目プレイ日記6)

『サイバーパンク2077』2周目プレイ日記です。

今回はメインジョブ「LIFE DURING WARTIME/戦いを生きる」関連でRelicの設計者アンダース・ヘルマンに注目してみました。

ただ、私はタケムラのいないアラサカルートをやっていないので、ゲームに用意されたヘルマンのセリフをおそらく半分くらい聞いていません。

※ゲーム全般にわたるネタバレあり。未クリアの方はご注意ください

尋問でヘルマンから得られた情報

パナムの協力でRelic設計者のヘルマンをつかまえたV。

ヘルマンからは、

  • Vの挿したRelicは新型のプロトタイプである
  • 新型Relicは記憶痕跡を別の肉体で活動させることができる
  • サブロウが自分のために作らせていたプロジェクトである
  • Vの神経回路は損傷していてもうどうにもならない

といったことを聞き出し、Relicの設計図をもらってヘルマンをタケムラに引き渡して尋問は終了する。

ヘルマンはVに話していないことがまだまだあるだろうなと何となく思った。

ところであのRelicの設計図、90%のデータが利用不可・読み取れるテックが必要と出ていたけど、結局どうなったんだっけ?

ほかの人物にはないヘルマンの特徴

最終ジョブでアラサカルートに進んだ場合を除いて、ヘルマンが登場するのはこの尋問時だけ。

登場時間が少ないため下手すると存在すら忘れてしまうような人物だが、ヘルマンはキーアイテムRelicの設計者なので物語的にはソウルキラーを作ったオルトに匹敵する貢献をしていると考えていいと思う。

Relicに深く関わっているだけあって、ヘルマンの発言にはほかのキャラクターにはない特徴がある。

ジョニーの記憶痕跡を重要視していない

ヘルマンはRelicの研究者であるため、ヴードゥー・ボーイズやネットウォッチと違って「ジョニーの記憶痕跡」には価値を見いだしていない。

尋問時も「特別なのはそのチップだ」と言い切っている。

ジョニーの記憶痕跡が重要なのはオルトに用がある人だけで、ヘルマンにとって大事なのはVの中でRelicが起動していることである。

(ヘルマンがアラサカを離れた時点では新型Relicは研究段階で、記憶痕跡を移植することには成功していなかった。Vが新型Relicプロジェクトの成功事例となり、アラサカルートのサブロウ復活につながる。のだと思う)

コンストラクトは人間の意識ではなくデータだという考え

Cyberpunk Wikiを読んでなるほどなと思ったことが2つある。

1つめは、ヘルマンは作中で唯一「コンストラクトは人間の意識ではなくデータ」と見なしている人物であること。

神輿でジョニーが「本当の俺は50年前に死んだ。今の俺はただのデータ」のようなことを言っていた気がするので、コンストラクト=その人の意識ではなくデータ、というのは核心を突いているのかもしれない。

2つめは、コンストラクトが体の持ち主を乗っ取るのではなく、体の持ち主がコンストラクトの記憶や考え方に同化していく、というのがヘルマンの考え方であること。

たしかにヘルマンは尋問時と最終ジョブの両方で「コンストラクトが君の意志決定に影響を与えたことは?」とVにたずねており、RelicによってVの行動に変化が生じているのかどうかに高い関心を持っているのがうかがえる。

じゃあ節制エンドのVってあくまでジョニーの記憶と意志を引き継いだVなのかな。突き詰めると哲学になりそう。

(今さらだけど「コンストラクト」と「記憶痕跡」の違いって何? どう使い分けるのかよく分からない)

参考:Anders Hellman | Cyberpunk Wiki

小物要素を備えた大物

ヘルマンは重要人物でありながら小物的な要素も目立つ。

まずカネで動くこと。

ヘルマンはVがヨリノブの手先でもカン・タオの手先でもないと知って即座にカネの話をしてきた。

また、ヘルマンがカン・タオに移ろうとしていたのは大金を提示されたからだ。

ヘルマンがやたらカネの話をするのは自分の持つアラサカの極秘研究の情報の価値を十分に認識しているからにほかならないが、それにしてもなぜカン・タオだったのかは気になるところ。

(オルトもカン・タオのために何かしていたとジョニーが言っていた)

そして、ヘルマンはやたらビビる傾向にある。

言いたいことは言うもののVが手を上げようとすればおびえ、タケムラにぴしゃりと何か言われれば黙る。

アラサカルート前半のヘルマンはだいたいビビっているか緊張しているかのどちらか。

ただ、戦闘慣れしていない人なら当たり前の反応かもしれない。

Vの知り合いがみんなたくましすぎるだけという気もする。

ジングウジの指輪

ヘルマンはミスター・ブルーアイズと同じジングウジの指輪をしているということで、にわかに私の注目を集めた。

ヘルマンも不良AIと関係あるのだろうかと疑いながら観察したけど、小物要素があまりにも人間的すぎてAIに何かされているとは考えにくいのだよね。

単に全身ジングウジでキメているだけかもしれない。

と思わせておいて実はやっぱり、という展開も熱いので正直どっちでもいい。

ヘルマン尋問後のジョニーとの会話

ヘルマンをタケムラに託したあとのジョニーとの会話では、ジョニーがアラサカを倒したい理由が具体的に明かされる。

サブロウが恐ろしいのは、人を支配しようとしていること。

神輿は人の魂を勝手に分離し、本人の自覚も同意もないまま他人とアイデンティティを入れ替えてしまう。

それは許されることではない。神輿は壊さないといけない。

そんなことをジョニーは話す。

だからジョニーは2023年に水素爆弾を持ってアラサカ・タワーに乗り込んだ。

しかしジョニーはソウルキラーで記憶痕跡となり、皮肉なことに自分がVという他人のアイデンティティを上書きしようとしている。

その自覚があるからジョニーは手を打たねばという思いに駆られているのである。

1周目でアラサカルートに進んだとき、なんでジョニーはこんなにハナコに協力することに反対するのだろうと思っていたけど…そりゃ反対するわな。

そもそもオルトを神輿に連れて行くって決めたのに何しとんねんという話だし、Vがアラサカに手を貸すということは神輿を放置するということで、つまりジョニーを裏切るということになる。

しかもVがアラサカに行くとサブロウが復活して、人のアイデンティティの支配はより深刻化しそうな終わり方をするわけで。

まあ、極端に言えばサイバーパンク2077っていうのは最後にジョニーを選ぶかタケムラを選ぶかっていうゲームだね。

以上。

次の記事:「俺は日本に許嫁が」とVの誘いを断るタケムラ

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その他:サイバーパンク2077 記事一覧


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