【サイバーパンク2077】太陽エンディングに登場するミスター・ブルーアイズのこと
※本記事には『サイバーパンク2077』のエンディングを含むネタバレがあります。
『サイバーパンク2077』の太陽エンドは全エンディングの中で最も謎の多いエンディングだった。
結局Vに何が起きたのか、Vは無事に任務を終えたのか、そもそもVはなぜあの仕事を受けたのか。
どれもこれも謎の原因はすべて依頼主のミスター・ブルーアイズにある。
ミスター・ブルーアイズはローグルートをクリアしたときにだけVの前に現れる人物で、アフターライフのボスになったVにクリスタルパレスのカジノの顧客データを盗むよう依頼した。
ミスター・ブルーアイズはその名のとおり、常に青く光る目を持つ正体不明の男性。
宇宙船のPCには、ミスター・ブルーアイズの素性を調べてもまったく分からなかった、というヴィクターからのメッセージがある。
「謎だらけのキャラがエンディングで初登場ってどういうこと?」と思ったものの、エンディングで何か明かされたわけでもなかったし、この人は太陽エンドでしか出てこないし、まあそういうミステリアスなキャラもいるよね、くらいにしか思っていなかった。
しかし、ミスター・ブルーアイズの初登場は太陽エンドではなかったと知ったとき、ミスター・ブルーアイズの印象がひっくり返った。
Mr. Blue Eyes is Cyberpunk 2077's biggest mystery. Players are trying to untangle it. https://t.co/06Z5G1R2qO
— PC Gamer (@pcgamer) January 14, 2021
ミスター・ブルーアイズは「覚めない夢」にもいた
ミスター・ブルーアイズは、ジェファーソン・ペラレス関連のサイドジョブ「覚めない夢」にさりげなく登場していた。
(このことは「ペラレスに真実を伝えない選択。「覚めない夢」の結末と感想」の最後に追記しました)。
「覚めない夢」は何者かが人の記憶を操作していることが明らかになったサイドジョブ。
もしミスター・ブルーアイズが人の記憶操作に関わっているとしたら、ミスター・ブルーアイズは相当な要注意人物ということになる。
ナイトシティの市長を操る目的は何なのか。
「覚めない夢」のバンで見つけたデータによると、脳をいじられていたのはペラレス夫妻だけではなく、ほかにもたくさんの人が被害に遭っていた。
人の記憶や人格を書き換える技術を使って、ミスター・ブルーアイズはナイトシティで何をしようとしているのだろうか。
ミスター・ブルーアイズは「人」なのか
「覚めない夢」でジョニーは、記憶操作の黒幕は不良AIかもと話していた。
不良AIが犯人だとしたら、ジェファーソンの件に絡んでいたミスター・ブルーアイズはAIの仲間なのか。
AIの仲間かもしれないし、もしかしたらミスター・ブルーアイズはすでにAIの操り人形なのかもしれない。
そう思わせるのはミスター・ブルーアイズの目。
ミスター・ブルーアイズはその名のとおり青い目をしているが、いわゆる「目の色が青い」ではなく、目が常に青く光っている状態だ。
目が青く光るというのは何かと通信しているときに見られる現象で、Vがお金を払ったり受け取ったりするときによく見る。
ミスター・ブルーアイズの目に一番近いのは、クラウドでエヴリンの情報を得るためにVが買ったドールや、ハナコの言葉をVに伝えにきたプロキシ。目が光っているあいだ、本人の意識はない。
常に目が青く光っているミスター・ブルーアイズは、ずっと通信状態ということ。
体は人間だけど脳を全面的にAIにいじられていて、AIが人間と物理的なコミュニケーションをとるための容れ物として動いている可能性がある(裏で糸を引いているのは人間という可能性も捨てきれないけど)。
ジェファーソンの行き着く先もミスター・ブルーアイズなのだろうか。ジェファーソンはどのみち手遅れだと思っているけど、真実を伝えなかった場合のジェファーソンはエンドクレジットで乗っ取りが進行している様子だった。
そういえばネット空間で不良AIをせき止めているのがブラックウォールだった気がするが、人間がAIに乗っ取られているということは、一部のAIがすでにブラックウォールを突破しているということ?
(と思っていたけど、オルトは普通にブラックウォール越えられると気づいた)
Vのすべてを把握しているミスター・ブルーアイズ
「覚めない夢」でジェファーソンに真実を伝えるかどうかというとき、Vは正体不明の相手から脅迫コールを受けた。
コールの主はRelicのことを含め、Vの目的や行動をすべて把握しているような物言いだった。
あの現場の近くにミスター・ブルーアイズがいたことから、コールしたのはミスター・ブルーアイズの可能性が高く、それなら太陽エンドでミスター・ブルーアイズがVのアラサカ・タワー襲撃のことやVの余命が残りわずかであることを知っていても不思議ではない。
脳にアクセスして記憶を変えられるのだから、記憶を読み取るくらい楽勝なはず。
ミスター・ブルーアイズはVの延命ができるのか
アフターライフでミスター・ブルーアイズはVに「お前を雇ったのは、わずかでも生き残る可能性があるなら、どんな手も尽くすだろうと踏んだから」と言い、Vはミスター・ブルーアイズに「そっちの約束も忘れるな」と返している。
これらを聞く限り、Vは危険に見合うだけの見返りをミスター・ブルーアイズから提示されており、その見返りはVの延命につながるものだと考えることができる。
オルトがどうにもできなかったことを同じAIである(かもしれない)ミスター・ブルーアイズがどうにかできるものなのか? と思ったが、オルトと違ってミスター・ブルーアイズには肉体がある。
ミスター・ブルーアイズなら、他者のコンストラクトでボロボロになった肉体をどうにかする方法を知っているのかもしれない。
あとはミスター・ブルーアイズの提案がVの望む方向での延命措置になることを願うばかりだが、アラサカに頼ってもオルトに頼ってもVの期待どおりの救済にはならなかったし、そもそもミスター・ブルーアイズが怪しすぎてあまり楽観的になれない。
とにかく、現時点ではミスター・ブルーアイズについては分からないことだらけ。
「覚めない夢」を終えたときに不良AI関係はDLCで続きが来るかもと思ったが、太陽エンドで謎まみれのミスター・ブルーアイズが登場して、しかもミスター・ブルーアイズがジェファーソンの件に関わっているのを知った今、DLCか続編が出るならミスター・ブルーアイズのことしかなくない? と思っている。
ミスター・ブルーアイズを示唆するもの
ネットの情報を見ると、どうやらサイドジョブや依頼の中にはミスター・ブルーアイズの存在を示唆するものがあるらしい。
サンドラ・ドーセットとか預言者ギャリーとか、一見意味が分からない発言や文書が実はミスター・ブルーアイズとつながっているのだとか。
サイバーサイコ目撃の血の儀式も、メイルストロームが呼びだそうとしていたのはAIではないか、とか。そういえば血の儀式でも預言者ギャリーのジョブでも「リリス」という名前が出てきた。
ジェファーソンの件も含め、どのジョブにもメイルストロームが関わっているからメイルストロームも関係しているのでは、とか。
あと、知ったときにびっくり仰天だったのは、ミスター・ブルーアイズが人差し指につけている指輪と同じものをジェファーソンとヘルマンがつけていること。
預言者ギャリーと、コーポルートのVの上司も同じ指輪をしているらしい。
これは何かの組織の存在を暗示しているのか?
ジェファーソンとヘルマンに至ってはワイシャツのデザインもミスター・ブルーアイズと一緒。胸元の形が独特なあのワイシャツ。指輪もワイシャツも同じって偶然とは思えない。
ふとナイトシティのテレビを見たらWNSニュースのアリフ・イクバルも同じような服装&人差し指に指輪だったので、探せばほかにもいそう。
(ジングウジであのシャツがジャケットとセットで買えるのと、ジングウジの店員が似たような指輪をしていることから、単にみんなジングウジのものを身につけているだけという可能性もある)
おわりに
『サイバーパンク2077』の世界におけるミスター・ブルーアイズは、想像をはるかに超える超重大事項かもしれません。
私が本作で一番好きなセリフは、アラサカルートでサブロウの記憶痕跡のことを知ったVがタケムラに言う「ナイトシティはいつだって俺たちを驚かせてくれる。言葉も出ないほどにな」なのですが、本当にそのとおりです。
なのにミスター・ブルーアイズはほとんど表に出ないどころか、進め方次第では一度も目にしないまま終わるという。
ナイトシティの見え方が変わったので、2周目は1周目と全然違う楽しみ方ができそうです。
関連記事:預言者ギャリーの話とメイルストロームの密会(2周目プレイ日記8)
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