【サイバーパンク2077】サイドジョブ無視してバッドエンドに直行した感想

『サイバーパンク2077』をサイドジョブほぼ無視でひたすらメインジョブを進め、最終ジョブで適当に選択肢を選んだら見事にバッドエンドで終わりました。

本記事では、サイドジョブをやらずにバッドエンドを迎えるとどんな感じになるのかと、エンディングの感想をまとめました。

バッドエンドと言ってもバッドとは言い切れない奥深い内容だったなと思います。

エンディングまでのネタバレあり。

ゲームクリア時の状況

バッドエンドに突き進んだ当時、クリアしていたサイドジョブは以下のとおり。

  • ジャッキーの葬式サイドジョブ「英雄たち」
  • ジュディのもとへ駆けつけるサイドジョブ「青春の光と影」
  • ヴィクターにカネを返す「ローン返済」
  • デラマン関連とタロットとサイバーサイコをいくつか

クイックハックのチュートリアル的なサイドジョブ「贈り物」ですらスルーしていたという雑さ。

あとバッドエンドに関係ないけど、タケムラさんは助けられることに気づかず見捨てました。ジョニーに煽られるがまま逃げてしまったよ。ジョニーめ。

この記事を書いた時点では、メインジョブ「索敵と殲滅」で残した手動セーブからやり直してタケムラを救ってそのまま悪魔エンディングまでやってあります。

バッドエンドの分岐条件

バッドエンドを見たい場合は、メインジョブ「夜想曲第15番 OP.55-1」の屋上シーンで以下の選択肢を選んでいく。

アラサカの話に賭ける

このまま全てを忘れるのもいい

薬を捨てる

サイドジョブをいろいろ終えていれば、大切な人に電話をかけるかどうかという選択肢も入るし、アラサカの話に賭ける以外の選択肢も出てくる。

サイドジョブをやっていなくても薬を飲めばアラサカに行くことはでき、その場合はアラサカルートのジョブが発生して悪魔エンディングコースになる。

ただ、私は「このまま全てを忘れるのもいい」とはなんぞやと思って(察しろ)、カフェでコーヒーを頼むノリで選んでみたらバッドエンドに突入した次第です。で、その場で手短なエンディングが入ってエンドクレジットになった。

バッドエンドだと最終ジョブで戦闘は一切なし。実質上のラスボスはパレードのときのオダということになる。

要するに「このまま全てを忘れるのもいい」は、「あきらめてそこで試合終了しよう」と同義。

また、このルートだとメインストーリーのクリアが条件のトロフィー「世界」は出ません(理由は後述)。

バッドエンド感想

バッドエンドはVが延命処置の薬を捨て、銃で自らの命を絶つというもの。

ジョニーはVの選択に驚くが、この選択なら一番犠牲が出ないしお互い最後まで自分のままでいられるというVの言葉を受け入れる。

Vとジョニーが互いに影響を受けたことを2人で認め、歩み寄って一緒に死を選ぶ姿はショッキングではあるけど不思議な温かみを感じるものだった。

これだけ見るとバッドエンドとは言い切れないのでは? と思ったが、そのあとのエンドクレジットで「これはやっぱりバッドエンドだな」と実感する展開が待っていた。

エンドクレジットでは友人たちからVへのメッセージ集が流れる。

Vはジョニーと共に安らかな死を迎えたと思いきや、友人たちからは「お前はなんちゅー選択をしたんだ」と責められるのである。

エンドクレジットのメッセージ

今回バッドエンドのエンドクレジットで登場したのはヴィクター、ママ・ウェルズ、ジュディ、パナム、ミスティ。

ヴィクターは自分がもっと手を尽くせていればVを救えたかもと嘆き、「お前がいなくなって寂しいよ」と声を絞り出す。ヴィクターいい人すぎて震える。

ママ・ウェルズは淡々と祈りを捧げる。息子を失い、息子同然の息子の親友も亡くしたジャッキーママ。かける言葉が見つからない。

ジュディは泣きながら「Vが死を選んだ気持ちも分かるけど」と言い、残された人の気持ち考えた? とたぶん言おうとして涙で声を詰まらせる。このジュディは本当に痛々しくて見ているこっちがつらい。エヴリンのことがあったのに、Vまで同じ道を選んでしまったわけで。

パナムは「あんたのために色々やってあげたのに、なに死んでんだバッキャロー地獄で苦しめ」(意訳)と怒る。ジュディと真逆の態度。

ミスティは「自分で決めたことなんだろうけど、あなたの友人にも影響するんだよ」「気づいてないかもだけど、あなた友だち多いんだよ」みたいな感じで少し責める口調。まあ、ジャッキーのようにVも前向きな決断をしてくれると期待して屋上に案内したのだからね。でも「いつかまたジャッキーと3人で会えるかしら」とやさしく締める。

メッセージの内容がサイドクエストの状況次第で変わるのかは不明(2020/12/24追記:メッセージの内容は変わらないと思われる。パナムとミスティの間にケリーとリバーが追加されるだけ)。

ところで、私はこのエンドクレジットの最中に人生初のエンドクレジットでエラー落ちを体験しました。

一応、直前のデータをロードしたらエンドクレジットから始まったのでセーフ。

多角的視点で描かれるエンディング演出

ずっと一人称視点で描かれる『サイバーパンク2077』だが、エンディングでは他者の視点が加わる構図になっている。

まず、最後のシーンで一人称視点から三人称視点に切り替わる。

これまでプレイヤーはVと一体化していて、見るもの関わるもの全てがVの視点だった。しかしゲームが終わろうとするところで、プレイヤーはVの頭から追い出されるようにVから離れることになる。

ゲームの最後の選択はVの運命を決める重大なもの。三人称視点になることで、プレイヤーは自分が主観的に下した決断でVがどのような結末を迎えるのかを客観的に見ることができるのだ。

私は酔いやすいのもあって一人称視点のゲームは好きではなく、本作がずっと一人称視点なのが正直不満だったのだが、エンディングを見たあとは「このゲームは一人称しかありえない」と心変わりした。

そして三人称視点のムービーが終わるとエンドクレジットに入り、Vの友人たちのメッセージが流れる。

ここで視点はプレイヤーから見たVではなく、他人から見てVはどういう人だったのか、という新たな見方に変わる。

バッドエンドでいうと、Vは友人たちを巻きこまないように死を選び、私はVとジョニーのやりとりを見て「この結末は残念だけど2人の会話にはほっこり。Vよくがんばったお疲れ」という感想を抱く(同時に、Vにあるはずの髪の毛がバグで消える現象に何とも言えない気持ちになる)。

ところが、エンドクレジットで他者の視点が描かることで、身近な人たちを傷つけたくないというVの意図とは裏腹にVの友人たちはVの決断に深く傷ついていた、ということが判明する。Vの見ているものと周りが見ているものは違ったのだ。

視点の切り替えにより、1つのエンディングをいろいろな側面から見ることができる。

悪魔エンディングでもVの思いと友人たちが見るVの姿が違うことが描かれていて、本当によくできたエンディングだなと感心するばかり。「これは全エンディングを自分の目で見届けねば」という思いに駆られた。

エンディングを見るだけなら誰かの動画で済ませてもいいけど、そこに映っているVは自分のVとは別物なので、感情移入の度合いが全然違う気がする。キャラクターメイキングの威力は大きい。

バッドエンドでトロフィー「世界」が出ない理由

バッドエンドに突っ込んだときは、バッドエンドでもメインストーリーのクリアが条件のトロフィー「世界」が出ることを期待していた。が、バッドエンドではトロフィーは取れない。

一番ラクに終わるルートだし、問題解決していないし、メインストーリーのクリア扱いにならないのは仕方ないか、と思っていたが、その後サイドジョブ「丘の上の愚者」をクリアして理由が分かった。

タロットカードのグラフィティを20種見たあとミスティのところへ行くと、こんな話を聞ける。

Vとジョニーの目的地は最後のアルカナ「世界」で、Vは4つの道から1つを選んで「世界」を目指す、と。

トロフィー視点で言うと、エンディング分岐で入手するトロフィーは4つ。そしてメインストーリーのクリアで取得するトロフィーは「世界」。

「世界」の取得条件は、4つの道(=エンディング)から1つを選んでクリアすることなのだ。

Vが屋上で命を絶つルートでトロフィーが出ないのは、「世界」にたどり着いていないから当然である。

それにしても、ミスティが「あなたは世界を目指す」と言ったあとにVが「そこまでたどり着かないかも」と返すセリフがあって、さりげなくバッドエンドも示唆されているのが巧妙すぎる。

ちなみにタロットカードの「世界」は正位置だと成功とか完成といった意味を持つらしい。

おわりに

バッドエンドというと聞こえは悪いものの、これはこれでおもしろかったし、何よりVとジョニーが1つの画面に同時に映るのはすごく貴重なのではと思います。

では、これからトロコンを目指していきます。


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