【ウィッチャー3 プレイ日記25】アヴァラックはシリをどう思っているのか
PS4版「ウィッチャー3 ワイルドハント」2周目のプレイ日記です。
原作小説を読んでいないと気づかないネタも取り上げています。
- ゲーム「ウィッチャー3」のネタバレ満載です。
- Netflixドラマ、原作小説(日本語未翻訳の英語版も含む)のネタバレも適宜混入されます。
- ゲーム「The Witcher」「ウィッチャー2 王の暗殺者」は未プレイ。あらすじはスパイクチュンソフトのウィッチャー3公式サイトに掲載されている年表を見ました。
今回はメインクエスト「戦闘準備」から派生するクエスト「太陽の石」「古き血脈の子」「スヒャールの墓」です。
白鯨鑑賞そしてフィリパと遺跡散策:太陽の石
スケリッジの最新政治事情
エレディンの船を呼び出すために太陽の石が必要だ。その太陽の石はスケリッジのどこかにある。エルミオンなら何か知っていそう。
ということでゲラルトは、クラフにエルミオンの居場所を聞いてエルミオンのもとへ。
エルミオンはマッドマン・ルゴスを説得していた。
アン・クライトの者がスケリッジ王なのが気に入らないルゴスは、エルミオンが何を言っても王に忠誠を誓う気ゼロ。話し合いで解決する気配はなく、ルゴスと戦闘になる。
ルゴスとは前王の葬式で殴り合う仲だったのに(詳細:プレイ日記10)、切り殺すことになるなんて。
エルミオンはクラフの命令でルゴスと協定を結ぶのだと思ったが、ルゴスを殺して大丈夫だったのか?
その疑問にエルミオンはこう答える。ルゴスの従兄弟が次の族長になって反撃してくるだろうが、ルゴスの従兄弟はルゴスより愚かだから抑えやすいだろう、と。
ルゴスを殺せばルゴスよりバカな奴が族長になるから御しやすくなる、ということを見越しての策略だったようだ。
雑談でゲラルトがヤルマールはどうしてる? と脳筋王の仕事ぶりをたずねると、「政治はクラフに任せきり」「セリスのほうが役に立ってる」と散々な評価を聞かされた。
太陽の石の在りかは吟遊詩人のアイヴィンなら知っているかもとエルミオンに教えてもらい、ゲラルトはアイヴィンのもとへ。
ゲラルト、吟遊詩人の夢を壊滅させる
これは数あるイベントの中でトップレベルの残酷さを誇る注目のイベントである(私比)。
吟遊詩人アイヴィンは崖から海を見下ろしていた。
話を聞くと、アイヴィンは白鯨を一目見ることに人生をかけていて、今日こそ白鯨が姿を現す日なのだという確信のもと、ずっと海を見ているのだという。
白鯨にこだわるのは白鯨を見たことを歌にした吟遊詩人はいないから、という理由らしい。
しかし、それはアイヴィンがゲラルトに話しかけられてアイヴィンが海に背を向けている時だった。
雄大なる白鯨が海から姿を現し、ゲラルトがアイヴィンに白鯨のことを伝える間もなく白鯨は海に消えていった。
ゲラルトは白鯨のことに触れず、ジャーナリストだと身分を偽ってエルフの洞窟についての情報をアイヴィンから引き出す。
ゲラルトとの話を終えたアイヴィンは、「今日必ず白鯨が現れる」とつぶやきながら再び海を見下ろす。
ある男の生涯の夢が自称ジャーナリストによってぶち壊され、男はこのことに気づかぬまま、いつまでもいつまでも海を見続けるのであった。
……こんな残酷な話ある? 誰か歌にしてあげて。
毒舌フィリパと遺跡探索
船に戻ったゲラルト。エルフの洞窟には魔法がかかっていて立ち入れないため、フィリパと洞窟に向かうことになる。
魔法を解いて洞窟に入ると、中は巨大な地下墓地だった。
道中フィリパは「トリスはシリのお姉さんぶっておきながら、あなたと寝る機会をうかがってる」「あなたとイェネファーはシリの父親と母親ごっこしてる」「あなたとイェネファーとトリスの間の空気がピリピリしてる。シリもきっと気まずいわよ」と言いたい放題。
そんなフィリパがゲラルトに協力するのは、ニルフガード皇帝(=シリ)つきの魔術師になることを目論んでいるから、ということも明かされる。
遺跡の仕掛けを解いて太陽の石をゲット。
アヴァラックの研究室をガサ入れ:古き血脈の子
スケリッジにアヴァラックの研究室があり、アヴァラックはそこに何か隠しているとシリは疑っていた。
太陽の石を手に入れた後、ゲラルトはシリとイェネファーと合流し、研究室を調べる。
そこにはシリの祖先ララ・ドレンの家系図が。
ララ・ドレンはエルフで、父親はエルフの王オーベロン(エレディンに殺されたことになっている王。詳細:プレイ日記23)。
人間の魔術師クレゲナンと恋に落ち、エルフと人間の双方で物議を醸した。
シリを含むララ・ドレンの遺伝子を受け継いだ者は、強い魔力を持つことから古き血脈と呼ばれ特別視されている。
(この記事のララ・ドレン情報はWitcher Wikiを参考にしています)
ちなみに、家系図の下の台に「オーベロンの死に関して」というメモが落ちている。
ララの遺伝子を受け継ぐ者を生み出すため、シリにオーベロンの子を妊娠してもらおうとしたが失敗した、といったことが書かれている。
このアヴァラックのメモの内容は『ウィッチャーV 湖の貴婦人』での出来事だ。
改めて考えるとアヴァラックはシリにえげつないことを要求していたなと思う。
16歳くらいの少女が知らない土地に連れてこられ、会ったこともない先祖の老人(見た目はたぶん老人じゃない)と子を作れと強要されていたわけなので。
研究室を調べて周った後、部屋の奥にいたエルフの女性からいろいろ嫌味を言われたシリが怒りを募らせるので、ゲラルトは「やればいい」と怒りを解放することを推奨(エンディング分岐要素の1つ)。
2人でテーブルをちゃぶ台返ししたり棚を倒したりと暴れ回る。
この展開を見越して事前にイグニでいろいろ放火していたゲラルトの図がこちら。
※何も起きません
アヴァラックの研究室を出ると、シリがヒンダースファルに寄りたいと言う。
イェネファーがスヒャールは死んだと伝えると、シリは悲しそうな顔に。
シリの居場所を突き止めるためにスヒャールの遺体を拷問したことは墓まで持っていく気のゲラルトとイェネファーである(詳細:プレイ日記11)。
シリは悲しそうな顔で墓参りに行きたいと言うので、ゲラルトが一緒に行くことに(エンディング分岐要素の1つ)。
スヒャールを埋葬:スヒャールの墓
ヒンダースファルでスヒャールの墓を探すが墓はなく、遺体がそのまま捨てられていた。
地元民に勝手なことするなと絡まれながら、シリはスヒャールのために墓を作って埋葬する。
アヴァラックはシリをどう思っているのか
船に戻ったゲラルトは、アヴァラックにやるべきことはやったと報告しがてら、研究室で実験の跡やら何やら見たことを話す。
古き血脈の遺伝子を使った実験について触れられたアヴァラックは、ララの遺伝子を継ぐ者は誰であれ守りたいと答えるが、それ以上の質問についてはお前に本心を打ち明けるわけないと一蹴。
アヴァラックがシリをどう思っているかは想像するしかないが、シリはララ・ドレンの子孫だから献身的に守っているのであり、それ以上でもそれ以下でもないと私は思う。
『ウィッチャーV 湖の貴婦人』でララ・ドレンはアヴァラックの大切な人だったことが分かる。
しかしララは人間のクレゲナンと恋に落ちた。
ララの同族であるアイン・エレのエルフは、低俗な生物である人間のクレゲナンにアイン・エレの遺産を奪われたことを恨んでいるが、アヴァラックの場合はその種族レベルの恨みに愛する人を奪われたという個人的な憎しみが加わる。
アヴァラックにとってシリは大事なララの遺伝子を持つ者であると同時に、ララを奪った下等な人間の子孫でもあるという複雑な存在だ。
見ている限りでは、アヴァラックの行動原理はララの遺伝子を守り、あわよくば増やすことなので、シリのことは好き嫌いを超えてレガシーとして守りたいのではないかと思う。
シリも、アヴァラックが自分を助けてくれるのはララの遺伝子ありきなのを承知している。
だからゲラルトがシリとアヴァラックの関係を勘繰るような質問をしても(そういう選択肢が用意されているところが面白い)、シリはまともに取り合わないのだ。
本日のまとめ
完了したメインクエスト:
- 戦闘準備
- 太陽の石
- 古き血脈の子
- スヒャールの墓
シリの人生が過酷なのは全て先祖のせいで、本人にはどうしようもない状況。そのどうしようもない状況に選択の余地を与えたのがゲラルトとの運命的なつながりだったのだと今回ララ・ドレンのことを調べながら思った。
前の記事:イェネファーとトリスにフラれ、船は元カノ率60%に
その他:ウィッチャー記事一覧
「ウィッチャー3 プレイ日記」一覧
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