【ウィッチャー3 プレイ日記12】最後の願い。イェネファーとトリスのどちらを選ぶか
PS4版「ウィッチャー3 ワイルドハント」2周目のプレイ日記です。
原作小説を読んでいないと気づかないネタも取り上げています。
注意事項
- ゲーム「ウィッチャー3」のネタバレ満載です。
- Netflixドラマのシーズン1および原作小説『ウィッチャーI エルフの血脈』『ウィッチャーII 屈辱の刻』『ウィッチャーIII 炎の洗礼』『ウィッチャーIV ツバメの塔』『ウィッチャーV 湖の貴婦人』および未翻訳の原作小説『The Last Wish』『Sword of Destiny』のネタバレも適宜混入されます。
- ゲーム「The Witcher」「ウィッチャー2 王の暗殺者」は未プレイ。あらすじはスパイクチュンソフトのウィッチャー3公式サイトに掲載されている年表を見ました。
今回はゲラルトの恋人を決める重要なサイドクエスト「最後の願い」「生死に関わる問題」「またとない機会」の3点盛り。
「最後の願い」概要
サイドクエスト「最後の願い」は期間限定のクエストで、ヴェレンの男爵家に行ってメインストーリーを進めるとクエスト失敗になる。「最後の願い」というのは、ゲラルトとイェネファーのなれそめが語られた短編小説「The Last Wish」のタイトルであり、短編内のキーワードでもある言葉だ。
ウィッチャー3の「最後の願い」は、小説「The Last Wish」で始まったゲラルトとイェネファーの関係を見つめ直し、ゲラルトがイェネファーと恋人でいるかどうかを決める重要なクエストとなっている。
小説の「最後の願い」について
小説の内容を手短に説明すると、- 3つの願いを叶える精霊ジンが解放される
- イェネファーはジンの力が欲しかったが、ジンが強力すぎて大ピンチ
- ゲラルトは3つめの願い(=最後の願い)を使ってイェネファーを救い、恋人関係になる
という話。
詳しい内容は小説の感想記事をご覧ください。
>>イェネファーとの出会い。ウィッチャー短編小説「The Last Wish」
一応、Netflixドラマ版でも「最後の願い」は登場。
>>【ウィッチャー】S1E5感想。イェネファーとの出会いと最後の願い
「ウィッチャー3」の設定は小説をベースにしているので、ゲームとドラマはほぼ無関係だと思っていい。
ゲームの「最後の願い」について
ゲラルトはイェネファーから、ジンを一緒に探してほしいと頼まれる。経緯はこう。
- ジンの研究者である魔術師アモスがジンの主人になったらしい
- アモスはジンを連れてヒンダースファルから船に乗ったが、大嵐に巻きこまれて消息を絶った
- 海にジンを載せた船が沈んでいるかもしれないから探すのを手伝って!
あんな目に遭ってイェネファーはまだジンが欲しいのか、懲りないな。
と思ったが、イェネファーの目的はジンの力を手に入れることではないと後に分かる。
なお、このクエストの時点では原作「The Last Wish」から15~20年ほど経過していると思われ、その間ゲラルトとイェネファーは別れたりヨリを戻したりを繰り返している。
謎だったゲラルトの「最後の願い」がゲームでは…
ゲラルトとイェネファーは小舟に乗って海を探索する。小舟の上で原作当時の思い出が語られる。
注目すべき点はゲラルトが「俺の望みはいつも君と一緒にいることだった」と言ったこと。
ゲラルトがジンに願った最後の願いは、小説では明かされていない。
イェネファーに関わる何らかの願いを言ったであろうことは推測できるが、
ゲラルトが何かを願う
↓
ジンが去る
↓
ゲラルトとイェネファーがイチャイチャし出す
という流れだったので、ゲラルトが具体的に何をジンに願ったのかは謎に包まれたままだ。
それをゲームでは「イェネファーと一緒にいること」を願ったと名言している。
たしかに私もそれかなと思ったことがあるし、つじつまも合う。
肝心の最後の願いが曖昧なままではゲームのストーリーを作る上で支障があった、というゲーム制作側の都合もあったかもしれない。
しかし、最後の願いが何だったのかに関して原作者の発表はない。
ゲームの最後の願いはあくまでゲームでの話である。
ジンを載せた船は海ではなく山に
イェネファーの魔法でいくらでも水中にいられるようになったゲラルト。海にダイブして船の痕跡を探すと、海底に真っ二つにパックリ割れた船が。
イェネファーは船に残された遺物を頼りに、船のもう半分がある場所へワープする。
着いた場所はなんとアード・スケリッグの雪山。
山の上に座礁した船が圧巻で、遠くから全景を眺めようとしたら思いのほか急斜面で3回くらいゲラルトが滑落死した。
船の中を調べると、アモスらしき人物の死体が。
おそらく船が嵐に遭った時、アモスがジンに「別の場所に連れて行ってくれ。山の上でもどこでも」と願い、ジンはその言葉どおり船を山の上に移動させ、アモスは運悪くグチャグチャになってしまったのだろう、と名探偵イェネファーは推理する。
ジンを探すイェネファーの目的
船でジンを見つけたイェネファーは、ゲラルトに本当の目的を話す。今まで何度も別れては元の鞘に収まることを繰り返しているゲラルトとイェネファー。
「それが自分の心によるものなのか、ジンの魔法のせいなのか分からない」
「ジンの願いはジンの願いで取り消せるから、ジンの力が消えてもお互い好きなままなのか確かめたい」
そうイェネファーは説明する。
アモスは3つめの願いを残したまま死んだ。
イェネファーはアモスの残した最後の願いでジンに魔法を解いてもらう。
イェネファーに「愛してる」と言うか言わないか
ジンが去り、ゲラルトとイェネファーは魔法が解けてお互いの気持ちに変化があったかどうか確かめる。イェネファーは「気持ちは変わっていない」、つまり魔法が解けてもゲラルトへの愛情は消えていないと話す。
一方のゲラルトは、
「俺も変わらず、君を愛してる」
「悪いが、俺はもう君と一緒にいたくなくなった」
という2つの選択肢からプレイヤーの気分に合わせて気持ちを伝えることができる。
ジンに会う前は別に魔法を解く必要なんかないのに、とイェネファーの気持ちが離れることを恐れていた様子だったゲラルトさん。
なのに、イェネファーが肯定的な気持ちを伝えてくれた後に「もう君と一緒にいたくなくなった」と答えることができる残酷仕様である。
これは要するに、プレイヤーがパートナーにイェネファーを選ぶかトリスを選ぶかを決めるための選択肢だ。
しかし、私にはイェネファーを拒否することはできません。
1周目もイェネファーを選んだけど、ゲラルトのパートナーにはイェネファー以外考えられません。
原作厨なら当然の思考です。
ということで、ゲラルトからイェネファーに「愛してる」と伝えてもらい、イェネファーと幸せなひとときを過ごしました。
そして数分後。
スケリッジを離れてノヴィグラドへ移動したゲラルトさん。
トリスの依頼を受けてトリスといい感じに。
おおっとゲラルトさん!
トリスとの関係を決める「生死に関わる問題」「またとない機会」
トリスの頼みでノヴィグラドに住む魔術師を助けるサイドクエスト「生死に関わる問題」と「またとない機会」。トリスをパートナーに選ぶ場合は、これらのクエストでトリスに愛を伝え、かつ「最後の願い」でイェネファーに別れを告げる必要があるわけですが。
せっかくなのでトリスにも「愛してる」と伝えました。
「またとない機会」でトリスが他の魔術師と船に乗ってノヴィグラドを脱出する際、「ここに残れ」と引き止めて「愛してる」と告白。
立会人ディクストラつきで。
ディクストラがゲラルトとトリスの恋路を応援する姿は滑稽で不気味である。
イェネファーはニルフガードにべったりだから気に入らんトリスにしろ、という意図っぽいけど。
(しかもディクストラがフィリパ・エイルハートにフラれた時のエピソードは何なのあれ女装してフィリパを訪ねてどうなったの話が途中で終わって気になってしょうがない)
ということで、ゲラルト二股コースまっしぐら。
1周目はイェネファー一筋だったので、2周目は違うことをしようと思った次第です。
トリスは口では「私たちの関係は終わったこと」なんて言うものの、健気にゲラルトのことを思い続けている。二股で申し訳ない。
恋人をイェネファーにするか、トリスにするか、どっちも取るか(そんなうまい話はない)、独り身を貫くかをプレイヤーの選択に委ねるウィッチャー3の自由度がすばらしい。
もし同じことがドラクエ5でできたらと想像したら、妻がいない場合は一生モンスターと冒険して勇者を探し続けることになり話が成立しない予感がした。
ドラクエはさておき、原作に忠実ならばゲラルトのパートナーはイェネファー以外にありえないのだが(ゲラルトがずーっとイェネファーのこと考えているので)、2人を結んだジンの魔法を解くというイベントを入れることで、ゲラルトの心がイェネファーから離れる可能性を作ったのは面白いなと思った。
クエストを遊ぶ順番によってはジンの魔法を解く前にトリスに告白できるとか、細かいことは気にしない。
本日のまとめ
完了したサイドクエスト:- 最後の願い
- 生死に関わる問題
- またとない機会
本プレイ日記のゲラルトは浮気野郎です。ご了承ください。
次の記事:エムヒル謁見その2、エスケルとランバートの手伝い
その他:ウィッチャー記事一覧
「ウィッチャー3 プレイ日記」一覧
- オープニング~イェネファーに会うまで
- エムヒル謁見が険悪ムードな理由
- 裸足で洞窟探索するキーラ・メッツ
- 大きな悪と小さな悪@男爵お家騒動
- 永遠の炎教会、トリス、ダンディリオン
- 彼女いるなら先に言ってくれ
- ディクストラとの再会はバスタオル
- ラドヴィッド王に電撃謁見
- パンツ一丁のゲラルトを舞台に立たせた
- スケリッジの設定・魅力、ユニコーンの出番
- シリの「私は女の人が好きなの」はダウト
- 最後の願い。イェネファーとトリスのどちらを選ぶか
- エムヒル謁見その2、エスケルとランバートの手伝い
- トリスとの関係によって複雑になった会話
- 泥酔ウィッチャー、ウーマの呪いを解く儀式
- スケリッジ王。ヤルマールとセリスのどちらを選ぶか
- スケリッジ王。力尽くで事件解決、脳筋王の擁立へ
- 戦友クエスト。各地の友人とエムヒルに協力要請
- 霧の島に行く前に済ませたサイドクエスト
- 何度見ても感動するゲラルトとシリの再会
- 物語の山場。ケィア・モルヘンの戦い
- シリのエムヒル謁見とリベンジの旅
- フィリパとマルガリータを引き入れる
- イェネファーとトリスにフラれ、船は元カノ率60%に
- アヴァラックはシリをどう思っているのか
- ラドヴィッドを倒し、ディクストラはマクベスになる
- 大事なことを言わないシリ。本編エンディング