【ウィッチャー3 プレイ日記11】シリの「私は女の人が好きなの」はダウト
PS4版「ウィッチャー3 ワイルドハント」2周目のプレイ日記です。
原作小説を読んでいないと気づかないネタも取り上げています。
注意事項
- ゲーム「ウィッチャー3」のネタバレ満載です。
- Netflixドラマのシーズン1および原作小説『ウィッチャーI エルフの血脈』『ウィッチャーII 屈辱の刻』『ウィッチャーIII 炎の洗礼』『ウィッチャーIV ツバメの塔』『ウィッチャーV 湖の貴婦人』および未翻訳の原作小説『The Last Wish』『Sword of Destiny』のネタバレも適宜混入されます。
- ゲーム「The Witcher」「ウィッチャー2 王の暗殺者」は未プレイ。あらすじはスパイクチュンソフトのウィッチャー3公式サイトに掲載されている年表を見ました。
今回はスケリッジでシリの捜索その2。
メインクエスト「過去の残響」「行方不明者」「名無し」「嵐の前の静けさ」まで。
エルミオンの研究室で盗んだウロボロスの仮面を使う
ゲラルトがドルイドの野営地へ行くとイェネファーとエルミオンが口論している。ウロボロスの仮面の力を使うと災害が起きるからやめろとエルミオンがイェネファーを説得していたが、イェネファーがそんなことを聞き入れるはずない。
ウロボロスの仮面は、強い魔力の残る場所でつけると過去を見ることができるというもの。
イェネファーの提案は、
- 爆発現場でゲラルトが仮面をつけて過去を見る
- イェネファーはゲラルトの心をのぞいてゲラルトの見た過去を見る
というもの。
原作でもイェネファーに心をのぞかれるたびに嫌悪感を抱いていたゲラルトは、今回も嫌そうな反応を示す。
そりゃあ心をのぞかれて愉快な人はいないし、ゲラルトのほうはイェネファーの心をのぞけないのだから不公平である。
しかし、シリのためなんだからさっさとしろやとイェネファーに言われゲラルトは渋々承諾する。
アード・スケリッグでシリに起きたこと
ウロボロスの仮面によって、アード・スケリッグで何が起きたのかが判明する。- シリはワイルドハントに追われており、魔術師の男と逃げていた
- 魔術師の男が使った魔法によってアード・スケリッグの森が破壊された
- シリは負傷し、魔術師の男が開けた門からヴェレンへ逃げた
- 魔術師の男はワイルドハントに呪文をかけられ、別の門からヴェレンへ逃げた
シリと一緒にいた魔術師の男というのは、キーラ・メッツが会ったシリを捜していた魔術師ではないかとゲラルトは考える。
エルミオンもシリが心配
イェネファーがウロボロスの仮面を使ったことに激おこだったエルミオンだが、シリがワイルドハントに追われていると知ると協力的になる。それは当然で、エルミオン(マウスサック)にとってシリは大切な存在である。
今はスケリッジにいるエルミオンだが、シリが生まれた時はシントラにおり、10年以上シリの教育係をしていた。
エルミオンがシリと一緒にいた期間はゲラルトより長い。
シリにとってもエルミオンは最も身近な存在の1人だと推察できる。
エルミオンはゲラルトに、ヒンダースファル(今いるアード・スケリッグとは別の島)のロフォーテンという村がワイルドハントに襲われたと話す。
死体を叩き起こして情報を得る
ゲラルトとイェネファーはロフォーテンへ。村人からシリがロフォーテンにいたことを聞く。
シリとワイルドハントの目撃者という青年は村で「臆病者」と呼ばれており、ロフォーテンから少し離れたところにあるフラヤの園に向かったという。
ということで、フラヤの園で「臆病者」の捜索。
フラヤの園で20分くらい迷った後(私が)、井戸の下で「臆病者」の死体を発見する。
これではシリのことを聞けないと落胆するゲラルトをよそに、イェネファーは死者にシリの情報をしゃべらせるため危険な黒魔術を決行。
目撃者が死んでいるなら死体を起こしてしゃべらせればいいじゃない、と死体を無理やり魔法で起こして拷問してシリのことを吐かせるイェネファーの図はなかなかのおぞましさ。
元々配慮しない性格のイェネファーが、娘同然のシリを助けるためさらに手段を選ばなくなっている。
降霊術で口がきけるようになった「臆病者」の死体はスヒャールと名乗り、シリに何が起きたかを語る。
ヒンダースファルでシリに起きたこと
ロフォーテンに住むスヒャールは負傷したシリを謎の男(アード・スケリッグの魔術師の男と同一人物)に託され、妹アストリッドとシリを看病していた。歩けるようになったシリが謎の男との待ち合わせ場所に向かう準備をしているところに、ワイルドハントが村を襲う。
スヒャールの案内で村を脱出したシリは、謎の男と合流して舟に乗り、門の中に消えていった。
シリを見送ったスヒャールはワイルドハントの攻撃を受けて海岸で意識を失い、目を覚ました時に醜い生き物を目撃する。
スヒャールの話を聞き終えたゲラルトは、
- シリはスケリッジにいない
- ノヴィグラドでシリは何かの呪いを解こうとしていた
- スヒャールの目撃した醜い生き物は男爵の家で見た醜い赤ん坊ウーマと関係あるかも
と考え、ヴェレンの男爵家に行くことに。
男爵は生前、スケリッジでグウェント(カードゲーム)に勝ってウーマをもらったと話していた。
なお、用済みになったスヒャールの死体はその場に放置。
後になってからシリがちゃんと埋葬することになる(詳細:プレイ日記25)。
シリの大切な人の話
話はシリがロフォーテンで療養中だった頃に戻る。ここではシリの個人的なことが少しだけうかがえるセリフがあるが、ゲームだけではまるで背景が分からないので補足を。
体を起こせるようになったシリは、スヒャールの妹アストリッドの強引な誘いでサウナに連れて行かれ、タオルを巻いてサウナに乗り込むかパンツ一丁(ただし胸元に包帯)でサウナに突撃するかという必要性が謎の選択を迫られた後、サウナでアストリッドとアストリッドの母親と会話する。
シリの太ももに赤い薔薇のタトゥーがあるのを目ざとく見つけたアストリッドが、何のタトゥーなのかシリにたずねる。
シリの答えは、
「大切な人との思い出に入れた。もう死んじゃったけど」
の一言。
それ以上のことはゲーム中で一切語られない。
シリが薔薇のタトゥーを入れるのは小説『ウィッチャーIV ツバメの塔』の出来事だ。
当時シリは人間とエルフの若者で構成された盗賊集団ネズミ団と行動を共にしていた。
シリの大切な人というのは、シリがネズミ団で恋仲になったミスルという女性のこと。
シリがネズミ団を離れる前の日に、ミスルとおそろいで入れたのが赤い薔薇のタトゥーである。
ネズミ団は悲劇的な最後を迎えており、シリは母親祖父母だけでなく恋人も殺されるという経験をしている。
その諸悪の根源が全て父親なんだからひどい話だ。
ただ、ミスルとの関係は決して同意のもとに始まったわけではない。
シリがミスルを受け入れたのは心身共に疲弊していて抵抗する気力もなく、拒絶して孤独になるのも嫌だった、という消極的な理由から。
結果的にはお互い大切に想うようになったのでいいが、シリが最初からミスルに大事にされていたわけではないことは挙げておきたい。
「実は私は女の人が好きなの」発言について
シリの大切な人という言葉を聞いたアストリッドは、兄スヒャールがシリを気に入っていることを暴露。本人のいないところで「うちの兄、あんたのこと好きなんだって」と言ってしまうおせっかいな妹である。
母親に「アストリッド! それは言わない約束でしょ」と怒られるも、気にせずシリに「スヒャールはタイプ?」とぶっ込むアストリッド。
それに対するシリの返答は、
「まあまあね」
「良い人そう」
「実は私は女の人が好きなの」
の3つから選ぶことができる。
「実は私は女の人が好きなの」はミスルとのエピソードが由来の回答だ。
スヒャールを傷つけないための方便という可能性もあるが、趣旨はさておき、これはシリがレズビアンであるかのような印象を与えるセリフだ。
原作のシリはミスルと関係を持っていた一方で、男性に性的な興味を示す場面も少なからずある。
スヒャールにだってワイルドハントから逃げる前にキスしたし(選択肢で急いでないを選んだ場合)、スヒャールの気持ちもまんざらでもなさそう。
どちらかというとシリの性的指向はバイセクシャルかパンセクシャルなのではないかと思う。
ミスルとの関係も自発的に始めたものではないし、「私は女の人が好きなの」という発言はちょっと違うような気がした。
本日のまとめ
完了したメインクエスト:- 過去の残響
- 行方不明者たち
- 名無し
- 嵐の前の静けさ
ヴェレンに行く前に、イェネファーのサイドクエスト「最後の願い」をやります。
次の記事:最後の願い。イェネファーとトリスのどちらを選ぶか
前の記事:スケリッジの設定・魅力、ユニコーンの出番
その他:ウィッチャー記事一覧
「ウィッチャー3 プレイ日記」一覧
- オープニング~イェネファーに会うまで
- エムヒル謁見が険悪ムードな理由
- 裸足で洞窟探索するキーラ・メッツ
- 大きな悪と小さな悪@男爵お家騒動
- 永遠の炎教会、トリス、ダンディリオン
- 彼女いるなら先に言ってくれ
- ディクストラとの再会はバスタオル
- ラドヴィッド王に電撃謁見
- パンツ一丁のゲラルトを舞台に立たせた
- スケリッジの設定・魅力、ユニコーンの出番
- シリの「私は女の人が好きなの」はダウト
- 最後の願い。イェネファーとトリスのどちらを選ぶか
- エムヒル謁見その2、エスケルとランバートの手伝い
- トリスとの関係によって複雑になった会話
- 泥酔ウィッチャー、ウーマの呪いを解く儀式
- スケリッジ王。ヤルマールとセリスのどちらを選ぶか
- スケリッジ王。力尽くで事件解決、脳筋王の擁立へ
- 戦友クエスト。各地の友人とエムヒルに協力要請
- 霧の島に行く前に済ませたサイドクエスト
- 何度見ても感動するゲラルトとシリの再会
- 物語の山場。ケィア・モルヘンの戦い
- シリのエムヒル謁見とリベンジの旅
- フィリパとマルガリータを引き入れる
- イェネファーとトリスにフラれ、船は元カノ率60%に
- アヴァラックはシリをどう思っているのか
- ラドヴィッドを倒し、ディクストラはマクベスになる
- 大事なことを言わないシリ。本編エンディング