【ウィッチャー3 プレイ日記10】スケリッジの設定・魅力、ユニコーンの出番
PS4版「ウィッチャー3 ワイルドハント」2周目のプレイ日記です。
原作小説を読んでいないと気づかないネタを拾いながら遊んでいます。
注意事項
- ゲーム「ウィッチャー3」のネタバレ満載です。
- Netflixドラマのシーズン1および原作小説『ウィッチャーI エルフの血脈』『ウィッチャーII 屈辱の刻』『ウィッチャーIII 炎の洗礼』『ウィッチャーIV ツバメの塔』『ウィッチャーV 湖の貴婦人』および未翻訳の原作小説『The Last Wish』『Sword of Destiny』のネタバレも適宜混入されます。
- ゲーム「The Witcher」「ウィッチャー2 王の暗殺者」は未プレイ。あらすじはスパイクチュンソフトのウィッチャー3公式サイトに掲載されている年表を見ました。
今回はスケリッジでシリの捜索その1。メインクエスト「スケリッジへの旅」から「王制よ永遠なれ」まで。
スケリッジ事情の補足およびスケリッジの魅力の紹介あり。
スケリッジへの船旅は順風満帆…ではない
スケリッジは6つの島々で構成された国で、大陸の西に位置する。ゲラルトはノヴィグラドからアード・スケリッグ(スケリッジで1番大きな島)行きの船に乗り込む。
ノヴィグラドの船乗りが「スケリッジの航路は海賊が多い」と分かりやすいフラグを立てたとおり、ゲラルトの乗った船は海賊の夜襲を受けた。
船旅といったら海賊に襲われるか嵐に巻きこまれるか氷山に接触するかのいずれかがお約束だが、その期待を裏切らないところがウィッチャーである。
その後、船は遭難してゲラルトは海岸に打ち上げられる。
スケリッジ王の葬儀
岸で目を覚ましたゲラルトは、遺体をあさりに来た男からここがアード・スケリッグであること、アード・スケリッグの族長クラフ・アン・クライトが魔女を呼び港町ケィア・トロールドに滞在させていることを聞く。その魔女とはイェネファーのこと。
都合よくゲラルトのそばで待機していたローチに乗ってケィア・トロールドへ(ローチは一体どうやって海を越えた?)。
ケィア・トロールドの港では、スケリッジのブラン王の葬儀が執り行われている最中だった。
遺体を乗せた小舟を海に流して火矢で燃やす様子は、「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン3のタリー家の葬儀と似たスタイル。
ヴァイキング式の葬儀をモデルにしているのかなと思うが、ヴァイキングでも舟を海に流して火葬するケースはまれだったらしい。
参考ページ:How Did The Vikings Honor Their Dead? - HISTORY
アード・スケリッグの族長クラフが「ニルフガードに対抗するため次の王を決める」と群衆に向かって話す。
スケリッジは世襲制ではなく、各部族から候補者を募って次の王を決めるのが習わし。
後のイベントで分かるが、ブラン王の妻ビルナは自分の息子を王にしたいため、スケリッジが世襲王制ではないことに不満を抱いている。
スケリッジ王ブラン・トルシーチについて
ブラン王はゲームだと登場シーンで既にお亡くなりになっている。そのため何者なのか分かりにくいが、ブラン・トルシーチはスケリッジ王である他、クラフ・アン・クライトのおじである。
また、シントラのキャランセ女王と結婚したエイスト・トルシーチ(シリの義祖父)の兄弟だ。
(キャランセと結婚時、エイストはスケリッジの王でもあった。エイストの死後ブランがスケリッジの王位に就いたのでエイストが兄でブランが弟なのではと予想)
イェネファーと再会
ゲラルトはブラン王の葬儀でイェネファーと再会する。アード・スケリッグでは少し前に、森が丸ごと破壊される規模の事件が起きた。
イェネファーはこの事件にシリが関わっていると考えているが、エルミオンが現場に近寄らせてくれないため調査ができないとゲラルトにぼやく。
エルミオンはクラフの相談役をしているドロイドで、原作やドラマではマウスサックという名前だ。
なぜ「ウィッチャー3」ではエルミオンという名前が使われているのかは不明。
英語の掲示板によると、ゲームの1作目ではマウスサックという名前が使われていたのに「ウィッチャー3」で突然エルミオンという名前に変わっていたらしい。
参考ページ:Ermion | Forums - CD PROJEKT RED
ドラマだとマウスサックは殺されたような描写があったが、原作では特にマウスサックが死んだという話は出ていないため、ゲームには普通に登場する。
イェネファーと話しているところにクラフがやって来て、ゲラルトをブラン王の通夜に招待する。
クラフやエルミオンとゲラルトは、シントラの晩餐会でも顔を合わせている。
>>ゲラルトとシリの関係の始まり。ウィッチャー短編小説「A Question of Price」
>>【ウィッチャー】S1E4感想。驚きの法とブロキロンの森
エイストがキャランセ女王にプロポーズしたのもシントラの晩餐会である。
通夜でなぜか雪山競争や殴り合い
通夜に行く前に、礼服に着替えるために宿屋のイェネファーの部屋へ。部屋にはイェネファーがわざわざ持ってきたと思われるユニコーンの剥製が。
ヴェセミルとの会話でもチラっと出てきたユニコーンの剥製(詳細:プレイ日記1)がついにお出まし。
後ほど活用されます。
スケリッジの礼服に着替えてケィア・トロールドの城塞へ。
イェネファーに「ちゃんと身なりを整えて来て」的なことを言われた気がするので、前回(プレイ日記9)同様ゲラルトをパンツ一丁にしてからイェネファーに話しかけてみたが、テンプレートどおりの反応しかなかったのですぐに礼服を装備した。
イェネファーと会場に入る。
通夜と言っても宴会のようなものなので、会場内はワイワイガヤガヤ。
ゲラルトはクラフの娘セリスの隣の席になり、族長の息子たちを紹介される。
「こちらがドラムンド一族の族長マッドマン・ルゴスの息子ブルーボーイ・ルゴスで、こちらがヒンダースファル島の族長ドナール・アン・ヒンダーの息子オドリグ・アン・ヒンダー」
固有名詞の量が世界史か。
そして外に出てセリスと山の頂上まで競争することに。通夜とは。
宴席に戻った後はマッドマン・ルゴスとドナール・アン・ヒンダーに挨拶する。
マッドマン・ルゴスからは、アード・スケリッグにはアン・クライト一族とドラムンド一族の2つの部族が住んでいて対立していることや、ルゴスはクラフの一族に3世紀前に土地を奪われたため今もクラフを憎んでいるといった事情を聞くことができる。
そしてゲラルトとルゴスは殴り合いになる。
一応、友好的なケンカだったが。通夜とは。
エルミオンの研究室に忍び込んだ後はユニコーンで…
イェネファーの狙いは通夜に紛れてエルミオンの研究室に忍び込み、「ウロボロスの仮面」というアイテムを持ち去ることだった。エルミオンの研究室には、シリがエルミオンにあげたという木の馬が置かれている。
エルミオンはかつてシントラでシリの教育係をしていたことがあり、その時にシリから贈られたのだろう。
ウロボロスの仮面を手に入れるとワナが発動。
イェネファーの瞬間移動で難を逃れる。
移動先は宿屋。
瞬間移動する際の選択肢で「イェネファー、キスしたい」と答えたら、部屋のユニコーンの上で全裸のゲラルトと下着姿のイェネファーのラブシーンが繰り広げられたよ。
クラフからシリ捜索の協力を得る
お楽しみの後、何食わぬ顔で通夜に戻ったゲラルトとイェネファー。クラフがスケリッジ王の候補者を受けつけており、各部族の息子たちの他、セリスも王に名乗り出て周りが少しどよめく。
その後、クラフと会話。
シリを助けるためなら何でも援助すると言うクラフにエルミオンが現場を調べさせてくれないことを伝えると、族長権限で島を自由に調べてよいとお墨付きをもらった。
代わりにゲラルトはクラフの頼み事を聞く。
内容は、
- 息子のヤルマールが巨人退治から帰ってこないから様子を見てきてくれ
- 娘のセリスがスピカローグのウダルリック族長の呪いを解きに行ったが、ウダルリックは信用できないから様子を見てきてくれ
というもの。
スケリッジでは女性が王になったことがないため、クラフはセリスがスケリッジ王になることを視野に入れていない。
そのためヤルマールに早く戻ってきて王に立候補してほしいという思いがある。
クラフの依頼はスケリッジ王決定戦まで続く大きなサイドクエストになるので、後でまとめてやる予定(詳細:プレイ日記16)。
スケリッジの世界観
豊かで過酷な自然の中にあるスケリッジは、大都市のノヴィグラドや学術都市のオクセンフルトとは全く異なる雰囲気を持つ。何となくのイメージで、スケリッジはヴァイキングや北欧がモデルなのかなと思っていた。
英語掲示板をいくつか見た感じだとスケリッジはアイルランド、スコットランド、スカンジナビアなど様々な地域の文化や言語、神話を融合させて作られたものだそう。
スケリッジのフィールドマップで流れる音楽も神秘的で、大自然によく合う美しい曲なのだが、どうやらスコットランド・ゲール語(スコットランドの少数言語)の歌を取り入れているらしい。
スケリッジは文化的な奥行きがあるだけでなく、景色は雄大、ゲーム音楽は優美と、メインストーリー以外に魅入るところがたくさんあり、「ウィッチャー3」を傑作たらしめる要素の1つと言える。
本日のまとめ
完了したメインクエスト:- スケリッジへの旅
- 王制よ永遠なれ
スケリッジは最高です。
次の記事:シリの「私は女の人が好きなの」はダウト
前の記事:パンツ一丁のゲラルトを舞台に立たせた
その他:ウィッチャー記事一覧
「ウィッチャー3 プレイ日記」一覧
- オープニング~イェネファーに会うまで
- エムヒル謁見が険悪ムードな理由
- 裸足で洞窟探索するキーラ・メッツ
- 大きな悪と小さな悪@男爵お家騒動
- 永遠の炎教会、トリス、ダンディリオン
- 彼女いるなら先に言ってくれ
- ディクストラとの再会はバスタオル
- ラドヴィッド王に電撃謁見
- パンツ一丁のゲラルトを舞台に立たせた
- スケリッジの設定・魅力、ユニコーンの出番
- シリの「私は女の人が好きなの」はダウト
- 最後の願い。イェネファーとトリスのどちらを選ぶか
- エムヒル謁見その2、エスケルとランバートの手伝い
- トリスとの関係によって複雑になった会話
- 泥酔ウィッチャー、ウーマの呪いを解く儀式
- スケリッジ王。ヤルマールとセリスのどちらを選ぶか
- スケリッジ王。力尽くで事件解決、脳筋王の擁立へ
- 戦友クエスト。各地の友人とエムヒルに協力要請
- 霧の島に行く前に済ませたサイドクエスト
- 何度見ても感動するゲラルトとシリの再会
- 物語の山場。ケィア・モルヘンの戦い
- シリのエムヒル謁見とリベンジの旅
- フィリパとマルガリータを引き入れる
- イェネファーとトリスにフラれ、船は元カノ率60%に
- アヴァラックはシリをどう思っているのか
- ラドヴィッドを倒し、ディクストラはマクベスになる
- 大事なことを言わないシリ。本編エンディング