【ウィッチャー3 プレイ日記4】大きな悪と小さな悪@男爵お家騒動
PS4版「ウィッチャー3 ワイルドハント」2周目のプレイ日記です。
原作小説を読んでいないと気づかないネタを拾いながら遊んでいます。
注意事項
- ゲーム「ウィッチャー3」のネタバレ満載です。
- Netflixドラマのシーズン1および原作小説『ウィッチャーI エルフの血脈』『ウィッチャーII 屈辱の刻』『ウィッチャーIII 炎の洗礼』『ウィッチャーIV ツバメの塔』『ウィッチャーV 湖の貴婦人』および未翻訳の原作小説『The Last Wish』『Sword of Destiny』のネタバレも適宜混入されます。
- ゲーム「The Witcher」「ウィッチャー2 王の暗殺者」は未プレイ。あらすじはスパイクチュンソフトのウィッチャー3公式サイトに掲載されている年表を見ました。
今回は血まみれ男爵関連のクエスト。
シリの情報を求めてクルックバック湿原へ
シリが会った魔女を捜しにクルックバック湿原にやって来たゲラルト。湿原には数人の孤児と、孤児の世話をする老女が。
子供たちとかくれんぼしたり、ゴドリングのジョニーと会ったりした後、老女を媒介にして森の魔女(=森の貴婦人)と会話できるように。
かくれんぼで、ゲラルトは意外と子供の面倒見がいいのが分かる。初対面のシリの扱いもうまかったしね。
>>シリとの出会い。ウィッチャー短編小説「The Sword of Destiny」感想
森の貴婦人は女性3人組。ゲラルトをダウンウォレンの村のトラブル解決に向かわせる。
サイドクエスト「囁きの丘」は孤児生存ルートを選択
森の貴婦人たちのパシリクエスト「囁きの丘」は、洞窟にいる木の心臓という精霊を解放するかしないかでこの後の血まみれ男爵一家の生死が決まる。簡単にまとめると、
- 木の心臓を解放する→湿原の子供たちは助かるが男爵と男爵の妻は死亡。あとダウンウォレンの村が崩壊
- 木の心臓を倒す→男爵夫妻は助かるが湿原の子供たちは死亡(森の貴婦人たちの生け贄になる)
となる。
1周目で木の心臓を倒して男爵を生存させたので、今回は木の心臓を解放して子供たちを生存させるルートで進めることに。
木の心臓に「解放してやる代わりに子供たちは助けろ」と約束させたゲラルト。
子供たちを救うことを考えての選択だが、これが後にどんな影響を与えるかなど攻略サイトでも見ない限り知るよしもないよ。
湿原に戻ると森の貴婦人たちとご対面。
その正体は、人体のパーツを取り入れた奇抜なファッションに身を包んだグロテスクな老婆三人組だった。
人間の耳をつなげた首飾りとか、誰かの脚を腰にぶらさげるとか、顔にハエをたからせるとか、バイオハザードにも出演できそうな外見です(やったことないので適当に言いました)。
ゲラルトはダウンウォレンの村のトラブル(=木の心臓)は解決したと報告。
森の貴婦人たちは子供たちがいなくなったことに激怒するも、ケガを負ったシリが湿原に逃げ込んできた時の話を始める。
おぞましき老婆トリオはシリをかくまうふりをしてシリを食べようとしており、シリは自分の危機を察してどこかへ逃げたのだそう。
貴婦人たちがシリを殺そうとしたことを知ってゲラルト激おこ。シリを見つけたら必ず殺すとアイルビーバック宣言(だいぶ後に半有言実行:プレイ日記22)。
ゲラルトはもう1つの手がかりである血まみれ男爵のもとへ向かう。
血まみれ男爵の家族を捜す
血まみれ男爵とは、クロウパーチに住むヴェレンの自称領主フィリップ・ストレンガーの別名。森の貴婦人たちから逃げたシリは、しばらく男爵の世話になっていたことが男爵の話で判明する。
シリの行き先については、行方不明になった男爵の妻アンナと娘タマラの捜索と交換条件になった。
まず、アンナが会っていたという祈祷師に話を聞きに行き、なぜか祈祷師の飼っているヤギを連れ戻すことに。
ヤギの名前はプリンセス。ゲラルトがヤギに「お嬢様、こちらです」と言っていてほっこり。
その後のボッチリングのくだりは軽くホラー。
そんなこんなでアンナとタマラの捜索をしているうちに、2人が行方不明なのは男爵の家庭内暴力が原因だったことが明らかになる。
男爵は酒癖が悪くアンナに暴力を振るっていたらしい。男爵の言い分もあるが、概ねただのDV夫だった。
シリを親切にかくまったり、親に捨てられた女の子に住み込みの仕事を与えたりと、男爵にはいい一面もあるのだけど、酒癖が度を超していた。酔って馬小屋に放火とか迷惑すぎる。
タマラはオクセンフルトにいたが、父親には二度と会いたくないの一点張り。
アンナはクルックバック湿原で子供たちの面倒を見ていた老女のことだった。
アンナとタマラを連れ戻すことはできなかったが、頼まれた通り2人の居場所は突き止めたのだからシリのことを話せ、とゲラルトは主張。
シリは怪物に襲われそうになった男爵を助けるために力を使ってしまった。だからワイルドハントに見つかる前にノヴィグラドへ旅立ったと男爵は話す。
そしてゲラルトは、男爵がウーマと呼ばれる奇怪な赤ん坊を家に置いていることを知る。
ゲラルトの次の目的地はノヴィグラドに。
男爵のお家騒動は悲劇ルートで完結
ついでなので男爵関連イベントの最終章にあたるサイドクエスト「再びクルックバック湿原へ」を済ませることにした。クルックバック湿原にいるアンナを助ける男爵に協力するクエストで、「囁きの丘」で木の心臓を解放したかどうかで結末が左右される。
今回は木の心臓を解放したため、湿原にいた子供たちが助かる代わりにアンナは森の貴婦人たちの呪いで死亡し、絶望した男爵は家に戻って首つり自殺するという結果になった。
印象的なのは男爵の死体を見た直後のゲラルトのナレーション。
「大きな悪と小さな悪、どちらかを選ばなければならない」
「何かを決断したら、振り返らず前を見るべきだ」
子供たちを見捨てていれば(=小さな悪)犠牲は少なかった。
しかし、孤児を助けることを決めた時点では、ダウンウォレンの村人やアンナ、男爵が死ぬことまでは予想できなかった。
その時の決断がいいか悪いかは決断を下す時には分からない。結果は時間が教えてくれるが、後悔しても時間を戻すことはできない。できることは結果を背負って前に進むだけ。
短いナレーションに、そんな人生の教訓が込められていた。
「大きな悪と小さな悪」を突きつけられるのは短編小説「The Lesser Evil」(エピソードブラビケン)のオマージュ。
>>ブラビケンの殺し屋の由来。ウィッチャー短編小説「The Lesser Evil」
>>【ウィッチャー】S1E1感想。シリ視点のシントラ脱出が新鮮
ただ、ゲーム独自展開だったのは、ゲラルトが決断する時点では何が犠牲になるか分からなかったという点。
男爵関連のクエストには全員が助かるハッピーエンドがない。そういう選択肢を用意していないのがウィッチャー3の奥深いところだ。
(湿原に行く前に囁きの丘に行って木の心臓を解放すると男爵夫妻も子供たちも生存するらしいけど、ダウンウォレンの住民は犠牲になる)
男爵イベントを終えた後、レベルを上げるためにサイドクエスト「リアドン家の衰退」「野獣の心」「万霊祭」を終えてノヴィグラドへ。
本日のまとめ
完了したメインクエスト:- 森の貴婦人たち(+囁きの丘、シリ編:沼地からの脱出)
- 血まみれ男爵(+シリ編:狼の王)
- 家庭の事情(+プリンセスの危機、シリ編:競争、シリ編:暗闇を抜けて)
ゲラルトがシリのことを聞かれるたびに「俺の娘のようなものだ」と言うのが好き。
次の記事:永遠の炎教会、トリス、ダンディリオン
前の記事:裸足で洞窟探索するキーラ・メッツ
その他:ウィッチャー記事一覧
「ウィッチャー3 プレイ日記」一覧
- オープニング~イェネファーに会うまで
- エムヒル謁見が険悪ムードな理由
- 裸足で洞窟探索するキーラ・メッツ
- 大きな悪と小さな悪@男爵お家騒動
- 永遠の炎教会、トリス、ダンディリオン
- 彼女いるなら先に言ってくれ
- ディクストラとの再会はバスタオル
- ラドヴィッド王に電撃謁見
- パンツ一丁のゲラルトを舞台に立たせた
- スケリッジの設定・魅力、ユニコーンの出番
- シリの「私は女の人が好きなの」はダウト
- 最後の願い。イェネファーとトリスのどちらを選ぶか
- エムヒル謁見その2、エスケルとランバートの手伝い
- トリスとの関係によって複雑になった会話
- 泥酔ウィッチャー、ウーマの呪いを解く儀式
- スケリッジ王。ヤルマールとセリスのどちらを選ぶか
- スケリッジ王。力尽くで事件解決、脳筋王の擁立へ
- 戦友クエスト。各地の友人とエムヒルに協力要請
- 霧の島に行く前に済ませたサイドクエスト
- 何度見ても感動するゲラルトとシリの再会
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- シリのエムヒル謁見とリベンジの旅
- フィリパとマルガリータを引き入れる
- イェネファーとトリスにフラれ、船は元カノ率60%に
- アヴァラックはシリをどう思っているのか
- ラドヴィッドを倒し、ディクストラはマクベスになる
- 大事なことを言わないシリ。本編エンディング