【ウィッチャー3 プレイ日記2】エムヒル謁見が険悪ムードな理由
PS4版「ウィッチャー3 ワイルドハント」2周目のプレイ日記です。
原作小説を読んでいないと気づかないネタを拾いながら遊んでいます。
注意事項
- ゲーム「ウィッチャー3」のネタバレ満載です。
- Netflixドラマのシーズン1および原作小説『ウィッチャーI エルフの血脈』『ウィッチャーII 屈辱の刻』『ウィッチャーIII 炎の洗礼』『ウィッチャーIV ツバメの塔』『ウィッチャーV 湖の貴婦人』および未翻訳の原作小説『The Last Wish』『Sword of Destiny』のネタバレも適宜混入されます。
- ゲーム「The Witcher」「ウィッチャー2 王の暗殺者」は未プレイ。あらすじはスパイクチュンソフトのウィッチャー3公式サイトに掲載されている年表を見ました。
今回はヴィジマでニルフガード帝国のエムヒル皇帝と謁見。
いないと思いますが、エムヒルのネタバレを避けたい方がおられましたら回れ右でお願いします。
ヴィジマのこと
ヴィジマはテメリアの首都だったが、ゲーム版ではニルフガードの支配下となった。王宮にはニルフガードの皇帝がちゃっかり居座っている。
テメリアの住民がニルフガードへの憎しみを募らせているのも当然か。
謁見前に嫌々身だしなみを整えるゲラルト
女性3人掛かりで体を洗ってもらっているゲラルトさん。バスタブの位置がエムヒル皇帝の肖像画の真下なのがとってもシュール。汚い格好で皇帝に謁見するのは許されないということで、ゲラルトは高圧的な従者に身だしなみを整えさせられている。
ひげを剃られている最中に
ニルフガードにおいて身分も地位も高いヴーヒス将軍は、アルバ師団の司令官でエムヒルの親戚でもある。
イェネファーの護衛をしていたニルフガード兵たち(ヴーヒス将軍の部下)が戻ってこなかったため、ゲラルトに尋問しにきた。
ワイルドハントの襲撃を受けたんスとゲラルトが言っても、ウィッチャーを田舎の野蛮人扱いするヴービス将軍は取り合わない。もはやゲラルトの喉元にカミソリが当てられているのをいいことに風呂をのぞきに来たように見えなくもない(見えんわ)。
風呂から出ると、3着の正装の中から1着を選ぶことに。
バスタオル一丁の状態で3種類のオシャレ着から好きなのを選んで着替えるこのプロセス、ゲーム的には要らんけど楽しい。
上着、ズボン、靴をすべて装備してから従者に話しかけるところを、上着、バスタオル、靴の状態で話しかけてみた。
「何かお忘れではありませんか」と冷たく返された。
この後のお辞儀レクチャーはもはやギャグ。
ひげも正装もお辞儀も何から何まで不快感を示すゲラルト。心底エムヒルに会うのがイヤなんだなと推察する。
エムヒル皇帝と謁見
いよいよエムヒルとご対面。エムヒルの中の人はチャールズ・ダンス。「ゲーム・オブ・スローンズ」では泣く子も黙るタイウィン・ラニスター。身内に対する極悪非道選手権があればタイウィンとエムヒルは準決勝くらいで当たりそう。で、勝つのはエムヒル。
ゲラルトがエムヒルに会うのは小説『ウィッチャーV 湖の貴婦人』以来となる。と言っても数年ぶり。
エムヒルの要件は我が娘シリラを見つけて連れてこいというもの。
行方不明だったシリが戻ってきたがワイルドハントに狙われている。ワイルドハントより先にシリを探し出せ、ということらしい。
ゲラルトはエムヒルのことが嫌いというか不信感が強いので、謁見は終始ピリピリした雰囲気。
2人の仲が悪い理由はゲームだけだと分からない。
ゲラルトがエムヒルと初めて会ったのは短編小説で、その時ゲラルトはエムヒルの命の恩人になったというのは以前の記事に書いたが、
>>ゲラルトとシリの関係の始まり。ウィッチャー短編小説「A Question of Price」
それがなぜこんな険悪な関係になったかというと、エムヒルがシリを捜していたのはシリと結婚してシリとの子を持つためだったという事実が『ウィッチャーV 湖の貴婦人』で明らかになったから。
なんでもイスリン(ウィッチャーの世界で有名な予言者)の予言にシリの息子は世界の全てを支配するとかいうのがあったそうで。
エムヒルの目的は自己の地位の安泰と支配力の強化という政治的なものだと察するが、その手段がゲラルトの逆鱗に触れるものだった。
ゲラルトにしてみれば予言ごときで俺の娘同然のシリと親近相姦なんてふざけんなこのド変態が、という表現では生ぬるいほど嫌悪感を抱く事態だろう。
小説ではシリの子やら子宮やらを求める不届きな輩は他にもいたけど、とりわけ倫理的にドン引く発言をしたのはエムヒルだった気がする。
30歳ほど年下のティーンエイジャーしかも娘に手を出す発想が異常だし、それを予言に従い世界を救うためだと大まじめにゲラルトにカミングアウトするところが狂気の沙汰だった。
おそらくエムヒルは予言とか信じるタイプなので(シントラからニルフガードに戻ったのも予言の影響だった)、運命なんて信じない派のゲラルトと合わなそう。
話は謁見に戻り、今回エムヒルがシリを連れ戻せと言っているのは、王位継承の話があるからとなっている。
謁見後にイェネファーのいる部屋で読めるフリンギラからの手紙にも「皇帝の目的はだいぶ普通になった」というようなことが書かれていたので、ゲーム版ではエムヒルの思考はだいぶマイルド設定の模様。
(ゲームの世界線ではエムヒルとシリが親子なのは公然の事実なのか?)
渋々ではあるがゲラルトもシリのことは心配なので、エムヒルの依頼を受けてシリ大捜査線が始まる。
ところで、謁見時に壁にかかっているシリラの肖像画について。
小説によれば現存する唯一のシリラ王女の肖像画だが、絵のモデルとなったのは本物のシリではなく偽物のシリラなのだそう。
イェネファーと今後の行き先を確認
謁見後はイェネファーのもとへ。イェネファーも魔法でシリを探していたが、ワイルドハントにかぎつけられて危なくなったのでゲラルト召喚の運びとなったという経緯を聞く。
シリの行き先のあてはヴェレンとノヴィグラドとスケリッジなので、そこを手分けして捜しましょうという流れに。
イェネファーがスケリッジに向かうので、ゲラルトはヴェレンとトリスの住んでいるノヴィグラド担当に。
本日のまとめ
完了したメインクエスト:- 謁見
クエストというかイベント。
何も知らなかった1周目はエムヒルと謁見と聞いて「なんか偉い人と会うんだ?」くらいにしか思わなかったが、ドラマのシーズン1を見た今は「こんなに早くエムヒル皇帝と会うのか」となかなかのビッグイベントな気分だった。
エムヒルの闇深さはゲームだと全然分からないのが少しもったいないが、内容が内容なので大衆向けの娯楽作品では消さざるを得なかったのかもしれない。
Netflixでも厳しい気がするので、ドラマではどうなるのか非常に気になる。
次の記事:裸足で洞窟探索するキーラ・メッツ
前の記事:オープニング~イェネファーに会うまで
その他:ウィッチャー記事一覧
「ウィッチャー3 プレイ日記」一覧
- オープニング~イェネファーに会うまで
- エムヒル謁見が険悪ムードな理由
- 裸足で洞窟探索するキーラ・メッツ
- 大きな悪と小さな悪@男爵お家騒動
- 永遠の炎教会、トリス、ダンディリオン
- 彼女いるなら先に言ってくれ
- ディクストラとの再会はバスタオル
- ラドヴィッド王に電撃謁見
- パンツ一丁のゲラルトを舞台に立たせた
- スケリッジの設定・魅力、ユニコーンの出番
- シリの「私は女の人が好きなの」はダウト
- 最後の願い。イェネファーとトリスのどちらを選ぶか
- エムヒル謁見その2、エスケルとランバートの手伝い
- トリスとの関係によって複雑になった会話
- 泥酔ウィッチャー、ウーマの呪いを解く儀式
- スケリッジ王。ヤルマールとセリスのどちらを選ぶか
- スケリッジ王。力尽くで事件解決、脳筋王の擁立へ
- 戦友クエスト。各地の友人とエムヒルに協力要請
- 霧の島に行く前に済ませたサイドクエスト
- 何度見ても感動するゲラルトとシリの再会
- 物語の山場。ケィア・モルヘンの戦い
- シリのエムヒル謁見とリベンジの旅
- フィリパとマルガリータを引き入れる
- イェネファーとトリスにフラれ、船は元カノ率60%に
- アヴァラックはシリをどう思っているのか
- ラドヴィッドを倒し、ディクストラはマクベスになる
- 大事なことを言わないシリ。本編エンディング