【チェーザレ聖地巡礼】ピサ・フィレンツェ編。念願のピサ大聖堂からの電車トラブル

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3泊4日のチェーザレ聖地巡礼、ローマの次はピサとフィレンツェ。

いよいよ『チェーザレ 破壊の創造者』でチェーザレが学生時代を過ごしたピサに訪れる日がやって参りました。

ピサで行ったのは、

  • 洗礼堂
  • 大聖堂
  • 斜塔
  • ピサ大司教邸
  • カヴァリエーリ広場

普段なら斜塔しか見るものがないと見なすピサも、チェーザレのおかげで特別な場所に思えてくるから不思議。

フィレンツェは、

  • メディチ邸(メディチ・リッカルディ宮)
  • フィレンツェ大聖堂
  • サン・ロレンツォ教会

を予定していたが、電車のトラブルに見舞われて全然見る時間がなかった。


ローマからピサへの行き方と鉄道チケットについて

将来、ローマからピサへ遠征する方がいるかもしれないので、ピサへの行き方や電車のチケットについて簡単にまとめておく。

ローマからピサへ行くためには、フィレンツェで電車を乗り換える必要がある。

ローマ~フィレンツェは高速列車を使う。イタリアの高速列車は飛行機と同じで、予約が早ければ早いほど料金が安くなる。

私は乗車予定日の1週間前にトレニタリア(Trenitalia)でチケットを買った。

この時、ローマ~フィレンツェは片道27~30ユーロ(Super Economyという一番安いクラス)。

一方、乗車当日に興味本位で駅の券売機で値段を調べたら片道だけで50ユーロを超えていた。

ちなみにローマの駅は「Roma Termini」、フィレンツェの駅は「Firenze S.M.Novella」。フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅。

レイルヨーロッパのサイトだと日本語でチケットを買うことができる。駅名もカタカナで出てくる。

トレニタリアで予約したチケットは、メールに添付されているものを印刷して持っていけばOK。駅での打刻もいらない。車内検札は、印刷したチケットをそのまま見せれば問題ない。

むしろ想定外だったのは、ローマ・テルミニ駅からフィレンツェ行きの電車で警察のパスポートチェックがあったこと。

腰につける貴重品入れを使っていたから、パスポートを出すのが大変だった。

フィレンツェ~ピサは普通列車だったので、電車に乗る直前に駅の券売機でチケットを購入した。料金は片道8.7ユーロ。


朝8時半にローマを出発する電車に乗って、11時半くらいにはピサ中央駅に着いた。



ピサ① 洗礼堂、大聖堂、斜塔

洗礼堂、大聖堂、斜塔のあるドゥオーモ広場は、ピサ中央駅から歩いて25分くらいのところにある。

駅を出て目の前の道路をまっすぐ歩くとアルノ川が見え、そこから何となく北西に進むと斜塔が見えてきたので、適当に歩いても迷わなかった。

斜塔ごっこして記念撮影する観光客を尻目に、いそいそとチェーザレ2巻の見開きと同じ構図で洗礼堂、大聖堂、斜塔を撮る。

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大聖堂に入るためには、洗礼堂・カンポサント(納骨堂)・シノピエ美術館のうち1~3ヵ所を選んだ入場券を持っている必要がある。

私は大聖堂向かいのインフォメーションセンターで、洗礼堂1ヵ所のチケットを5ユーロで買った。これで大聖堂にも入ることができる。

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まずは洗礼堂へ。

シンプルで厳かな空間が広がっている。

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あっという間に見終わったが、ダラダラ歩いていたら洗礼堂の音響パフォーマンスの時間になった。

係員が高らかに発声して、洗礼堂の中で声がいかに響くかを披露するだけだが、コンサートホールとはまた全然違う響き方で興味深かった。

「地球の歩き方」によると毎時00分と30分に行われるらしい。


そしてピサ大聖堂(ドゥオーモ)へ。

私がチェーザレの聖地巡礼をしたいと強く思うようになったのは、7巻で描かれたピサ大聖堂に圧倒されたのがきっかけ。

こうして目的の場所にたどり着けたのは嬉しい。

漫画で見た大聖堂そのまんまの光景で仰天した。モザイクも天井も柱も漫画で見たことある!

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ピサ大聖堂はイスラム様式の柱が印象的だ。

7巻の解説に、ピサは十字軍遠征の出発地だったとあったので、当時アラブが支配していたエルサレム奪還に向かった際に、東方文化がいろいろ入ってきたのかなと想像。

縞模様の柱を見てスペインのコルドバにあるメスキータを思い出した。

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7巻で話題になったハインリヒ7世の墓はもう残っていないが、使徒が12人描かれた棺はあった。

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実際にピサ大聖堂をこの目で見て改めて思ったのは、7巻のミサで描かれている大聖堂はすばらしいということ。特にミサの様子を真上から俯瞰して描いた一枚絵が圧巻。


斜塔は登らず見ただけ。

ピサの斜塔

お手洗いは大聖堂の裏にあった。入るのに0.8ユーロ。受付に係員がいるのでお釣りがもらえた。



ピサ② ピサ大司教邸、カヴァリエーリ広場

チェーザレの屋敷として登場した、ピサ大司教邸(アルチヴェスコヴァード大司教邸)。

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ドゥオーモ広場のすぐ近くにある。

外観はガチガチに養生されてて情緒もへったくれもなかった。

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カヴァリエーリ広場は本編では名前が出ていないが、6巻でチェーザレたちが祝勝会を開いた広場だと巻末の解説に書かれている。

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16世紀に大改造されたため、チェーザレの時代とは全然違う姿をしているらしい。


あとはアルノ川ぞいや、ピサ・サピエンツァ大学と思われるあたりを歩いた後、フィレンツェ行きの電車に乗るためピサ中央駅に戻った。

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さっきと空の色が違いすぎ。



フィレンツェ行きの電車でトラブル

帰りのローマ行きの電車まで、フィレンツェでは2時間ほどの余裕があるはずだった。

2時間あれば、かつてメディチ邸だったメディチ・リッカルディ宮、パッツィ家の陰謀の舞台となったフィレンツェ大聖堂、11巻でロレンツォの葬儀が行われたサン・ロレンツォ教会に行けるだろうと考えていた。

しかし運の悪いことに、ピサから乗った電車が車両故障で止まるという事態に。

電車は20分くらい停車したあげくノロノロ逆走して途中駅に引き返した。嫌な予感はしたけど、案の定そこで次のフィレンツェ行きの電車に乗り換えることになった。

「乗り換えてください」というアナウンスまで何の状況説明もなく、謝罪すらしないイタリアの鉄道会社の清々しさよ。

しかし私の計画はぶち壊しである。

ピサからフィレンツェに行く電車は1時間に1本。本来1時間でフィレンツェに着くはずが2時間もかかった。そりゃもうフィレンツェ観光する時間なんて残っていない。

帰りのローマ行きの電車に間に合ったのが不幸中の幸いだったけど。

イタリアの電車はよく遅れる、という話を忘れるくらい電車遅延とは無縁だったのに、イタリア3日目でデカいのを食らってしまった。



フィレンツェでは大聖堂の外観だけ見てきた

というわけでフィレンツェの滞在時間が30分しかなかったので、メディチ・リッカルディ宮とサン・ロレンツォ教会はあきらめ、フィレンツェ大聖堂(ドゥオーモ)だけ見てくることにした。

ドゥオーモとジョットの鐘楼は『アサシンクリードⅡ』でも出てきたからね。ジョットの鐘楼のてっぺんからイーグルダイブ(=飛び降り)してトロフィー獲得したからね。

駅からダッシュで歩いて写真だけ撮ってダッシュで駅に引き返した。

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『アサシンクリードⅡ』で見たのと完全一致。アサクリの再現度はすさまじい。

メディチ宮はいつになるか分からないまた次の機会に行こう。

そもそもピサとフィレンツェを日帰りで行くなんてどうかしている、ということは知ってた。



おわりに

以上が私のチェーザレ聖地巡礼だ。

もはや「忙しい人のためのチェーザレ聖地巡礼」と呼んでもいいかもしれない。

予定を詰め込みすぎて、イタリアに行ったのにピザもパスタも食べていない。昼食=水分とジェラート、夕食=スーパーかテイクアウト。ティラミス味のジェラートは最高。

達成できなかったことはあるものの、限られた時間の中で優先順位の高かった場所には行くことができ、全体的に満足のいく旅だった。

チェーザレ13巻の発売およびチェーザレのローマでの活躍を心待ちにする。

>>【チェーザレ聖地巡礼】ローマ編。バチカン、サンタンジェロ城など

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