地獄谷と大湯沼が圧巻。登別温泉の観光スポットを90分で散策

北海道登別大湯沼

札幌から登別への日帰り旅行で、地獄谷を始めとする登別温泉の観光スポットを徒歩でまわった。

訪れる前は地獄谷のほかに何があるのか全く知らなかったが、観光案内所やガイドさんに話を聞いて、登別温泉には見ごたえのある景勝地がいくつかあることを知った。

この記事では地獄谷へのアクセス、見どころ、私が90分で歩いた散策ルートを紹介したい。

散策ルート
地獄谷 → 鉄泉池 → 奥の湯 → 大湯沼 → 大湯沼川天然足湯





登別温泉バスターミナルから地獄谷への行き方

公共交通機関で地獄谷へ行きたい場合、最寄り駅は登別温泉バスターミナルになる。

(札幌駅~登別駅~登別温泉バスターミナルの行き方は「札幌から登別へ日帰り観光(行き方、まわり方、所要時間)」にまとめている)

バスを降りてから進む方向はクマ牧場の記事と重なるが、まずはバスターミナルのそばの「ホテルゆもと登別」のある道に入って商店街に向かう。

登別温泉バスターミナル

クマ牧場の看板を横目に見ながら商店街を進み、焔魔堂をとおり、突き当たりで右(第一滝本館のほう)に曲がり、道なりに進むと地獄谷が見えてくる。

地獄谷にはツアーの観光客が大挙して押し寄せているので、見落とすことはまずないだろう。

車だと地獄谷展望台のそばにある駐車場に一気に行けるのでうらやましい。



登別温泉のまわり方

散策マップをもらう

地獄谷を見るだけなら遊歩道を行って帰ってくるだけなので、地図も案内も見なくて大丈夫だろう。

もし時間に余裕があって、大湯沼や足湯も見たい場合は地図をもらっておくと安心だ。

バスターミナルにある観光案内所・登別ゲートウェイセンターか、地獄谷展望台にある登別パークサービスセンターで散策マップが手に入る。


90分でまわれる散策ルート

私は地獄谷展望台でボランティアガイドさんに声をかけていただき、幸運なことにそのまま周辺を案内してもらえることになった。

登別温泉散策で私がまわった見どころは5カ所。

  • 地獄谷
  • 鉄泉池
  • 奥の湯
  • 大湯沼
  • 大湯沼川天然足湯

登別温泉散策マップ

ゆっくり歩いて90分で地獄谷展望台に戻ってきた。

足湯は眺めただけなので、足湯につかりたい場合はトータルで2時間くらい見ておくとよさそうだ。

ガイドさんがいなくても、遊歩道の分かれ道には案内図や行き先を示す看板が置いてあるので、散策マップを見ながら歩けば迷わずまわれると思う。



登別温泉の見どころ

地獄谷

北海道登別地獄谷

登別温泉の目玉であり、一番人気なのが地獄谷。

毎日1万トンの温泉が湧き出ており、モクモクとあがる蒸気がそこら中で見られる。

地獄谷を鹿が歩いているときもあるそうだ。


鉄泉池

北海道登別地獄谷

地獄谷の遊歩道をそのまま進み、突き当たりにあるのが鉄泉池だ。

ここまでは観光客がたくさん歩いているので分かりやすい。

鉄泉池は地獄谷の中央にある間欠泉で、常に湯けむりがあがっている。

数年前はお湯が噴水のように噴き出す時間があったらしいが、今年はそういう光景は全く見られないのだそう。


奥の湯

登別温泉奥の湯

鉄泉池から引き返し、山に入って大湯沼遊歩道へ。

一般道を横切ってまた遊歩道に入り、左に行ったところに大湯沼を見渡す展望台がある。

登別温泉大湯沼と日和山

左奥で白煙をあげている山は、日和山という活火山だ。

大湯沼展望台から少し戻って遊歩道の階段をおりると、大湯沼の駐車場に着く。

駐車場の先にあるのが奥の湯で、円錐形の沼から硫黄泉が噴き出しており、硫黄のにおいがムンムンと漂っている。


大湯沼

登別温泉大湯沼と日和山

奥の湯から駐車場を横切って大湯沼ぞいの一般道を歩く。

大湯沼は水面一帯から湯けむりが広がっていて、見ていると幻想的な雰囲気を味わえる。


大湯沼川天然足湯

登別温泉の天然足湯

大湯沼ぞいの一般道を進んでいくと天然足湯への入口が見えてくるので、そこから階段と坂をおりていく。

途中に大正地獄という間欠泉の看板があるが、熱湯が噴出して以来立ち入り禁止になっているのだそう。

温泉でできた川と温泉でできた滝を眺めながら森の奥へ進む。

温泉の滝

温泉の滝って、なんだか『チャーリーとチョコレート工場』のチョコの滝に匹敵するロマンを感じる。

遊歩道の突き当りで足湯に到着。

登別温泉の足湯の様子

外国人観光客の憩いの場になっていた。

たくさんの観光客が訪れるものの、秘境と呼びたくなるような自然に囲まれた天然足湯だ。

お湯の温度は一定ではなく、この日は35℃くらいとぬるめだったが、たまに50℃くらいになって熱いことがあるらしい。

足湯の水位は見た感じではくるぶしくらい。つかりたい場合はタオルを持って、裾が足首の上までまくれる服装で行くといい。



ボランティアガイドについて

地獄谷展望台には、黄緑色のはっぴを着たボランティアガイドさんがいる。

活動期間は5月から10月のあいだで、1日何名かがボランティアとして観光案内をしているのだそうだ。

必ずしも会えるとは限らないが、タイミングがよければガイドや写真撮影を頼めるだろう。

ガイドさんいわく、地獄谷を訪れる観光客は外国人が圧倒的に多いため、日本人が来ていると話しかけたくなるらしい。

『ゴールデンカムイ』でも登別が出てきたようだし(ヤングジャンプ本誌を読んでいる友人情報)、今後は日本人観光客も増えてくるのではないかな。


ボランティアガイドさんには90分のルートを丁寧に案内していただいてとても感謝している。

ただ、ご高齢のガイドさんに階段の多いルートを歩かせてしまって若干申し訳なく感じた。向こうから「案内しますよ」と言っていただいたので悪く思う必要はないのかもしれないが。

日本にチップの風習があったらなあとこういうときは思う。



大地の力を感じる登別温泉の観光

ガイドさんによると、遊歩道のある一帯はどこから温泉が噴き出してもおかしくない状態なのだそう。

散策の道中でも、石の隙間から蒸気が出ていたり、土が熱で焦げていたりする場所があった。

登別温泉の足湯の様子

今は問題なく歩ける遊歩道も、いきなり温泉が噴き出して通行禁止になってしまう可能性もあるということだ。

登別温泉の散策は、止めどなくわき出る温泉から大地のパワーを感じる時間となった。


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