【バガン観光2019年】ペーパードライバー歴10年が電動バイクに挑戦

ミャンマーのe-bike

バガン観光の移動手段として、Eバイクという電動式バイクがよく紹介されています。

私もバガンではEバイクを使いたいと思っていましたが、車を久しく運転していないペーパードライバーの自分が果たしてEバイクに乗れるのだろうかと不安でした。

そんなEバイク初心者の私が、実際に2日間Eバイクに乗ってみた感想、注意点、メリットなどをまとめました。



バガンでの移動手段について

見どころは徒歩ではまわれない距離に点在

バガンの見どころは3,000を超える大小さまざまなパゴダです。

しかしその場所は広大なバガンに分散しており、徒歩でまわるのは困難です。

私はニャウンウーを拠点にしていたので、有名なパゴダが多くあるオールドバガンまでは片道6キロ、ニューバガンまでは片道11キロほどの距離がありました。


自転車、Eバイク、馬車、トゥクトゥク、タクシーのどれかを使う

バガンでの移動手段は下記のいずれかです。

  • ホテルか近所のレンタルバイク店で自転車・Eバイク(電動バイク)を借りる
  • ホテルで馬車・トゥクトゥク(3輪タクシー)・タクシーをチャーターする

自分で好きにまわりたければ自転車かEバイク、行きたい場所に連れて行ってもらうなら馬車かトゥクトゥクかタクシーになります。



ペーパードライバーがEバイクに挑戦。最初は恐怖だった

私がEバイクを選んだ理由

Eバイクは免許なしで乗れるとはいえ、実質スクーターと変わりません。

私はスクーターもバイクも運転したことがない上、車を最後に運転したのは10年前。

まごうことなきペーパードライバーの私が乗り方もよく分からないEバイクとやらで海外の車道を走って大丈夫だろうか、という気持ちでいっぱいでした。

それでも

  • 自由気ままにバガンを駆けめぐってみたい!
  • バイクの後部座席に乗った経験はある(ベトナムで)
  • ホテルでEバイクを借りられる
  • ホテルを出ればすぐに大通り。車も少ない

といった理由からチャレンジしてみることにしました。


ホテルのスタッフに乗り方を教わって練習するも最初は大苦戦

Eバイクは充電した電気で走ります。

e-bikeからの光景

キーを回して電源を入れ、右ハンドルのスロットルを手前に動かすと発進します。


ホテルのスタッフに乗り方を教えてもらい(しかし細かいことを聞いても英語が通じない)、敷地内で少し練習させてもらうことに。

スロットルを動かすときは「スロウリー!」とスタッフに言われるのですが、これが最初のうちは難しく、感覚をつかむまでは急発進して木にぶつかりそうになっていました。

10分くらい練習して、ヘルメットを貸してもらって、あとは実践あるのみと出発しました。


慣れると快適だけど大事な注意点もいくつか

最初はのろのろと時速20キロで走り、うしろから車両が来ないときは時速45キロまでスピードを上げて走りました。

車の少ない大通りからスタートできたおかげで、ゆっくり運転してもあまり邪魔にならなかったのはよかったです。

運転に慣れてくると風を切って走るのが気持ちよく、「Eバイク最高!」と感じるようになりました。

しかしEバイクには注意すべき点があります。

  • ブレーキがききにくい。急ブレーキはムリそうなので信号前などでスピード出しすぎは禁物
  • 長時間運転するとバッテリーが切れる。充電式なので、3~4時間走ったら充電しに戻ったほうがいい
  • 砂道はバランスを崩しやすい。道なき道にパゴダがあることが多く、そういう場所はデコボコしていてハンドルをとられる
  • 夜道は真っ暗。街灯のない中デコボコ道を走るのは危険

バガン名物のサンセットとサンライズは、道が不安定で街灯がない場所をとおらないといけません。

Eバイクに不慣れだと難易度が高いです。

バガンの舗装されていない道

私は結局どちらも見なかったのですが、サンセット・サンライズだけ車を頼むのが無難だと思います。

日の出を見に行く場合はホテル出発が5時台なので、自力だと起きないという人のリスクヘッジにもなります。

あと初心者が特に注意したいのが、駐車するときはまず電源を切ること。

私これ2回くらいやってしまったんですが…Eバイクをどこかに止めて電源を切る前に降りてしまうと、手にあたったスロットルが動いてバイクだけ発進して大変なことになるので本当に気をつけてください。


Eバイクを止める場所は適当でOK

バガンに行く前にEバイクのことを調べていたとき、日本の感覚で「止める場所あるのかな?」と心配していました。

パゴダの近くは人工物が少なく止める場所に困ることはありません。

バガンの未舗装の道とeバイク

邪魔にならないところに適当に止めれば大丈夫です。



Eバイク初心者が感じたEバイクのいいところ・悪いところ

Eバイクのメリットは安さと快適さ

「Eバイクのここがよかった」と思ったことを挙げます。

  • 1日あたりの料金が安い。私が泊まったホテルではEバイクレンタルが5,000チャット(400円)なのに対しタクシーチャーターは35,000チャット(2,600円)。少し高いEバイクなら二人乗りもできる
  • 自由気ままに移動できる。気になるパゴダやお店があればすぐに立ち寄れる
  • 最高時速45キロとけっこうスピードがでる
  • 自転車と違って体力を消耗しない
  • 風を受けながら走るのは気持ちがいい
  • 徒歩より安全な面がある。バガンは歩道が少ない上、車優先社会。さらに道がデコボコで歩きにくく、動物のフンがたくさん落ちている
  • ちょっとした距離の移動がしやすい。ホテルからレストランの集まるエリアに行くとき、徒歩だと15分かかるところEバイクだと2分に


Eバイクのデメリットは慣れていないほど大きい

一方、「Eバイクのここがよくなかった」と思ったことはこちら。

  • 運転に慣れるまで怖い
  • 注意点が多い(前述のとおり)
  • 道が分からないと迷う。特に初日は苦労する
  • 駐車場から動かすとき重くて大変
  • 砂道で周りに車がいると砂ぼこりが舞ってつらい(マスクがあるとよい)
  • 走っているときにミャンマー人に声をかけられる。「案内しようか?」とか、夕暮れどきに「サンセット?」とか。あえて無視しても聞こえてないと思ったのかわざわざバイクで追いかけてくることも(「ノー」と言えば去って行く)
  • ヘタすると青アザができる(私は足に3か所ほど)



不安が大きいならEバイクに乗らないほうがいい

Eバイクは慣れたら快適なのは確かです。

しかし運転初心者はバス・トラックなど大型車に追い抜かれるとき、人の多い道を走るとき、舗装されていない道を走るときは常に緊張するものです。

なので、余計な心配をせずに観光を楽しみたい人、車の運転をまったくしたことがない人、安全第一でいきたいという人はタクシーなどをチャーターしたほうがいいと思います。

チャーターがEバイクより高いと言っても1日タクシーを乗り回して3,000円もしません。2人だったらひとり1,500円です。


じゃあ自転車はどうかと言うと、乗っている観光客は何人か見ましたが、昼間は暑いし(2月)パゴダ付近は砂道なので遺跡めぐりは大変そうでした。



まとめ

バガン観光に便利なEバイクは、バイク運転経験なしのペーパードライバーでも運転できますが、慣れるまでは大変ですし注意点もあります。

バイクの運転が得意な人のうしろに乗せてもらえると理想的なんですけどね。

運転初心者でEバイクに挑戦する方は気をつけて運転しましょう。


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