なぜここに置く?イギリスのスーパーのカオス

スーパーでカゴに入れた商品を「やっぱり買うのやめよ」となったら、たいていの人は元の場所に戻すと思います。

でもイギリスのスーパーでは適当な場所に置いていく輩が多いようで

「なんでこんなところにこんなものが?」

という棚が散見されます。

ここはそんなカオスな様子をただ紹介するだけの記事です。



生花コーナーに酒瓶


植木鉢の空いた場所にすっぽりはまった炭酸リンゴ酒、Brothers Cider 。

植物コーナーにアルコールを置いていくとはひどい話です。

レジのそばに来た若者が年齢確認のできる身分証明書を忘れたことに気づいて放置したのでしょうか。



レンチン総菜コーナーに卵


温めるだけで食べられるチキンナゲットやハンバーガーを尻目に堂々と置き去りにされた6個入りの卵。

卵ってそれなりに日持ちするし、使う目的が明確というイメージがあるので、「卵やっぱりいらない」という状況があまり想像つきません。

もしかしたら総菜を見ていて

「あっ…そういえば家に卵10個あった」

と急に思い出したのかもしれません。




チョコムースにまぎれたツナマヨコーン


イギリスでは小型のカップに入ったチョコレートムースが多く売られています。

スプーンですくってデザートやおやつとして食べるわけですが、ツナマヨコーンはスプーンですくってデザートやおやつとして食べないですよね。

私のようにツナマヨが嫌いな人がうっかりチョコムースと間違えて買ってしまうことを考えると、これは世にも恐ろしく残酷な罠です。



パイナップル売り場にイースト


パイナップルのすみっこにドライイーストではないイーストが鎮座されています。

パイナップルの上や真ん中ではなくあえて端に置いたところに犯人の後ろめたさがほんのりとにじみ出ています。

考えられる理由として、家でパンを焼くつもりだった人が急遽

「パイナポーとアッポー買ってPPAPやろう」

と心変わりしたことが挙げられます。



ナス売り場にスパイス


ナス置き場で乾燥スパイスが共生しています。

スーパーには乾燥タイプだけでなく葉っぱのスパイスも何種類かそろっています。

乾燥タイプを手にとって歩いていた人が、必要なスパイスが葉っぱで売られているのに気づいて

「これは乾燥タイプを手ばナスしかあるまい」

と、ナスすべもなくナス売り場に置いていったと思うと仕方ナスという気持ちでいっぱいです。




ビスケット棚にブロッコリー


ビスケットコーナーに、まるで以前からそこが定位置だったかのようにブロッコリーが納まっています。

都合よく隙間があったから買い物客の誰かが置いてしまったのでしょうか。

あるいは棚の奥が亜空間とつながっていて、並行世界の誰かが

「買うのはブロッコリーじゃなくてカリフラワーだった」

などと言って強引に置いていったのであれば説明がつきます。



おわりに

イギリスのスーパーではカゴを使わず両手いっぱいに商品を抱えて歩いている人がよくいます。

そういう人が手のキャパに余裕がなくなって優先度の低い商品をその場に置いてしまうのでは、と考えましたが…

ただ面倒なだけでカゴは関係ない気がしました。

でも割れ窓理論のように、商品が違う場所に当たり前のように置かれているのを見ると

「本来の場所じゃないけど置いていっちゃおうかな」

と影響されやすくなるというのはあると思います。

もちろん元の場所にちゃんと戻す人もたくさんいますし、イギリスのスーパー全部がこうなっているわけではありません。

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