イギリスの映画館Odeon Luxeは全席リクライニングで快適
スペース広々でリクライニングつきという、Odeon Luxeの座席があまりにも快適だったので、その感動をお伝えします。
Odeon Luxeは上質な映画環境を提供する映画館
Odeonはイギリスとアイルランド最大の映画館チェーンで、劇場の数は120館にも及びます。Odeon Luxeは通常のOdeonのラグジュアリー版となっている映画館で、全席リクライニングシートで広いという快適さが最大のセールスポイントです。
また、4K対応プロジェクターやDolby Atmos(ドルビーアトモス)といった最新技術も導入されています。
2019年1月現在、イギリスに16館あります。
プレミアシート級の広さと機能を備えた座席
Odeon Luxeの特徴はなんといっても多機能で快適な座席。すべての席が対応しているのだから驚きです。
場内に入ると整然と並ぶ上品な座席が目に飛び込んできます。
座面も背もたれも肘掛けも大きくて、新幹線のグリーン車に初めて入ったときの感覚を思い出しました。
それでは座席のリクライニングを堪能してみましょう。
肘掛けの内側にあるボタンで背もたれを動かすことができます。
ワクワクしながらリクライニングしてみたものの、実際は頭が少し下がるくらいで大して動きませんでした。
リクライニングシートという単語から期待しすぎたのかもしれません。
どのみち下げすぎると前の席でスクリーンが見えなくなるので、軽めのリクライニングでちょうどいいと思いました。
フットレストも好きな角度に調整できるようになっています。
こちらは180度まで上げられるので、足をのびのびと伸ばすことができました。
靴を脱げば完全おうち体制です。
特筆すべき点は、足を伸ばしきっても人が座席の前を余裕で通れること。
Odeonは上映前のCMが予告を含めて30分近くあるので、上映時間が始まってから席につくお客さんが多いです。
そしてイギリスではエンドクレジットを最後まで見る人がほとんどいません(マーベル作品を除く)。
なので、席を立たなくても人が通れる足元の広さというのは大変ありがたいのです。
それにも増してうれしいのが、うしろの席の人にイスを蹴られる心配がないこと。
イギリスだと映画を見ている最中にガンガンやられることが結構あります。
足を組み替えているだけで悪気はないと推察するものの、愉快な話ではありません。
そのためいつも最後列の席を選ぶのですが、Odeon Luxeなら後ろの人の足が自分の席に届くことはないので、どの列でもストレスフリーです。
前後だけでなく、となりの席との間隔も広めです。
座席はほとんどペアシート扱いですが、イスは独立している上、あいだに15センチくらいの頑丈な肘掛けが置かれているので、ペアシートにする必要があるのか疑問になるレベルでスペースがあります。
知らない人がとなりに来ても気にならないと思います。
さらに各席には飲み物ホルダーと可動式のミニテーブルが付いており、食べ物やゴミを鑑賞中ずっと手に持っている必要がありません。
こんなにいい座席だと料金が高いのではないか、と思いますよね。
そうでもないのです。
Odeon Luxeは地域や時間帯によってチケット代に差がありますが、通常の2D作品なら1,700円くらいです。
日本の一般料金より安いです。
控えめに言って快適すぎる環境でした
Odeon Luxeはイギリスの映画料金の中では高いほうですが、手頃な値段でこれほど快適に映画が見られるのは最高にもほどがあります。
私がよく行ったバーミンガムのOdeon Luxeは、休日の『ボヘミアン・ラプソディ』ですら席が3分の1も埋まっていないほどスカスカで、ちゃんと利益が出ているのか心配になるくらいです。
というわけでOdeon Luxe、快適でした。