イギリスIELTS試験当日!パスポートチェックありすぎな1日


前回の記事ではイギリスでIELTSを受験する際の申し込み方法、注意事項、結果の確認方法を紹介しました。

今回は試験当日の流れをお伝えします。

あくまでもイギリスのバーミンガム会場で受けたときの話ですので、実際に受験される方は雰囲気をつかむくらいの感覚でお読みください。

不正対策がとにかく入念で、パスポートは10回くらい見られるし金属探知機で全身チェックされるしで驚きました。


試験当日のスケジュール

受験会場によって違うかもしれませんが、IELTS申し込み後のメールに書いてあった試験当日のスケジュールは下記のとおりです。

08:30 – 09:15 受付

10:00 – 13:00  筆記試験(リスニング→リーディング→ライティング)

13:30 – 18:00 スピーキングテスト(ひとり15分)

バーミンガムの場合、スピーキングテストの時間は筆記試験のあとに発表されます。

スピーキングテストの時間が早くなるか遅くなるかは完全に運次第なので、当日は他の予定を入れないほうが無難です。

なお、上記のスケジュールで正確なのは受付時間だけでした。

イギリスで受ける場合は成りゆきに任せるくらいがちょうどいいでしょう。



試験会場に着いてから怒濤の不正対策が始まる

ビビリなので会場に行くまでは「現地に着いてからどの教室に行けばいいか分からなくて遅刻するのでは」と不安でした。

が、建物に入ってすぐに受付があるので心配無用でした。

受付で早速パスポートチェック。

ここから試験部屋に行くまでは係の人が案内してくれるので、ついて行くだけで大丈夫です。

まずは荷物室に案内されるので、パスポートと水以外の所持品を全て預けます。

スマホもここでお別れ。

腕時計やポケットの中身も厳しくチェックされ、見つかるとすかさず没収されます。

預けた荷物は番号で管理されるので番号札を渡されました。

次は別室に移動し、パスポートチェックと写真撮影、指紋登録をします。

それが終わると試験部屋に案内され、入口でパスポートチェック。

自分が使う机の番号を確認したあと金属探知機で全身をチェック。


問題がなければようやく入室できます。

机の上には受験者の名前が書かれた紙が貼ってあります。

試験に使う筆記用具もすでに用意されており、鉛筆2本、消しゴム、鉛筆削りが置いてありました。

鉛筆削りは小学生のころ筆箱(懐かしい名詞)に入れていたような小さいタイプです。久しぶりに見ました。

ちなみに机に貼ってある紙には名前の他にCandidate Number(受験者番号)も載っています。

これはスピーキングテストの受付時と、後日インターネットで試験結果を確認するときにも使います。



教室に着くと試験開始までヒマ

私の場合、試験の受付時間が午前8:30~9:15。

初めてのIELTSだったので早めに会場に着くようにしましたが、試験部屋に着いたのが8時45分くらいだったので30分以上スマホもKindleもない状態でヒマでした。

受付が締め切られると筆記試験がすべて終わるまでトイレに行けなくなるので、必要な場合は受付時間のうちに済ませておきましょう。

トイレのために教室を出るときはパスポートを預け、教室に戻るときは再び金属探知機で全身チェックされます。気分は凶悪犯です。

ここに来るまでは「受付終了が9時15分で、試験開始の10時まで何をしていればいいのだろう」と思っていましたが、実際には9時半すぎに試験が始まりました。



イギリスIELTS名物? 試験問題開封の儀式

他の国ではどうなのか知らないですが、少なくとも「日本ではそんなのなかった」と友人から聞いたので紹介します。

9時半になると試験監督2名が前に立ち、問題用紙をすり替えていないという証拠を残すためのビデオ撮影が始まりました。

ひとりの試験監督がハンディカメラを持ちます。

もうひとりの試験監督は問題用紙と解答用紙の入った黒いカバンを持って試験日と会場名を読み上げ、中身を出し、正しい書類かどうかをカメラに見せます。

他にすることのない受験者たちはその様子をぼけーっと観察します。

しかも1回目はビデオの電源が入ってなくてテイク2がありました。

イギリスのIELTSが不正防止のためにあらゆる手を尽くしているのはパスポートチェックの多さや筆記具持ち込み不可なことからよく分かっていましたが、受験者だけでなく問題用紙を配る側にも対策を徹底しているところにIELTS業界の本気を感じました。

これは正直言って茶番でしたけれど。



筆記試験中、何回もパスポートチェックされる

開封の儀式のあとは試験が始まり、リスニング、リーディング、ライティングの順で休憩なしに試験が続きます。

ですが3科目ぶっとおしで試験が続くわけではなく、途中で解答用紙の回収・問題用紙の配布が入ります。

例えばリーディングテストが終わるとリーディングの問題用紙と解答用紙が回収され、ライティングテストの用紙が配られます(リスニングとリーディングのあいだはどうだったか忘れました)。

このあいだに水を飲んだり鉛筆を削ったりするくらいの余裕はあります。


個人的に厄介だったのは試験中に何度もパスポートをチェックされたこと。

机の上にパスポートを置いておくのですが、試験監督が何回も来てはパスポートを手にとって確認するのです。

必死にリーディングを解いているときに3回もパスポートをチェックされたときには発狂しそうでした。

鋼のごとき集中力でスルーするのがベストです。


筆記試験が終わったらスピーキングテストの時間を確認

12時半すぎに筆記試験が終了し、試験監督からスピーキングテストについての説明を受けます。

大事な話なのでちゃんと聞かないといけないのですが、試験監督がなまりの強い中国系とアラブ系の人だったので聞き取るのに苦労しました。

各受験者のスピーキングテストの時間は荷物室のそばに貼り出されているということだったので、預けた持ち物を取りに行きがてら確認しにいきます。

試験部屋を出る際、机にある受験者番号が書かれた紙は忘れずに持っていきます。

荷物を受け取りつつ自分のスピーキングテストの時間を確認したら集合時間までに控室に行きます。

スピーキングの集合時間は試験時間の1時間前。私のテストは2時からだったので、1時には行かないといけません。

昼食をとる時間もありませんでしたが、スピーキングの会場が筆記試験と同じ建物なだけマシかもしれません。

ちなみにこの日のスピーキングテストの時間は、早い人は1時から、遅い人は16時半からでした。



スピーキングテストを受けるまでの流れ

自分のスピーキングテストの1時間前には控室にいるようにします。

そのあとの流れは以下になります。

控室で自分の受験者番号が呼ばれるのを待つ

スピーキングテスト用の荷物室に移動してパスポートと指紋チェックを受ける

荷物室で呼ばれるのを待つ

面接室の前で待つ

前の人のテストが終わって面接官に呼ばれるのを待つ

私は2時からのスピーキングテストで1時に控室に着いたので、1時間くらい待つことを覚悟していましたが、自分より前の人が何人か来てなくて前倒しになりました。

おかげで予定より30分ほど早く荷物室に移動することに。

言い換えると、試験時間の1時間前に控室にいなかったら順番を後回しにされる可能性があるということですね。

荷物室ではパスポート以外のものをすべて預けます。

パスポートはスピーキングテストで面接官に見せるので必要です。

スマホも預けないといけないようなのですが、ゴネた受験者がいてその人は荷物室でスマホをいじっていました。

荷物室まで来たら、あとは面接室に呼ばれるまで待機です。



私は1時に控室に着いたらすぐ呼ばれたので、待ち時間30分以下でスピーキングテストを受け、2時前にはIELTSが終わりました。

たまたま前の人が来てなくてラッキーだったのですが、そうでなければもっと待ち時間は長かったと思います。



まとめ

イギリスのIELTS試験当日の流れを紹介しました。

試験の内容よりも不正対策がものすごかったという印象が強いです。

おおまかな流れはどこで受験しても同じだと思いますので、参考になれば幸いです。

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