【イギリス免許証切替・前編】全体の流れと日本大使館での手続き
期限の切れていない日本の運転免許証を持っており、かつイギリスに住み始めて5年以内であれば、所定の手続きで日本の免許証をイギリスの運転免許証に切り替えることができます。
日本の免許証は一時的に手放すものの、手続きが終わった数か月後には戻ってきます。
郵便局での手続き、書類の入手までの具体的な日数など細かな点も記録しました。
※手続きに必要な書類や、書類の送付先は変わる可能性があります。
最新情報は必ず在英国日本国大使館のウェブサイトでご確認ください。
【在英国日本国大使館】英国運転免許証への切り替え手続き
免許証切り替え手続きの流れ
日本大使館のウェブサイト内「英国運転免許証への切り替え手続き」に、手続きの流れが載っています。簡単にまとめると下記になります。
- 日本の免許証をイギリスの免許証に切り替えるためにはイギリスの運転免許庁(DVLA/DVA)に申請書類を送る必要がある。
- DVLA/DVAへの申請書類の中に、日本の運転免許証の翻訳証明である「自動車運転免許証抜粋証明書」があり、これを日本大使館に申請する必要がある。
なので、手順の大きなポイントは
① 日本大使館から「自動車運転免許証抜粋証明書」をもらう
② 運転免許庁(DVLA/DVA)に免許切り替えの申請書類を送る
の2点です。
本記事で紹介するのは「自動車運転免許証抜粋証明書」の入手までの流れになります。
運転免許庁(以下「DVLA」とします)に書類を送る過程は次の記事「【イギリス免許証切替・後編】DVLA申請書の書き方から免許到着まで」にまとめました。
「自動車運転免許証抜粋証明書」の入手方法
1.日本大使館に証明書を申請する
「自動車運転免許証抜粋証明書」をもらうためには、大使館に申請書を出して「証明書を発行してください」とお願いする必要があります。(それ以前に在留届けの提出がまだの場合は、先に在留届けを出してください)
申請書は大使館に手渡すか、郵送するかのどちらかになります。
ここで重要な点が2つ:
- 証明書の申請は郵送でもOKだが受け取りは大使館に行かないといけない
- 申請してから証明書が受け取れるようになるまでに数日かかる
遠方に住んでいようと、証明書の受け取りはロンドンの日本大使館になります。
また、証明書の発給は申請受理日の2日後(大使館休館日を除く)になるので、少し待たないといけません。
私は証明書の申請は郵送にしたので、大使館に日本の運転免許証原本、申請書、パスポートのコピーをSpecial Delivery(後述)で送りました。
○送付先: Certificate Officer, Consular Section, Embassy of Japan
101-104 Piccadilly, London W1J 7JT
申請書は大使館のウェブサイトでダウンロードできます。記入例もあります。
2.申請書類をSpecial Deliveryで送る
「自動車運転免許証抜粋証明書」の申請には日本の運転免許証が必要です。大使館に行って申請する場合は免許証を持って行けばいいのですが、郵送で申請する場合は免許証を申請書と一緒に送らないといけません。
免許証を郵送するというのは貴重品を送るようなものなので、Special Deliveryという、速達と書留を兼ねた郵送サービスを使います。
また、後日DVLAに申請書類を送るときもこのSpecial Deliveryにお世話になります。
銀色の専用封筒に書類を入れて、郵便局で送料を払うだけです。
封筒は郵便局のテーブルに無造作に置かれているか、見当たらなければ窓口でもらいます。
ペラペラなビニールの封筒なので、書類を別の封筒に入れた上で使うといいでしょう。
宛先は非常に書きにくいです。
料金の支払いは小さな郵便局なら窓口で、大きい郵便局だと自分で機械を操作して手続きします。
機械は操作方法が分かりづらく手順も多いので、係の局員さんに教えてもらうことを推奨。
私は最初の操作から間違えました。
料金を払って(当時6.5ポンド)発送が終わったときは「本当にこれで送れるのか?」と不安でしたが、翌日レシートの追跡番号で調べたらちゃんと届いていました。
ここで送った日本の免許証は、大使館で「自動車運転免許証抜粋証明書」を受け取るときに返してもらえます。
その後、DVLAに免許切り替えの申請書類を送るとき、再び日本の免許証を郵送しないといけません。
「自動車運転免許証抜粋証明書」を郵送で申請した場合はSpecial Deliveryを2回使うことになります。
3.ロンドンの日本大使館に申請書を取りに行く
大使館が申請書を受け取ると、電話で「自動車運転免許証抜粋証明書」の発給可能日を教えてくれます。電話に出られなくても留守電があれば伝言が入ります。留守電がなかったり伝言が聞けなかった場合は折り返し電話をかけたほうがいいでしょう。
証明書の発給日になったら、パスポートと手数料分の現金を持ってロンドンの大使館に証明書を取りに行きます。
手数料は当時15ポンドでした。
【在英国日本国大使館】手数料 (2018年4月1日現在)
大使館は土日の他、イギリスと日本の祝日も休館になります。ウェブサイトの「大使館案内」で休館日と受付時間を確認できます。
これで日本大使館とのやりとりはいったん終わります。次に大使館と関わるのは、DVLAに送った日本の免許証が返ってきたときです。
「自動車運転免許証抜粋証明書」入手までの日数
私の場合、このような日程でした。DAY① 申請書類をSpecial Deliveryで発送
DAY② 大使館から申請書受領の電話がくる
DAY③ 何もなし
DAY④ 証明書発給日(=受け取り可能日)
金曜日に書類を発送 → 翌週月曜日に申請書が大使館に届く → 翌々営業日の水曜日に証明書をもらえる
という感じです。
Special Deliveryを発送した場所や時間によって、多少前後するかもしれません。
前半のまとめ
日本の運転免許証をイギリスの免許証に切り替える手続きの流れと、大使館で手続きする「自動車運転免許証抜粋証明書」の申請から入手までを説明しました。郵便局を除けば手続きは日本語で済むので、ここまでは比較的スムーズに進められると思います。
次の記事「【イギリス免許証切替・後編】DVLA申請書の書き方から免許到着まで」では、DVLAに免許切り替えの申請書類を送り、イギリスの免許証を手に入れるまでを紹介します。
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