コスフォード王立空軍博物館。飛行機好き、家族連れ、日本人にオススメ


バーミンガムから1時間ほどの場所にあるコスフォード王立空軍博物館(Royal Air Force Museum Cosford)に行ってきました。

ロンドン郊外にもある英国空軍(RAF)博物館のコスフォード館になります。国が所有するミュージアムなので入場無料です。

大きな格納庫に大量の軍用機が展示されているのが見応え抜群で、航空機の他に戦車、ミサイル、エンジンなどがあります。さらに日本の桜花、五式戦闘機、一〇〇式司令部偵察機も置かれており、訪れる価値のある博物館となっています。

RAFミュージアムコスフォードの写真

なお、私のミリタリー知識は帰宅後にググって五式戦闘機の貴重さを知ったレベルのため、有名な航空機の紹介などは残念ながらできません(どれが有名だったのかもはや分からない)。どんな展示機があるか知りたい方はRAF Museum公式サイトをご覧ください。


ミュージアムまでのアクセスは車なしでも簡単

最寄りの鉄道駅はコスフォード(Cosford)。駅からミュージアムの入口までは歩いて15分くらいです。

プラットフォーム2を出てすぐの道路を、空軍の敷地を左手に見ながらまっすぐ進みます。歩道は芝生なので、雨の日はかなり歩きにくそうです。

コスフォード駅からの道のり写真

ミュージアムには駐車場もあります。平日でも意外とたくさんの人がいたので、イベントのある日や休日はかなり混むかもしれません。

なお、駅の周りは小屋みたいなカフェ以外ほぼ何もありませんので、電車で帰る際は極力待ち時間がないよう調整したほうがいいと思います。

ミュージアムのエリアごとの様子

博物館はビジターセンターと、巨大な格納庫4棟で構成されています。また、屋外にも航空機が6機ほど置いてあります。自由に見学する形式なので、どの順番で回っても問題ありません。

コスフォード王立空軍博物館の屋外展示の写真

入場者はとりあえずここへ:ビジターセンター

ミュージアムのエントランスになっているのがビジターセンターです。ここにはカフェ、お手洗い、ミュージアムの地図があります。小さなお土産屋もありますが、別の展示場のほうが品数が多いです。

エントランスと言っても入場無料の上に受付があるわけでもないので、特にすることも見るものもありません。ささっと先に進んで大丈夫です。

冷戦下の軍用機とミサイルがたくさん:National Cold War Exhibition館

冷戦時代に活躍した航空機、戦車、ミサイルが広大な格納庫にぎっしりと展示されています。天井からつり下げられた爆撃機もあって躍動感があります。

このエリアの目玉、3Vボマー

しかし、一機ずつ写真を撮りたい人には不親切な配置であることは否めません。

冷戦期にイギリスの核開発が進められたこともあり、核を搭載したミサイルと核攻撃のできる爆撃機を見ることができます。勉強になる一方、複雑な気持ちになります。

コスフォード博物館の核ミサイル写真

ニュースでよく聞く中距離弾道ミサイル。


遠目に見た時はロケットかと思いました。射程が3,000~5,500キロ、つまりだいたい日本列島の端から端までの距離ともなると、ミサイルは相当な大きさになるんですね。

戦車を運べる大型輸送機は圧巻。


ミュージアムの中で一番大きなお土産屋はこのエリアにあります。RAF特製トートバッグやマグカップなどオリジナルの雑貨はもちろん、航空機のプラモデルなども揃っています。他の店では見ない商品が多く、見るだけでも面白いです。

日本の五式戦闘機はここ:War in the Air & Test Flight館

2棟の格納庫がつながっている展示場です。戦時中に活躍した戦闘機や偵察機が置いてあり、多くはイギリスのものですが中にはドイツと日本の航空機も展示されています。

日本製は桜花、五式戦闘機(川崎 キ100)、一〇〇式司令部偵察機(キ46-III)の3機。

コスフォード博物館の桜花写真
桜花

コスフォード博物館の五式戦闘機写真
五式戦闘機。無念の逆光

コスフォード博物館の一〇〇式司令部偵察機の写真
一〇〇式司令部偵察機

コスフォードに置いてある五式戦闘機と一〇〇式司令部偵察機は世界唯一の現存機だそうです。貴重すぎる。

桜花は特攻機なので見ていて何とも言えない気持ちに。

その他、印象的だったのは爆撃機の爆弾倉を真下から見られたこと。

コスフォード博物館の爆撃機写真

このエリア、日本機が置いてあるためなのか各航空機の説明に日本語があります。英語、フランス語、ドイツ語と並んでなぜか日本語。全部ではありませんが、これはとてもありがたいです。

エンジンが大量に並ぶ:Hangar 1

輸送機や練習機、そして航空用エンジンが展示されています。ビジターセンターから一番離れた場所にあるため、危うく見落とすところでした。

コスフォード空軍博物館の写真

こんなにたくさんのエンジンを見たのは初めてです。

コスフォード空軍博物館のエンジン写真

エンジンに精通している人なら仕組みとか部品の名前とか分かって楽しいんだろうなあ。

空軍の救難用ヘリコプターもありました。


まとめ

総じて、航空機やミリタリー関係の知識がなくても満喫できました。建物に入るたびにその広さと大量の展示物に「おおっ」となりますし、大きい機体にも圧倒されます。何より日本語の説明が多いのがポイント高いです。

大人だけでなく、学生や子連れもたくさんいたので、全年齢層で楽しめると思います。もちろん、ひとりで行っても全然問題ありません。戦闘機好きであれば興奮が収まらないのでは。

バーミンガムから1時間以内で行ける観光地の中では、個人的にかなりおすすめしたい場所です。


Next Post Previous Post
COPY