【ポーランド・クラクフ③】アウシュビッツ英語ツアーの様子と難易度
クラクフから日帰りでアウシュビッツに行きました。
アウシュビッツでは事前に公式サイトから申し込んだ英語ツアーに参加しました。2018年9月訪問時の英語ツアーの様子と難易度を紹介します。
なお、アウシュビッツ公式ツアーのネット予約については「ポーランドなび」さんの記事に詳しく書かれています。
【参考】【2018年度版】アウシュヴィッツ強制収容所ネット予約の手順
行き方や歴史についての記事もあり、とても参考になります。
アウシュビッツ到着からツアーの集合場所まで
公式ツアーの集合場所はセキュリティを通った先にあります。入り口の係員にチケット(ネット予約後にメールで届いたものを印刷)を見せるとセキュリティチェックの列に通してくれます。この時どこが入り口か分からなくても、その場にいる係員にチケットを見せれば正しい入り口を教えてもらえるので大丈夫です。
規定を超える大きさのバッグを持っている場合は、セキュリティに並ぶ前に有料の荷物預かり所に預けておきます。そうしないとセキュリティで容赦なく追い返されて並び直しになります。小さいカバンがない時は小さめのエコバッグを持っていくと便利です。
セキュリティを抜けるとチケット確認の窓口があります。入り口の係員にはここでIDチェックがあると言われましたが、特に要求されませんでした。
ツアー参加者がつけるシールも窓口で受け取る |
チケットを見せるとツアーで使うオーディオ端末を渡してくれます。言われた無線番号を合わせると、自分のガイドさんの声が聞こえるようになっています。窓口の横にイヤホンが置いてあるので、必要に応じて借りてツアーの集合場所に向かいます。
何組かのツアーが同じ場所に集まっているため、どれが自分のツアーなのか分かりにくいかもしれません。イヤホンから聞こえる担当ガイドの声を頼りに該当するツアーを探し、それっぽい集団がいたら混ざりましょう。
入り口からツアーの集合場所までは10分で行くことができましたが、混み具合によってはもっと時間がかかると思います。
ツアーは30人でゾロゾロと移動 |
ツアーは時間ぴったりに始まり、その前もガイドさんの説明があるので余裕を持って集合場所に向かうのがいいでしょう、というのがツアー開始直前に到着した私からのアドバイスです。
時間に間に合わずツアーが出発してしまった後でも、係の人がツアーに合流させてくれるようでした。
アウシュビッツ見学後はビルケナウへ移動
約2時間のアウシュビッツ見学後は、休憩を挟んでビルケナウに向かいます。アウシュビッツからビルケナウには無料のシャトルバスが出ています。ツアーではガイドさんが指定した時間のバスに乗って移動するので、集合時間を聞き逃さないようにしましょう。
アウシュビッツ見学時は同じツアーに30人の参加者いましたが、ビルケナウ移動時には10人に減っていました。先にビルケナウに到着していた参加者もいて15人くらいになりましたが、残り半分は帰ったのでしょうか。ガイドさんは人数を数えるどころか気にもしていなかったので、途中離脱はよくあることなのかもしれません。
ビルケナウを見学してツアー終了
ビルケナウは広大な敷地のため、約1時間でざっくり案内されます。ツアーではこの奥まで歩いて左回りに戻ってくる |
入り口の監視塔に登った後は線路沿いに歩き、国際慰霊碑と破壊されたガス室を見て、レンガ棟で解散しました。入り口右側の木造の囚人棟はツアーで回らなかったので解散後に見に行きました。囚人のベッドが再現されています。
見終わったらシャトルバスでアウシュビッツに戻り、荷物を預けた場合は忘れずに取りに行きます。
18時台のクラクフ行きのバスは満席でした。時期やタイミングによるかもしれませんが、同行者と隣どうしで座りたい場合はバスが到着したら乗車口に突撃するくらいの心意気でいましょう。というのもバスが来る前はきれいに並んでいても、バスがちょっと離れた場所に停まると整列があっさり崩壊するからです。先に並んでいたかどうかはもはや関係ありません。
こんな状態になっても舌打ちとか不平とか聞こえてこないのは新鮮でした。でも行きのバスは空いていて平和だったのに。
英語ツアーの難易度は高め。事前知識ゼロだと厳しい
英語ツアーはポーランド人のガイドさんが英語で説明してくれるものです。そのためガイドさんによってはポーランドなまりが強く、当たり外れが大きい可能性があります。実際、私もポーランドなまりの英語に慣れておらず、ガイドさんの話を聞き取るのに苦労しました。日常会話が難しい英語力だとガイドさんの話はほとんど分からないかもしれません。なまりがなくても固有名詞が多く出てくるのでリスニングの難易度は高めだと思います。
ある程度リスニングができる場合は事前知識で難易度を下げることができます。アウシュビッツで起きたことの概要を知っているだけでガイドさんの説明がぐっと聞きやすくなります。
どのくらいとは言えませんが、最低限でも世界史レベルの内容、余裕があれば関連書籍や映画を見ておくのがいいと思います。
個人的に役立ったのは映画『シンドラーのリスト』と『サウルの息子』(および映画評論家・町山智浩さんの解説)でした。
例えばガイドさんが「列車で連れてこられたユダヤ人はまず生かすかガス室送りか選別された」と話した時、映画のシーンと関連づけることで内容が思い浮かび、説明が理解しやすくなります。
アウシュビッツの英語ツアーに参加して内容を全く理解できないまま終わるのはとても勿体ないことです。英語ツアーが難しそうであれば、中谷さんの日本語ツアーを予約するか「日本語アシスタント同行」など書いてある現地ツアーに申し込むことを強く勧めます。
ツアー中、一部「何の話かさっぱり分からん」となった私が偉そうなことを言えたものではありませんが、この記事が英語ツアーを検討中の方や参加される方の参考になれば幸いです。
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